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業務用ハイビジョンカムコーダーHVR-Z1J
HD編集システム運用開始(HDV対応)→SVS HDTV
HDV規格について

 デジタルデフレと言われ、デジタル機器の低価格化が進む中、遂にHDV規格1080iハイビジョンキャメラにもその現象が波及しました。2004年末に家庭用1080iハイビジョンキャメラHDR-FX1が発売され、その業務用バージョンとして登場したものがHVR-Z1Jです。先発の日本ビクターが720pであったのに対し、ソニーはBSや地上波デジタル放送のハイビジョンと同じ有効水平走査線数1080本のインターレース(全走査線数=1125本)になっています。しかも価格は放送用ハイビジョンの標準であるHDCAMの約10分の1で63万円(オプション、ワイドコンバーター別)です。またテープのランニングコストも放送用HDCAMの4分の1ほどとなっています。HDV規格の団体ページ(英語)
年末に発売されたHDR-FX1をスタッフが購入したものを見た時、その画質のいいことに愕きました。仕事で使うHDCAMに比べると当然見劣りするものの、112万画素3CCDと14ビットデジタル処理回路から出力される画像は番組などで定着しているPD-150/170とは一線を画したものでした。しかし民生機としては十分なものであっても、いざ仕事で使うには単純化されすぎた機能は不満になります。
さて今回発売されたHVR-Z1Jですが、業務機としての機能が数多く盛り込まれ、その筋の情報によると50箇所ほどの違いがあるそうで、実際プロユースに耐える内容に仕上がっていました。業界の流れとして千里ビデオサービスでも早速購入し、お客様のご要望にお応え出来るようにしました。簡単ですがHVR-Z1Jを紹介します。またHDVに関する話題は千里ビデオサービス代表の笹邊が書くKeyword BlogカテゴリーVideoでもよく取り上げています。
Z1Jを様々な仕事で使った感想は「この価格でこの性能は驚き!」ということになります。HDCAM(弊社のHDW-700A)と比較するとさすがにフォーマットやレンズの違いは出ますが、混在していても、視聴者は気付かないかもしれません。確かにHDCAMはディティールの強調が無くても高解像で自然な画像になり、一方HVR-Z1J輪郭強調など、作られた高解像という印象を受けますが、画像の種類、照明によっては十分放送に耐えうるものが撮影できます。2007年3月にはBS朝日の90分に及ぶ特番
「教王護国寺・東寺 美に秘められた心の世界」〜虚空を結ぶ千二百年ロマン〜がハイビジョンでオンエアされました。全編HVR-Z1Jで撮ったものです。HDCAMが混在しなかったお陰で本編中の落差もなく、普通にハイビジョン番組として視聴することが出来ました。(2007/4/13更新)
2006/09/21 SONY報道発表!
新機種HVR-V1Jや HVR-1500、HVR-DR60が発売されました。
特殊低分散ガラスを使用した光学20倍、カール ツァイス「バリオ・ゾナーT*」レンズや、有効走査線数1080本の高解像度な毎秒24/30フレームのプログレッシブ撮影を実現しました。益々面白くなるHDVに大きな期待が出来るでしょう。

2008年12月にHVR-Z5J及びリモートコマンダーRM-1000BP、ワイドコンバータ VCL-HG0872Kを導入いたしました。
Z1Jに比べ、最大の違いは20倍レンズと高感度COMOSセンサー、そしてZ5Jの機能がLANCでフルコントロール出来るRM-1000BPです。また、ワイドコンバーターは0.8倍ですが、主レンズの広角化によりZ1J+センチュリー0.7倍と同じ画角を得ることが可能です。2008年12月より運用を開始しておりますが、クライアント、制作会社、監督より高い評価を得ております。
HVR-Z5Jについては近日中に詳細を掲載いたします。


HVR-Z1Jの左前方からの写真
全体的なフォルムは従来のPD-150/170、VX-2000/2100とは異ってテープの挿入部が左側面に変わっています。また色合いも銀色やダークグレーから一新しガンブラックの精悍なものになりました。液晶パネルの位置もハンドグリップに移され盛りだくさんの機能もキャメラマンが操作し易いレイアウトになっています。

