Field Report Archive
千里ビデオの代表が現場で印象に残ったことを写真やビデオキャプチャーで綴る写真日記
(webへの公開は制作会社、クライアント、出演者の許諾をいただいておりますが二次利用はご遠慮下さい)
零下5℃ 06/24(Tue)
 関西大学のアイスアリーナでの取材です。アリーナは会社から車で30分ほどの高槻です。

 取材は月末オンエアの日テレの番組。木原の話ではアリーナの中はマイナス5℃で「めっちゃ寒かった」そうです。

 滑っているのはTD←テクニカルディレクターではなくて、DT。

 この日は編集に追われる笹邊、溝野がNGでキャメラは中継車でお世話になっている東通のKさんにお願いしました。現場スタッフは木原、今西です。

 メインはHDW-750でサブがHVR-Z1J。Z1Jを振っているのはDさん。取材終了後、外気に触れた機材は一瞬で結露したそうです。寒かったでしょうね。

 
志摩スペイン村 06/18(Wed)
 夏のCM撮影でスペイン村へ行ってきました。今回はダルちゃん、チョッキーのシーンにクレーンショットを入れようとミニジブを使用しました。特機を使用する場合のポイントは「有るから使う」ではなく、「こういう映像が欲しい」ということがスタートになり、その方法としてクレーンやジブ、レールドリーが必要になります。つまり三脚に載せたキャメラのパン操作やハンディーキャメラのウォークドリーで成立する演出であれば、別途予算が必要な特機は不要です。「演出上このキャメラワークが必要」な時に特機を使用しなければなりません。ただし、工夫次第で大型のJimmyJibなどを用いなくてもMiniJibでも十分な効果を得ることが可能です。

 クレーンショットといっても所詮ミニジブですから上下の移動量は3m程度。これをいかにもクレーンらしく見せるにはクレーン+キャメラワークで対応します。しかし脚立に乗ってのハイアングル〜ローアングルまではとてもキャメラマン一人で操作することは出来ません。

 オペレーターの木原がクレーンの上下動とキャメラの上下パンをコントロールし、笹邊は撮影監督を務めます。今回は撮影があわただしく、木原が装着している状態のグラストロンは撮れていませんが、彼は空中に浮かんだ50インチ相当のモニターを見ながらクレーン操作+キャメラ操作を行っています。

 グラストロンは発売からかなりの歳月を経過していますが、バッテリーがHVR-Z1Jのものがそのまま流用できるため、最新式のヘッドマウントディスプレーよりも便利です。画像はオペレージョンの状態に合わせて透過量を連続可変できるので、グライドカム等の移動ショットにも使用可能です。

 今回活躍したのがミカミの電動リモコン雲台です。キャメラの上下、左右のパンをジョイスティックでコントロールします。また、ジョイスティックは速度可変に対応しているため、滑らかスタート、滑らかストップの動作、つまりイーズイン・イーズアウトが可能です。ジョイスティックにスイッチではなく可変抵抗を使用しているおかげです。
 リモコンヘッドのボールレベラーは出発の前日に鉄工所で加工した、出来立てのホヤホヤです。この時の鉄工所での様子はブログに掲載しています。
 キャメラのズーム&フォーカスはLANCで操作可能ですが、今回はズーミングにショットトランジション(2秒)とスタートタイマー(20秒)を使用しています。新製品のZ7Jが出た今もソフトトランジションを持ったZ1Jは現役を退くどころか、今尚HDVのフラグシップ機としての意地を見せてくれます。

 天候も梅雨の最中とはいえ、上々のコンディションでした。天気予報では「貴重な晴れ間」ということでした。アドベンチャーラグーンの撮影にはグライドカムを使用しました。

 大型のステディーカムに比べ、HDVカムコーダーと相性のいいグライドカム4000Pro+スムースシューターは運動不足の笹邊でも気軽に装着、オペレーションが可能です。とはいえ月に2〜3度程度の稼動では腕が鈍ってしまうので、暇な時を見計らって時々トレーニングは行っています。

 今回活躍した新作のアルミ二段台車。アメリカのマグミッチカートほど高性能ではありませんが、価格は1/10以下。「マグミッチに回す金があるなら他に回すべき」というスタッフの意見を尊重しながら、重い二段台車は使いたくないのも確かで、必要が生んだ千里ビデオサービス特製台車の完成です。車輪がチューブ入りの大径タイプで、スペイン村の石畳も路面も難なく移動可能で、スタッフの評判も上々でした。最大積載量は100kgです。

