Field Report Archive
千里ビデオの代表が現場で印象に残ったことを写真やビデオキャプチャーで綴る写真日記
(webへの公開は制作会社、クライアント、出演者の許諾をいただいておりますが二次利用はご遠慮下さい)
今日は午前中で撮影完了 07/29(Tue)

今日もインタビューの現場です。早朝6時出発で大阪南部へ移動。高速道路も渋滞せずに予定よりかなり早く現場に到着しました。



 クライアントプレビューに用意した14インチモニター。重いモニターですが、SDでは今も液晶よりブラウン管の方がいいでしょう。
 

 マイクはPINマイクの他にガンマイクを用意しています。ゼンハイザーではなくSONYのECM-672です。何故ソニーなのかと言えば、現在MKH-416が修理中なだけです。416よりも太くて重いのですが、竿ではなくブームスタンドに取り付けているため手がだるくなることはありません。音質、感度は416と比べて遜色ありません。
 

 シグマのフィールド用ミキサーSS-302。出力は2系統に振り分けてCH-1/PIN、CH-2/GUNです。
 
 キャメラの調整はリモートで行います。RECトリガーもリモートから行い、キャメラのキャラクター出力を制作モニターに送り、DURATION、TCを記録します。
 明日は北摂の工場が現場で入りは13時。ちょっとゆっくりできる日になります。


 
納品完了 07/28(Mon)

 今日は長期に渡って制作してきたDVDの最終版納品が完了しました。ディレクターのSさん、お疲れ様でした。



 このDVDを数十枚納品している間に、なんと千里ビデオサービスのある北摂は集中豪雨でした。


 会社の窓から木原が撮ってくれた1枚の写真。「道路が河になってる!」と伝えてきたとおり、河になっています。各地で集中豪雨の被害が続出し、とんでもない週明けとなりましたが、不安定な天気は暫く続きそうです。夏休みのレジャー、天候の急激な変化に気をつけてください。川や海だけではなく、車の運転も。ウインドウの油膜はきっちりと落とし、クリンビューをお忘れなく。

 
今日の現場 07/27(Sun)

 1CAM/EFPでのPV撮影です。



 収録はDVCAMの他にDVDレコーダーを用意しました。音はアムクロンのPCCを2本でLRのステレオ。ローランドのR-44を2台スレーブ接続擦れは簡単に5.1chサラウンドも出来るはずですが、まだ導入に至っておりません。もう間もなくです。
 

 CCUはCCU-M7を使用しました。DVDレコーダーはPanaosic DIGA。DIGAは記録時間を「ぴったり録画」によって最適なレートが設定できるので、不必要な圧縮にならないため高画質なDVDビデオが記録できます。(千里ビデオサービスがDIGAを選んだのは単に笹邊が小雪さんのファンというところが実際のところです。)収録VTRはDSR-40。
 

 音声ミキサーは田村のTS-4000Sの+4dB出力に-10dBのアッテネーターを咬ませて民生器の基準である-6dBに減衰させています。そういえば、先日千里ビデオサービスのサイトでTS-4000Sの活躍する様子を見た田村製作所の営業さんが会社を訪問してくれました。「現在はTSシリーズが無くなり、AMXシリーズになったミキサーラインナップからAMX-4000も姿を消してしまい残念だ」とENGミキサーの発売を切望しておきました。田村から4IN/4OUTt対応の超小型ENGミキサー(シグマSS-342やKS-342と同寸法で4OUT対応)なら即購入するんですけれどもね。
 そしてリーダーの3吋WFM。波形モニターはホワイトバランス、ブラックバランス、ビデオレベル、ニーポイントの設定や確認に無くてはなりません。
 

 今回使用したCANON J14×8。開放時の明るさや解像度は現行のSDレンズの比ではありません。ドラマレンズと言われるだけあります。

 今回はVの他に写真も撮影しました。写真は観客が入った状態で撮影するためにシャッター音が無いソニーのサイバーショットR-1を使用しています。ビデオと同様にリアルタイムに映像が見えて舞台でも使いやすいのですが、レンズ交換式でないことが望遠で弱いところ。今度出たNIKON D700はかなり気になるところですね。D-700なら35mmフルサイズでライブビューが可能で、笹邊が所有しているFマウントレンズとの相性も良さそうです。135mmF2や300mmF2.8で舞台を撮ってみたいと思います。
 下はこの日サイバーショットで撮った公演写真。感度はISO 800に設定し、絞りはF4でシャッター速度は1/6〜1/10秒あたりです。ホワイトバランスは4300Kです。




 
撮影進行中 07/26(Sat)

 昨日の現場です。キャメラマンは木原、笹邊はカメコンを使ってVEを兼ねたTDを担当しています。技術モニターは9インチPVM-9045を使い、制作モニターはPVM-1442です。照明はHMI2灯をベースにカポックとハレパネ。技術モニターは9インチPVM-9045を使い、制作モニターはPVM-1442です。照明はHMI2灯をベースにカポックとハレパネ。