バリオゾナー4.5〜54mm
このキャメラの大きな特徴はハイビジョンに対応した高解像度な眼、カールツァイス製12倍バリオゾナーです。PD-170に搭載されたレンズが9群12枚(非球面レンズ2枚)に対しHVR-Z1Jには11群16枚(非球面レンズ3枚)の新設計です。実際にフランジバックチャートで確認しても中ボケも起こらず優れています。また前玉の口径が大きくなり周辺光量の低下も少なくなっています。6mmよりも短焦点の場合は湾曲が気になることもありますが、HDCAMに装着するレンズがHVR-Z1Jの6倍もすることを考えれば十分以上の性能と言えるでしょう。
拡大してもジャギーが出ない印刷用フランジバック調整用チャートをIllustratorで作りました。PDFファイルを印刷してご自由にお使い下さい。
※優れたカールツァイス製レンズですが、こういうこともあります。
ズームレバーの取り付け部のネジが緩んで馬鹿になってしまった時の話です。
ズームレバーが緩んできたために締めなおしました。ところがを少し締め付けすぎて、ズームリングのネジ山をなめてしまい、空回りして締まりません。Z1Jのズームリングは金属ではなく硬質樹脂で出来ているために、普通の放送用レンズと比べると強度が不足するようです。また放送用レンズの場合はズームレバーとズームリングの間にビス2本で台座が取り付けられていて、ネジ山が馬鹿になった場合は台座のみの交換で済みます。またアルミ部分のネジ穴にはステンレス製ヘリサートネジが圧入されていてネジ山の強度が確保されているためにまず馬鹿になることはありません。
さて、この状況の修理をソニーブロードバンドソリューションに相談したところ、ズームリングの交換ではなく、レンズAssy全体の交換になるということです。まさかと思い、販売店のシステムファイブさん経由でも確認してもらいましたが、カールツァイスからリングだけの部品供給が行われないため、やはりレンズ全体の交換になり10万以上の費用がかかるということでした。
これはソニーにレンズのメンテナンスを任せないとしたカールツァイスのレンズに対する品質保証の姿勢として優れているとも捉えられますが、ユーザーにとっては必要以上の負担をしいられることになります。試しに「レンズの前玉に傷が付いた場合の修理」を聞いてみると、やはり「レンズ全体の交換」だそうです。
思わず現代では死語となった「外車の修理は高く付く」という言葉を思い出して苦笑してしまいました。こう事態を避けるためにレンズ保護フィルターは必ず付けましょう。

これは最大のメリット:アンダースキャンのファインダー
ノーマルスキャンの液晶モニター
仕事で使うキャメラの場合、ファインダーはテレビモニターでは見えないエリアまで見えるアンダースキャンになっています。例えば音声さんのブームマイクが見切れていてもアンダースキャンによってテレビ画面に映る前に防ぐことが出来ます。しかし業務用といわれるPD-150/170やHDVのHDR-FX1では俗に言うテレフレ(テレビフレーム、正しくはオーバースキャン)のため視野率は全画面の90%ほどしかありません。今回発売されたHVR-Z1Jは業務用としての絶対条件であるアンダースキャンを持ったことでまさに仕事に使えるキャメラと言えるでしょう。またソニーがコンテンツ制作&配信システムと謳っているように映像がテレビ画面ではなくストリーミングに代表されるPCのデスクトップで再生を考えるとアンダースキャンファインダーは不可欠です。アンダースキャンは液晶モニター、ビューファインダー共に有効で、アサインボタンに割り振ることでワンタッチで切り替わります。ソニーは「簡易全画面表示」と言っていますが、決して簡易なものではなく、フォーカスも十分に取れるものです。また正確なフォーカスのためにデジカメのサイバーショットで採用されていたマグニファイフォーカスも備わっていて、総合的に優れたファインダーであると評価できます。
※アンダースキャンはHDモード時のみ可能
アンダースキャンの液晶モニター

タイムコードの設定は放送用と同じ
編集に欠かせないタイムコードのプリセットが可能です。
DF(ドロップフレーム)NDF(ノンドロップフレーム)、REC RUN/FREE RUN、PRESET/REGENEの選択ができます。また、UB(ユーザーズビット)のプリセットにも対応し、日付・時刻・シーン番号などを記録できます。さらにUBは実時間の記録も可能で実験映像の収録などには大変有効なものです。
普段私たちはタイムコードをPRESETにして01:00:00:00から1本目のロールを回し、ロールが変わる毎に02時、03時という風にタイムコードの時間を使ってロール番号を管理します。全時間でHDVテープ24ロールを管理できるわけですが、βカムの20分テープであっても1日に24本も回すことはありませんから、23:59:59:00までのタイムコードで十分管理できます。
 また、複数のZ1Jのタイムコードを揃える場合は、付属のワイヤレスリモコンのRESETボタンを押すことで対応します。もちろん設定はFREE RUNにし、DFまたはNDFを統一しなければなりません。ただし外部のリファレンス信号にジェンロック出来ないため、何ロールにも渡る長時間の収録では時間の経過に伴て、フレームのズレが生じてきます。こういうことを留意しておけばとても実用的な方法だと思います。なおタイムコードのRESETはメニューを呼び出さなくてもワンタッチで行えますが、収録中に片方だけRESETしてしまわないように気を付けなければなりません。
最初にタイムコードを使ってロールの管理を思いついた人は本当に偉い人だと思います。