 
マスターズ甲子園 06/15(Sun)
 今年もマスターズ甲子園に2名のスタッフをキャメラマンとして呼んでいただきました。

 前回はキャメラマンだけを行かせましたが、今回は制作会社さんにご挨拶を兼ねて笹邊他2名の若手スタッフと行かせていただきました。

 開会式の星野仙一大会名誉会長です。キャメラのTさん。マスターズ甲子園二度目です。普段の野球中継では箱レンズを振っています。

 こちらはおなじみMさん。彼も二度目のマスターズ甲子園。T社でスポーツニュースや中継で活躍していました。もちろん今も現役ですが、最近は制作ものが中心です。

 今回撮影した素材は編集されて、前回同様にオフィシャルDVDとして販売されます。

 甲子園というとやはり応援席。甲南女子大学のチアガールさんたちです。

 試合開始前とインターバルにネット前でチアガールのパフォーマンスの披露があり、迫真の演技に釘付けでした。
 
 週明けはスペイン村のCMロケで伊勢へ行きますが、天候の方はどうでしょうか。少し崩れそうで心配です。ロケの様子は後日ここかブログにアップします。

 
ローランド内覧会 06/13(Fri)

 ローランドの「Audio & Visual 新製品発表会 2008」に行ってきました。会場は大阪松屋町の味覚糖 UHA館。


 午前中はDVDのオーサリングなどもあり、出かけたのは二回目のセミナーがある午後になりました。会場は大勢の人で賑わっていました。

 来られている人のお目当ては
F-1:ビデオ・フィールド・レコーダー
V-8:8チャンネル・ビデオ・ミキサー
P-10:ビジュアル・サンプラー
R-44:4チャンネル・ポータブル・レコーダー
PR-1000HD:マルチフォーマット・ビデオ・プレゼンター
といったところでしょうか。

 最初のセミナーは小寺信良さんの「HDを録る/編集する 〜Smart & Smooth〜」です。
 実はこの時が「ビデオ・フィールド・レコーダー F-1」のプロモーションビデオのお披露目でもあります。「映像ワークスタイル革命」というコピーは・・・・ハイ、笹邊のコピーです。このビデオは6日に日本語ナレーションを入れて、11日にオーサリングしたばかりの出来立てのホヤホヤです。英語版は9日にナレーションを録って11日に完成しました。

 2つ目のセミナーは「DVD制作も簡単! 映像演出/収録の基礎講座」と題した近藤洋史さん。
 セミナーでは笹邊が注目しているP-10を使ったデモンストレーションも行われました。SDカードにMotionJPEGで動画や静止画を入れてポン出しが出来る超優れものです。間もなく発売ですが、大いに期待できます。

 会場では様々な新製品を体験出来るようになっていました。やはり注目は120GBHDD搭載のF-1のようです。HDD記録で様々な夢が膨らむ製品です。それとF-1のネットワーク機能。これは工夫次第でいくらでも用途が生まれる機能です。実はF-1には組み込み用WindowsXPが搭載されています。LANなど容易い機能ですね。TCP/IPで遠隔操作やファイルのコピーなども可能です。HDDレコーダーにネットワーク機能を搭載したものはF-1が世界初ではないでしょうか。そう、これがワークスタイル革命の「革命」たる理由です。

 F-1にVマウントアダプターを装着することで最新型のHDVに限らず、ソニーDSR-300/390、DSR-500/570、DSR-400/450、そして池上のDV-5/7、パナソニックのDVCPRO-25(50は25モードで対応)さらにビクターの肩乗せDVシリーズなどもHDD記録の一体型カムコーダーに生まれ変わるといえます。もちろん肩載せだけではなく、PDやVXシリーズ、他のメーカーの新旧様々なハンドヘルドタイプのデジカムがHDDカムコーダーに生まれ変わります。ベーターカム一体型のドッカブルカムコーダーがデッキ部の交換だけでDVCAM一体型に生まれ変わったように、キャメラの現役寿命が延びるということですね。そういう意味でF-1はエコロジーにも役立つともいえるでしょう。
 最後の写真はアンケートに答えた来場者へのプレゼント。笹邊と木原、それぞれ戴きました。
 「Audio & Visual 新製品発表会 2008」はこのあと6/17に東京の北青山2丁目にあるTEPIA(機械産業記念事業財団)でも行われます。
 ただしこのイベントには以下の注意書きがあります。
Audio & Visual 新製品発表会 2008 は、事前登録制となっております。
お手数ですが、いずれかの方法でご登録お願いいたします。
※業務用製品展示会のため、法人所属または個人事業主の方のみを参加対象とさせていただきます。ということでアマチュアは対象外ということです。
 映像、音響関連の企業の方は下記をご覧になり、
http://www.roland.co.jp/products/ss/event/2008AV/index.html
ネットもしくは電話で事前登録の上ご参加下さい。メモホルダーはかなりいいものですよ。