ちょっと自己満足出来るHVR-Z1J vs HDR-FX1

HVR-Z1Jを左後方から見た差新
キャメラマンが操作する左後方から眺めたHVR-Z1Jですが音声レベル調整以外さほど変わったところは無いように見えます。しかしよく見ると・・・
HVR-Z1Jの左側面
HDR-FX1は日本語で表記されているのにHVR-Z1Jは全て英語になっています。機能には全く関係のないことですが、放送用キャメラが全て英語表記であることに習って業務用のHVR-Z1Jも英語表記が採用されています。表記文字もデザインの一部だと考えれば、やはり野暮ったさが無くなって格好良く見えます。また普段使用しているキャメラが英語表記であることとの違和感もなく、自然に使うことが出来ます。家庭用の電化製品が日本語で表記されていることは「全ての人に優しい」表記としていいことですが、プロのツールということでは使い慣れた表記の方が私たちには優しい形だと言えます。USモデルHDR-FX1はもちろん英語表記です。
左側面のフォーカスの手動、自動切り替え付近

プロ用としての絶対条件:XLR音声入力

XLRコネクターを使った音声入力端子 仕事で撮影する場合、附属マイクでの音収録は環境音の収録を除けば補助的なものになります。ガンマイクやピンマイク、ワイヤレスマイクなどは音声さんのミキサーでレベル管理された後キャノンケーブルで授受します。また状況によっては音響さんの卓からのラインを頂くこともあります。こういった場合は常に+4dBのXLRキャノンコネクターは業務機の必須条件です。
入力の規定値はメニューによって-60dBから+4dBまで選択出来、48Vファントム電源も装備し、状況によってはガンマイクやピンマイクなど、電源が必要なマイクの使用も可能です。音声レベルは各チャンネル毎に調整出来るのは当然ですが、リミッターのチャンネル間リンクや、スレッショルドレベルの調整もメニューから行えるようになっています。音声機能の充実を謳っているだけあって、上位のSD業務機より優れた機能をも持っています。

※内蔵マイクを使う場合、片CHのみの使用は出来ません。CH-1ライン、CH-2キャメラマイクを設定する場合はガンマイクを取り付ける必要があります。
後方の音声レベル調整部
L型キャノンコネクター
業務用必須のキャノンコネクターもZ1Jでは少し不便なことがあります。純正のガンマイクを使用する場合、コネクターを挿した状態ではジュラケースに収められません。移動時にケースに収めていて、使用するたびに接続するというのは以外と不便なことです。
千里ビデオサービスでは純正のストレートタイプからノイトリック製のL型キャノンコネクターに換装することで対応しました。これでマイクを接続した状態で純正ジュラケースにZ1Jを収めることが出来ます。換装の際には他の端子と干渉しない角度を選ばなくてはなりません。

優れたダウンコンバーターの搭載

RecトリガーとHDV端子
将来のHD環境を考えると撮影素材は資産としてDVCAMやDVで残すのではなく、HDVで残すことがベストだと思います。しかし周囲の編集環境や視聴環境を考えるとまだまだSDが必要になります。このHVR-Z1Jには優れたダウンコンバーターが搭載されていて、HDVで収録した映像を1080iだけではなく480iのSDとして出力できます。またその形式も左右圧縮のスクイーズ/全画面表示のレターボックス/左右カットのエッジクロップを選べ、それはコンポーネントやコンポジット出力だけではなく、iLINK(DV)からも出力されるためSD環境のDV編集にも対応し、収録素材ははHDVで残すことが出来ます。
 ソニーの説明では「DVCAM/DV(SP)での記録時にも、HDと同数の画素で撮像し、ダウンコンバートして記録するため、SDにおいても高画質を実現しています。」ということですから、本体内でダウンコンバートしてDVCAM記録することも、HDVで撮影してダウンコンバート出力をDVCAMにデジタルコピーすることも結果は同じと考えられます。つまりHDVで撮ればハイビジョンで映像資産を残せるいうことです。この方式の利点は16:9ワイドモードの撮影でCCDの全ての画素を有効に出来、PCへのキャプチャーではSDキャメラのスクイーズよりも有利になります。ただし音声についてはDVCAMが48kHz非圧縮であるのに対し、HDVではMPEG圧縮になります。しかしこれはCDとMDの差に似たことで、音声に必要以上のクォリティーを求めなければ問題は無いと考えられます。少なくともアナログベーカムの長手音声よりも高いクォリティーは確保されています。

驚きの高画質ダウンコンバーター
ダウンコンバートのサンプル:チェロ演奏ピアノ演奏新しいウインドで開きます
撮影にはローコントラスト及びソフト系フィルターを使用しています)
サンプルは2Mbpsのメディアファイルにエンコードしているため画質は低下しています

 このキャメラでの初仕事は音楽家たちのプロモーションビデオの撮影でした。新機種ということで事前に様々なシーンで何度もテスト撮影、ダウンコンバートを行った上で撮影に挑みました。十分なデータを得ていたために本番で不安を感じることは無かったのですが、いざキャプチャーとなるとやはり緊張します。結果はこの価格のキャメラとしてありえない程高品位なものでした。あまり褒めるとメーカーの営業と勘違いされそうですが、本当に素晴らしいダウンコンバーターだと思いました。収録画像がHDの画素数で記録されているためダウンコンバートした画像はディティールの強調が無くても十分な変調度が確保されています。照明技師+シネマトーンガンマの効果もあり、印象としては放送用キャメラにかなり近く、60万画素クラスのSDキャメラと比較しても見劣りするどころか、十分渡り合っていける画質だと思います。
 さらにディティールや諧調では上位のSD業務機を越えているのでは?という印象さえ憶えてしまいました。
(決して笹邊はソニーの営業マンではありません。くれぐれも誤解の無いように)そしてスクイーズにおいては上位業務機のワイドモードに比べて決して引けをとるものではありませんでした。しかしレターボックスにおいては若干斜めの線にジャギーが認められました。この点では改良の余地は有ると思われます。
 Z1Jで特筆すべきはストリーミング等に代表されるPC上でのフルフレーム表示(100%アンダースキャン)において
ブランキングが見切れないという点ではないでしょうか。従来のキャメラの場合はPC上での再生を意識していないため、どうしても画面の端に黒いブランキングが顔を出して見苦しかったのですが、Z1Jではコンテンツ配信システムと謳うだけあって完璧に調整されています。その点をもう一度サンプルチェロ演奏ピアノ演奏でご確認ください。
これほどのキャメラをこの金額(製込¥630,000)で作ったソニーに賞賛を贈りつつも、こんな金額でこんなキャメラを世に送り出したソニーは撮影技術会社にとっては別な意味で困りものかも知れません。しかしそれも時代の進化として受け入れることが大切で、この安価なHDキャメラを用いた新しい映像制作のスタイルを考えることが私たち技術会社としての使命だと思います。

ダウンコンバートの種類
NTSC
1080/60i
撮影時にNTSCを選択します
HDの画面 PAL
1080/50i
撮影時にPALを選択します
スクイーズ レターボックス エッジクロップ
スクイーズに変換 レターボックスに変換 エッジクロップに変換
16:9で撮影された画像を左右圧縮した状態。ワイドモニターではでは正しいアスペクト比で見えますが、ワイド画面に対応していない4:3モニターの場合は縦長に映ります。(480iまたは480p) 4:3モニターで全画面を表示できるモード。16:9に対応していないモニターを使って撮影する場合にも有効な形式です。ワイドモニターの場合は映画モードで全画面になります。(480iまたは480p) 16:9のワイド画面から左右をカットして4:3にするモード。アスペクト比は正しく表示されます。地上波デジタルハイビジョン放送とアナログ放送はこの関係です。
(480iまたは480p)
PAL記録は576iまたは576p PAL記録は576iまたは576p PAL記録は576iまたは576p

HDVからHDCAM への変換
コンバーターの記事は2005年3月の情報です。2006年に入って多くのメーカーからHDアナログコンポーネントをHD-SDIに変換するコンバーターが商品化しています。またコンポーネントではなくHD-SDI及びIEEE1394を入力、また出力出来る製品を(株)朋栄が発表しています。つまりHDCAM→HDVへの変換も可能ということです。ただし放送用の製品のため非常に高価です。→朋栄の製品ページはこちらです。そしてソニーからも新製品が発売されましたが、インターフェースを合わせるとキャメラよりも高価です。他にもEDIROLLがHDSDI→HDVを発表していますが、いずれもキャメラ並みかそれ以上ということで、ここしばらくは実用的ではありません。
 