 
三和ビデオセンター 06/09(Mon)

 6日の日本語に続いて英語版のナレーションでした。
 今回はリック・ネルソンさんで、仕上がりはCNNのニュース番組のような感じです。下はネルソンさんのボイスサンプルです。
http://svs.ne.jp/hibi/IMAGE/20080609/rick.mp3
 先日仕上げたローランドさんや日本圧着端子さんの英語版で活躍していただいたジェームスさんのサンプルです。
http://svs.ne.jp/hibi/IMAGE/20080609/James.mp3
 PRです⇒千里ビデオサービスでは様々な言語のネイティブチェックやリライトにも対応しています。

 
和 06/08(Sun)
 久しぶりに舞踊の撮影でした。催しは吹田市主催の民踊発表会。舞踊といっても元々民踊ということで、歌舞伎舞踊から民謡舞踊、さらにはフォークダンスまで。

 撮影は2CAM/EFPで行いました。今年はラストにとても若い娘さんたちの新作舞踊もあり、客席はダンスイベントのような賑わいでした。

 ベースは珍しく客席最後部に組み、モニターは左からCAM-1/CAM-2/PST/PGM。キャメラはDXC-637+CCU-M5です。SDの4:3ももうしばらくですね。

 キャメラは邑久が1カメの2カメ体制。木原はビーチサッカーの撮影でした。
 舞台用語で「板付き」というのは幕が上がった時や照明が点いた時に役者が舞台上にいることをいいます。笑い話で、所作台(日本舞踊、能、歌舞伎など上演の際に地舞台の上の踊り地に敷かれた板)があることを「板付き」と言った業者さんが居ました。名誉のために匿名にしますが、とんだ勘違いです。また「所作台」は土足厳禁、もちろん地舞台と違い、釘なども禁物。時に新舞踊の人が下見の時に草履で上がって舞台さんに怒鳴られる姿を目にします。
所作台は高さ4寸、幅3尺、長さ10尺または12尺が規定の寸法で表面は4枚の板を継ぎ合わせてあり、足拍子の音をよくする工夫がしてあります。これを敷き詰めて所作舞台が作られます。

 
京都の現場 06/05(Thu)

 京都の現場は大手企業の全社大会でした。写真掲載は不可ということで、システムのみ紹介します。今回は収録は無く、中継のみです。


 全体としては2CAMライブスイッチャーとシームレススイッチャーで、出先は300吋スクリーン3面で2種類の映像を出します。スクリーンがステージと同じ会場にあるため、広い画角の映像は無意味で、最低でも肉眼で見えるサイズの2倍以上のサイズでの送出が条件です。キャメラは絞りが暗くならないようにエクステンダーは使用せず、1/2吋CCDのWV-F260に2/3吋用レンズを取り付けて画角を望遠側へ1.4倍シフトさせて使用しています。1/2吋で160mmのテレ端は160mm×1.4=224mmとなります。J-20が28倍になったと考えれば良いでしょう。
 イベントは4部構成で1〜3部はA宴会場、4部はB宴会場で行われます。そして3部の終了が18:30、4部の開始が19:00で移動時間は30分!

 そこでライブスイッチャー部分のみを1ラックで構築した千里ビデオサービスの旧システムの活躍です。BNCのみでキャメラ映像を引く方法もありますが、やはりタリー、リターンビデオ、インカムが使えるシステムでなければ小気味良いスイッチングは出来ません。そしてモニター、スイッチャー、CCU等が1ラックでの載るシステムでなければ30分の移動は不可能です。またCAM-2のケーブル長は90mです。少しでも時間を短縮できるように4部の会場のキャメラケーブルは事前に張っておきました。

 ライブスイッチング部は移動できてもPCやDVDのブースは移動不可能です。そこでシームレススイッチャーのEDIROL V440-HDは2台用意してブースをそれぞれの会場に事前構築しました。
 今回工夫したのはリターンビデオです。登壇者の名前スーパーやPPT送出をキャメラマンのリターンビデオに送るため、最終のRGB信号をダウンコンバートしてCCUに送っています。またWV-F260にはリターン2が無いため、通常のブログラと最終の送出映像をスイッチャー側で必要に応じて切り替えるようにしました。
 3日のリハーサルは結局27:30(AM3:30)までかかり、ホテルでは約3時間半の睡眠。本番日も朝8:00からリハーサル、10時から21時半まで本番。会社へ戻ったのは23時。けっこうキツイ仕事でした。

 
今宵は京都泊まり 06/03(Tue)
 ここ最近は遠方での泊まりが多かったのですが、今回はなんと京都泊まりの仕事です。2CAM/PC/DVDの送出、中継です。何故京都泊まりかといえば、20時から仕込〜テクリハで終了は26時。翌4日は7時からランスルー。睡眠時間はおそらく3時間程度だろうと・・・・。そんなわけで片道45分の移動を避けて宿を取っていただきました。この仕事が決まった時には初夏の京都の情緒が楽しめるものと期待したのですが・・・・。

 現在脳神経外科で知らない人は居ないという医療機関のVPが進行しています。今日はディレクターのSさんと病院を訪れて打合せをしてきました。すでにオペは先月に撮影を終え、これからはインタビューや3DCGを進めていきます。追々FieldReportにも掲載できるかと思います。

 
松本で試写 05/26(Mon)

 VPの試写のため松本へ行ってきました。ここのところ遠出は必ず晴!この日も名神、中央道ともドライブ日和です。試写、打合せを終えて、帰路は安房トンネル経由で高山に入り、7月に全線開通予定の東海北陸自動車道です。


 この山の向こうは上高地。今回は時間がないので後ろ髪を引かれながら釜トンを横目に安房トンネルへ向かいます。

 沢渡の吊橋でちょっとスリルを楽しむ笹邊です。高いところが大好きです。落ちれば年寄りの冷や水かも。

 今回の長野行きで面白いことがあったので紹介します。コーヒールンバの曲が流れる自動販売機というのはご存知ですね。「アドマイヤ・ミル挽きコーヒー」これは無敵のコーヒー自販機だと笹邊は思っています。ドリップして煮詰まったフランチャイズ系のカフェや喫茶店よりもはるかに高貴な香りと味を楽しませてくれます。この自販機の凄いところはコーヒーを淹れる様子を 生中継する革新的なコーヒー自動販売機だということです。

 でも本当に生中継しているのか?と疑ったことはありませんか。私もMPEGプレーヤーを搭載しているのではないかと疑っていました。で、今回その自販機内部への潜入レポートです。

 !!有りました!!小型キャメラが搭載されています。合計5台のライブキャメラです。この撮影にご協力いただいた東洋ベンディング株式会社のメンテナンス担当者に感謝します。疑問が晴れてスッキリ!です。

 疑問が晴れた後は美味しいコーヒーを思い切り楽しませていただきました。この販売機を管理されている東洋ベンディング株式会社、ホームページは準備中ですがリクナビに求人情報が載っていました。

 夕食は郡上八幡で高速を降りてラーメンなどを食べて再び帰路に。今回は偶然にもコーヒールンバの自販機内部が観察できた一日でした。

 
ビッグサイトの現場 05/25(Sun)

 ブログShootingで更新しているので、ここで書くことも無いのですが、公開していない写真も何点か有るので現場レポとしてアップします。


 今回の東京で美味しかったもんは色々ありました。写真は撮って居ませんが、鍋ぞう大森店で食べたしゃぶしゃぶ食べ放題は良かったです。3人で行きましたが、店の人も驚くほど食べました。

 ビッグサイトでは「東京国際アニメフェア2008」で一緒になった音響スタッフさんやイベント制作会社O社のHさん達とお会いしました。私たちの映像が綺麗に無線中継されていることに驚いておられた様子です。是非他でも提案していただきたいものです。

 今回出展されていた三元ラセン管工業の高嶋さんともお会いできました。笹邊のブログと相互リンクしていただいている高嶋さんは笹邊よりも一回り上ですが、とても精力的な方です。笹邊が目標とする人です。

 今回の出展で気になったミニログハウス。信じられないほどの低価格です。田舎にマイハウスが建てられるかもしれません。

 気になるケースメーカーさんも出展していました。ソニーの純正ジュラや映像機器のオーダーメイドケースを作っておられるところで、今回色々と資料もいただきました。モニターやスイッチャーのケースをお願いする予定です。また今回の「大阪ビジネスEXPO 2008」の横では「安全 衛生 快適フェア」が開催されていて、そちらには台車メーカーさんなども出展されていて色々な情報を入手出来ました。写真はアンドロメダという脚立。上から眺めて「これは撮影に使える!」多くの情報が収集できた東京の現場でした。

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