千里ビデオサービスでは
 
HDCAM/DVCPRO HD→HDVへの変換作業を他社に先駆けてハードウエア及びソフトウエアによって対応しています。
 
お気軽にご相談下さい。(HDCAM→HDV変換の記事E-Mail → info@svs.ne.jp

HDVはBSデジタルハイビジョンと同じ転送レートを持ち、地上波デジタルのハイビジョンよりも高画質になり得るフォーマットと言えます。しかしHDVテープをHDCAMに変換出来なければハイビジョン放送の素材として利用することが出来ません。
現在笹邊が考えるHDCAMへの変換はWindows環境の場合Canopus VELXUS 500を搭載したDOS/VマシーンやREXCEED MODEL3000でキャプチャーし、オプションのHDOP-M3000を装着する方法ですが、HDOP-M3000は税別¥980,000でREXCEED MODEL3000合わせると¥2,500,000というシステムが必要になります。これではせっかくの低価格HVR-Z1Jのよさが反映出来ません。しかし現在のところHDViLINKをHDSDIに変換するコンバーターは見あたりません。そこで登場するのがドイツのFONTANA HDのHDアナログコンポーネント→HDSDIのADコンバーターです。HVR-Z1JのD端子から出力されるHDアナログコンポーネントを使用するためD/A→A/Dということになりデジタル時代に逆行するようですが、結果が良ければ・・・と期待します。このコンバーターは1080iだけではなく720pへの変換にも対応していて、サイズも108x80x25mmと非常にコンパクトです。この製品については現在は発注をかけています。いずれレポートしたいと思いますが、このタバコ大のADコンバーターでどこまで出来るでしょうか。一応SMPTE 292準拠ということになっています。また(株)計測技術研究所からもAJA製のADコンバーター HD10Aが発売されています。こちらもテストしたいと思っています。
HD-10AD
HDSDIや各種信号をHDVに・もちろんHDVをHDSDIにも
EDIROL VC-300HD ローランドから素晴らしいコンバーターが発売されていますのでご紹介します。
VC-300HDはHDSDIやSD、PCの各信号をリアルタイムにHDVに変換し、信号処理はHDCAM-SRと同じF4:4でT行う無敵のコンバーターです。すでに弊社でも使用実績があり、自信をもってお薦め出来ます。
VC-300HDのデモムービーをご覧下さい。実はこのプロモーションは弊社が撮影、編集したもので、もちろん撮影にはHVR-Z1Jを使用しています。

VTR操作はトップパネルに
トップパネルの操作部
バッテリーインフォを表示した液晶モニター VTR操作は液晶モニターに隠されたトップパネルに集中しています。キャメラ操作部、音声操作部、VTR操作部がグループ毎に集められているため、多機能なわりには操作性はいいと感じます。小さなボディーにありったけの機能を満載した小型民生機に比べるとボタンの操作感はけじめがあって好感を持てました。
左の写真はバッテリーの状態を見るBATTEY INFOです。またファインダーのキャラクターやゼブラ、マーカーなども表示、非表示を選ぶことが出来るようになっています。

ハイビジョンモニターとの接続
HVR-Z1Jとハイビジョンモニターとの接続はiLINK端子(HDV対応)もしくはコンポーネント端子で行います。現在iLINK端子でハイビジョンを視聴出来るモニターはソニーから出ていますが、千里ビデオサービスの場合は日立のハイビジョンモニターWOOOを使用しているため、附属のコンポーネントケーブルによってD-4端子に接続します。D-4、は1080iに対応し、HVR-Z1Jの高解像映像を表示出来ます。
D端子への変換
HVR-Z1J に附属しているコンポーネントケーブルは本体の特殊小型端子と先バラPINになっているためにハイビジョンモニターのD端子へは先バラPIN→D端子ケーブルに変換する必要があります。CB、CRのコンポーネント信号は民生業界共通色になっていてメーカーが異なっても間違うことはありません。いずれソニーから変換不要のD端子ケーブルが発売されるかと期待しています。

HD撮影を支えるアクセサリー:キャメラサポート他

マットボックスは高品位な映像を撮影するためのPro Toolです。
レンズに直射する画角外の有害光線をカットしてレンズや鏡胴内部の乱反射を抑制し、フレアーの無いクリアーな映像をCCDに結像します。
マットボックスはToolのズームレバーで紹介しているクロジール製の高価なものから、蛇腹式の比較的安価なものまで多数販売されています。千里ビデオサービスではキャメラとのバランスから蛇腹式のものにフィルターホルダーを装着して使用しています。
蛇腹式マットボックス
フィルターフォルダー部分
マットボックスはフレアーの無い映像をもたらすだけではなく、意図的にフレアーを作ったり、ハイライトの滲み、コントラストの調整、ソフトフォーカス効果などを生み出すフィルターと併用します。フィルターフォルダーには極薄のゼラチンフィルター、2ミリ厚の樹脂フィルター、ティフェン等の4ミリ厚ガラスフィルターが装着出来るようになっていて、作画意図に合わせて各種のフィルターから最適なものを装着します。フィルターの選択も非常に重要なキャメラワークです。

SONY製ワイドコンバーター
SONYから発売されているワイドコンバーター。16:9の撮影ではさほどワイドは必要ないかも知れませんが、4:3撮影では放送レンズの様なイメージサークル縮小光学系(W:S切り替え)が無いために画角が狭くなり、SD(4:3)撮影時は必ずワイドコンバーターが必要になります。またHDでは超広角の迫力が期待できます。レンズは3群4枚の贅沢な構成で、一応HD対応のワイドコンバーターだそうです。実際湾曲も少なく十分使えるレンズだと思います。サイバーショットと同様の花形フードが附属しています。さらに特筆すべきことは光学ブレ防止のステディーショットにワイドコンバーター装着時用の設定が加わったことです。これは手持ち撮影や車両内での撮影には大きな武器となるでしょう。

より高性能なワイドコンバーター
センチュリ0.7倍ワイドコンバーター ←左の写真はセンチュリーのHD用0.7倍ワイドコンバーターをZ1Jに装着したものです。Z1Jのワイド端4.5mmを3.15mmに変換し、35mmレンズに換算すると22.75mmに相当し、対角線画角は約90度に拡がります。これはCanonのXL H1やJVCのHD100用のショートズームよりも広角になります。湾曲もワイド端では起こすものの、十分実用レベルで、0.8倍相当ではほぼ皆無となります。また、テレ端での使用でも解像度の低下は極めて少なく、常用しても支障はありません。
ワイドコンバーター専用フード
 実際に様々な現場でこの0.7倍ワイドコンバーターを使用していますが、SD/HDともに高性能です。また取り付けは二重構造のバヨネット方式のため敏速かつ確実な脱着が可能です。さらに同社から専用フードも発売されています。→
このフードには4×4フィルターの装着可能です。フードと言うよりもマットボックスと呼ぶにふさわしいものです。このワイドコンバーターについてはKeywordBlogでも取り上げています。

Z1Jの機動性を生かして軽快な移動ショットを実現するグライドカム
 病院を舞台にしたVPの撮影で「n4000Pro+スムースシューターです。導入に当たって何社かのスタビライザーをテストした結果、Z1Jと最も相性の良かったグライドカムに決定しました。またレンズ操作を手元に集中させたため、ズームやフォーカスを自在にコントロール出来ます。
 本番でオペレートしている千里ビデオサービ代表の笹邊です。体に対するストレスもなく、五十路を迎えた笹邊でも4〜5時間のオペレートなら軽快かつ低疲労で行うことが可能です。詳しくはグライドカム4000Pro+スムースシューターの導入レポートをご覧下さい。また、グライドカム以外にも様々な特機類をHDVと組み合わせて低価格で実現できた現場なども掲載しています。

手持ち撮影で肩載せに匹敵する安定性が得られる AHEADCAM
アヘッドカム
 キャメラマンからよく「Z1Jは手持ち運用がやりにくい」という意見を聞きます。たしかに肩載せというスタイルは歴史も古く、完成されたスタイルだと言えます。HVR-Z1JのスタイルはBVWやHDWシリーズを担いできたキャメラマンにとって安定したフィックスが撮れないスタイルと言えるでしょう。しかし時代の流れに反して「小型カムコーダーは撮影しにくい」とばかり言っていては前向きではありません。そこで登場するのがアヘッドカムです。キャメラの保持位置を光軸から離すことで揺れを抑えることが出来ます。
アヘッドカムのズームコントロール アヘッドカムで撮影する様子
 アヘッドカムのグリップを両手で保持し、右手でレックトリガーとズーム操作を行います。中央部のチェストパッドは軽く胸に当てます。右目でファインダーを覗き、左目で液晶モニター、水準器、周辺状況を確認します。現状はLANCに依存しているため、操作はフォーカスのコントロールまでですが、現在左手でアイリスをコントロールするための機構を開発中です。
※アヘッドカムにはグライドカムのような防振機構は備わっていませんがZ1Jの光学手ぶれ防止を併用することで一見グライドカムのような移動ショットも撮影することが出来ます。但し光軸に対して回転する手ぶれは補正できないため、水平の保持は正確に行わなければなりません。そのために千里ビデオサービスではHVR-V1J用の遮光フードに水準器を取り付けて常に水平の確認が出来るようにしています。↓
A1J用液晶フード Z1Jに装着した液晶フード

安定したキャメラワークを提供する三脚
オペレート状態のHVR-Z1Jを左後方より見た写真
マンフロット505キャメラサポート
キャメラサポート(ヘッド、三脚)はマンフロット製の505を割り当てました。ビンテン傘下になったマンフロットはビンテン、ジッツォへのOEMを行っているイタリアのメーカーです。操作性、パンの滑らかさなど不満は有りません。ヘッドに内蔵されたコイルスプリングを交換することで1kgから8kgのキャメラまで対応出来HVR-Z1Jの場合は2kgで完全バランスになります。また、搭載する周辺機器によっては3kgがベストな組み合わせにもなります。
 この他Z1Jで完全バランス出来るものとしてVinten Vision 3があります。構造は505と非常に似ていますが、より精密な加工が施されています。Vision3についてはいずれ別ページでレポート致します。
マンフロット製ズームコントロール HVR-Z1Jは最先端のデジタル技術を投入して開発された優れたキャメラレコーダーですが、いくらデジタル化が進んでもキャメラを振るのは人です。「すべては撮影から始まる」を掲げて撮影に臨む千里ビデオサービスでは人が触れる部分を大事にしています。HVR-Z1Jの手動ズームは非常にいい感触を持っていますが、ズームリングの太さなど、個人によって好みが分かれるところです。またソニーから発売されているズームリモコンも好みが分かれます。千里ビデオサービスで用意しているズームサーボはマンフロット製のパン棒一体型のサーボコントロールです。ズームの他フォーカスなどもリモート出来る高性能なものです。現在ProToolで紹介しているようなZoomレバーを模索中です。

ズームレバーとして加工した110号プラグ。ケーブル側の内径を少し削ることでZ1Jのノブにピッタリです。適度にオイルダンプが効いてとてもいい感触です。少し器用な方なら簡単に加工できるでしょう。もちろん本体にはいっさい手を加えず、ノブに被せるだけですから着脱自在で邪魔になりません。名付けて110(ひゃくとう)レバー。
110号ズームレバーを取り付けたZ1J
110号プラグ

HDVの編集とHDVテープのバックアップ
千里ビデオサービスはHDVの編集にカノープスを使用しています
詳しくはこちらのページをご覧下さい。
HDVで撮影したオリジナルテープは時にバックアップコピーが必要になります。その場合に使用するVTRがHVR-M10Jです。DSR-45よりも二周りほど小型で、使用できるテープはキャメラと同じミニサイズ専用です。基本的にHDV規格がミニサイズのため問題はありませんが、DVCAMとして使う場合には不便なこともあるかと思います。しかしバッテリー駆動できる利点を考えれば納得できる仕様です。
HVR-M10J正面
HVR-Z1JからiLinkケーブル1本で繋いでHVR-M10Jを外部REC-VTRとしたバックアップシステムが運用できます。このときHVR-Z1Jの設定によってHVR-M10Jを同時に回すシンクロモードとHVR-Z1Jのテープが終端に近づいた時にスタートするリレーモードが選択出来ます。シンクロモードはテープエラーによるNGを避けるための保険的な使用方法で、1カット1カット撮影を進めてゆくVP等には有り難いモードです。リレーモードは1時間を超えるイベントの収録などでは重宝するでしょう。
ただ一つ残念なことは外部REC-VTRを使用するとHVR-Z1JHVR-M10JをHDVモードで撮影している場合のアンダースキャンファインダーが使用できないということです。アンダースキャンを使用する場合はHDV収録ししながらバックアップをレターボックスにダウンコンバートしている時のみに限定されます。アンダースキャンを使用しなければこういった制限もなく問題ありません。
HVR-M10Jの内蔵ダウンコンバーターはHVR-Z1Jと同じ3方式に対応しているため、バックアップ収録時にベースに置く波形モニターやピクチャーモニターも従来のSDタイプが仕様可能です。この機能はSDキャプチャー等でも便利な機能です。
HVR-M10Jの背面にはキャメラと同じリチウムバッテリーが装着出来ます。野外等でAC電源の無い環境での撮影にも対応可能です。電力消費はHVR-Z1Jよりも幾分少なくなっています。ロケ先のホテルでの画像チェックやプレゼンテーションに都合の良い小型HDV-VTRとして役だってくれることでしょう。下に新しく発売されたVTRを紹介していますが、バッテリー駆動という、新機種にない魅力があります。また液晶も大きくフィールドにはこちらを選びます。
HVR-M10J背面

2006年5月に新しいHDVレコーダーが2機種発売されました。新しいVTRはダウンコンバート時のエッジクロップ調整やVaricamへの変換に有利な720p変換出力も備わりました。性能アップでコストダウン!HDVの今後が大いに期待できます。詳細はSONYのサイトをご覧下さい。
ソニーHDV-VTRサイトのバナー
新しく発売されるフルカセットHDV方式のVTRは私たちに大きな期待を持たせてくれます。HVR-M25J、M15Jが扱うフルサイズのHDVメカが搭載されたHDV一体型キャメラは出るのでしょうか?
現在HVR-Z1Jの上位機種はXDCAM-HDのPDW-F330
PDW-F350ということになります。しかし技術職の人間はテープメディアに寄せる信頼感が圧倒的に優勢で、未だにディスクメディアへの不安を拭いきれないのが実情です。またロケ先でのDVテープが入手がし易い点も優位になる要因ではないかと思います。
たしかに現場でのプレビューやノンリニア編集での便利さなど、XDCAMは非常に優れているとは思いますが、ここはソニーにXDCAM-HDとHVR-Z1Jとのギャップを埋める(価格も含め)
フルカセットHDV方式のカムコーダーの発売を期待したいところです。DSR-400/450に似たHDVの400品番、名機BVW-400の不朽の番号を引き継ぐHVR-400もしくはHVW-400なんてのはどうでしょう。これは千里ビデオサービスの笹邊のみならず、HVR-Z1Jユーザーの多くが期待していることではないでしょうか。HVR-M25の発売などを考えると、今後のソニーの動きが益々楽しみになります。
※フルカセットHDV方式のカムコーダーの件については、あくまで笹邊の期待を述べたものです。
ソニーの見解、発表とは一切関係有りません。

HDVに使用するテープ
HVR-Z1Jに使用するテープは従来のMiniDVやDVCAMテープです。DVCAMが優れていることの1つに民生DVのテープが流用出来ることでした。これはβカムがロケ先でベーターマックス用テープが入手出来たことと同様に、万一テープが足りなくなった場合にコンビニでも手に入ることです。しかしHDVでの記録については業務用DVCAMよりも高性能なDigitalMasterがよさそうです。エラーの発生率やドロップアウトが格段に向上しています。(導入以降様々な撮影でDigitalMasterを使用してきましたが十分に信頼できる性能だと実感しています
PHDVM-63DM EJ
PHDVM-63DM EJ 10本入りカートン
価格は業務用DVCAMテープの約1.5倍、民生DVの約3倍です。一見高そうに思いますが、DVCAMテープが40分収録であることに比べると60分収録のDigitalMasterの場合時間あたりのコストはDVCAMと変わりません。
収録素材をHDで残すことを考えればやはりDigitalMaster
を選ぶ方が安全です。1/4吋幅のテープ1センチの長さ(24平方ミリ)に1080iの画像を30枚記録することを考えれば当然の選択だと思います。


HDVの編集環境(2006年3月導入)
詳しくはこちらのページをご覧下さい。
千里ビデオサービスではHDVの編集にCANOPUSを選びました。 編集はHDVだけではなく、HD/1080iやVaricamの30P/60P、XDCAM、P2CAMに対応したモデルです。HDVのMPEGストリームをリアルタイムにAVI変換します。CanopusHDコーデックはHDCAMに勝るとも劣らないものです。ワークステーションはHP社製で、EDIUS ProとPremiere Proが標準です。 カノープスHDワークステーション

HVR-Z1Jの登場はHDの制作費をどこまで下げられるのでしょうか?
日本各地に留まらず世界各地でいよいよHDVによるHDの制作が始まろうとしています。たしかにローコストなHDキャメラの出現は世界中のクリエイターを愕かせました。しかしはたしてどれほどHDの制作費を低減出来るのかは今後の課題でなないかと思います。制作費の一部である機材費は下がりますが、監督、キャメラマン、ビデオエンジニア、照明技師、音声技師、特機オペレーターなど、高画質な作品を作るためのスタッフはHDCAMの収録と同等の者が担当しなくてはなりません。もし今の制作体制でスタッフの数や質を下げれば結局それは作品の品位に現れるでしょう。
 今後私たちに求められるものは当然HDVを使ったローコスト、もしくはリーズナブルなコストでの制作体制です。またHDVの機動性を利用した新たな分野を開拓することです。すでに水中映像ではHDR-FX1が稼働しています。HDVは今後ますますその撮影エリアを広げると考えられます。そして高精細ワイド画面故のキャメラワークも求められるでしょう。私たちビデオの世界とフィルムの世界の境界がなくなりつつあります。

従来のHDCAMやβCAM、DVCAM撮影で使用するキャメラ機材のページはこちらです。
HVR-Z1Jで新たに追加された機能(赤字は割愛された機能)
詳しい内容はメーカーサイトのHVR-Z1J 機能比較表(PDF)をご覧下さい
オペレーション ピクチャープロファイル オーディオ
DVCAM記録再生 シネマトーンガンマ
1タイプ→2タイプ
XLR入力
セーフティゾーン表示 ブラックストレッチ HDV→DV時 ロックモード出力
4:3マーカー表示 スキントーンレベル選択 内蔵マイク感度選択
カラーバー2種類16:9/ 4:3   AGC非連動設定
VF白黒表示   48Vファントム電源
パネル・VF同時点灯 アサインボタン Limiter Trim
外部RECコントロール アサインボタン数 3→6  
カラーコレクション アサイン機能項目数 6→15 ダウンコンバート
AFアシスト ハイパーゲイン プログレッシブ
コンポーネント480p/576p
ピーキング色/レベル選択 AEオーバーライド エッジクロップ出力
WB屋外レベル+/− 簡易全画面表示
(アンダースキャン)
 
ズーム位置数値表示 WB屋外レベル(+) TC/UB
60i(NTSC)/50i(PAL)切替可能 WB屋外レベル(−) ゼロセットメモリー無し
クイックレック マーカー TC/UBプリセット
ショットトランジション
スタートタイマー(5/10/20s)
  DF/NDF選択
全画面OFF 外 観 REC RUN/FREE RUN選択
セットアップレベル選択 XLR入力端子 UB/リアルタイム
日付記録 外部マイクフォルダー TCリセット
アワーメーター 英語表記  
DV LP記録再生 日本語表記  
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