 企業のプロモーション映像の撮影で土日のスケジュールは空きになっていますが、急遽劇団のPV撮影が入ったため土日も埋まって月末まで無休が決定!
 インタビューの撮影は冷房が効いた現場ですが、劇団のPVは体温と変わらない環境。この時期の現場は体温調節と水分補給に留意して仕事を進めなければ持ちません。快川紹喜の辞世の言葉「心頭滅却すれば火も自ら涼し」は有名ですが、現場はそうはいきません。明日も、明後日も続く仕事のために無理は禁物。体調維持に留意しましょう。

 
ナレ録り&MA 07/24(Thu)

 今日は5月から撮り続けてきたVPの最終仕上げ。



 ナレーターは役者やレポーターで活躍する望月カオルさん。AC(公共広告機構)のCMでご覧になられていると思います。
 

 アプリケーションはやはりPRO TOOLS 業界標準です。
 明日からは月末まで1CAM/EFPによるインタビュー取材が続きます。そのレポートはまたいずれ。

 
雑誌デビュー 07/22(Tue)

 コスプレーヤーサイトのWEB用写真を撮ってきたスタッフが、今回は雑誌の写真を撮らせていただきました。このは雑誌はしょこたんも表紙になった雑誌です。しょこたんのおかげでコスプレが広く一般に認知されたのではないでしょうか。今はNHKでもコスプレが登場する時代です。

 

 彼は学生時代からIllustratorと写真のスキルを生かして、DTPでバイトをしてきました。そして今は静止画、動画の撮影技術の研鑽中です。
 

 これまでにも印刷物の写真は撮ってきましたが、雑誌は初めてで、少し緊張気味。印刷された雑誌はWEBとはまた違った世界。写真を撮る者にとって、印刷されることは最大の喜びだと思います。
 

 カメラは銀塩ではなくデジタル。ただし趣味ではこよなく銀塩を愛し、キヤノンA-1とニコンF3P、そしてオリンパスペンEE-3を愛用。「現像が上がる時の緊張感はデジでは味わえない楽しみ」だそうです。
 
「駆け出しですが、やる気だけは負けません。どうぞこれからも宜しくお願いします。」
 

 写真の現場でもマグパッチカートは大活躍です。これは千里ビデオサービスオリジナル。現場必須の支援ツールになりました。

 
弊社制作のVPがアメリカで公開されています。 07/10(Thu)

 千里ビデオサービスが製作したローランドのハードディスクレコーダーのプロモーションビデオが同社米国サイトで公開されています。【View the whole demo video】を選ぶと全編を通して視聴出来ます。



 新製品のF-1は120GBのハードディスクを搭載したHDV/DV対応のiLinkレコーダーですが、なんとWindowsXP(組み込み用)が搭載され、USBはもちろんのこと、ネットワーク機能が搭載されています。ということは、TCP/IPのネットワークさえ繋がっていれば、どんな遠隔地からもF1の操作、データのコピーが可能になります。また、F-1のコントロールソフトは同時に4台のF-1をコントロールが可能です。
 自動車にコンピューターが搭載され、点火時期、混合比などが自由にプログラムできた時の感動を、このF-1で再び体験することが出来ました。携帯電話など、もちろん組み込みOSが搭載され、電話だけではなく、メール、WEBブラウズ、ゲーム、スケジュール、写真、画像処理が出来る今日、映像制作用のハードディスクレコーダーにまともなOSが載っていなかったことの方が不思議です。
 さすが技術のローランドだと思います。他にもローランドからはスイッチャーの新製品V-8やSDカードを使ったプレゼンテーターP-10も発売されました。VC-300HDやV-440HD、R-44など、欲しかったものがドンドンと具現化していきます。新製品ラッシュに物欲が抑えられなくなりそうです。
 
(7/22 追記)
日本語版もアップされました。こちらでご覧いただけます。

 
リサイタル 07/06(Sun)

 西宮市のアミティホールで瀬戸内三郎さんのリサイタル収録でした。システムは3CAMスイッチング収録。スタッフはキャメラ3名、VE、SW。

 

 仕込みは9時からで、13時からリハ。搬入口のリフトで機材を上げるとベース設置場所の舞台上手となります。ベースは台車も使わずに設置完了。ケーブル長はCAM-1/60m、CAM-2/60m、CAM-3/30mで10時にセットアップ完了。手運びの無い仕込みは大変助かります。
 

 音照映像の技術系が搬入の後は楽器搬入。サウンドチェック、照明シュートの間は待ちになりますが、↓
 

 ジャーン!! 今回も瀬戸内さんは私たちに楽屋を用意してくれていました。
 

 冷房の効いた部屋で打合せ、歓談。こんなにくつろいでいいのかな?と思いますが、本番は17時。それまでに疲れてしまわないために力の配分をコントロールします。リハーサルやENG収録も含めて体力温存は大切です。
 

 舞台上手の映像ベース。CCUはラックに4台入っていますが、今回は3CAM収録で部分使用となります。
 
 メディカル系やシリコン系の硬いVPとは全く異なるリサイタルも笹邊の得意分野。楽しいスイッチングで仕事を終えることが出来ました。

 
和歌山〜京都 07/04(Fri)
 白浜〜京都のロケでした。白浜〜京都とはいっても、高速回線と高速処理CPUを利用したITの世界ではローカルネットワークと同様。今回はそんなIT関連の最新VPで、編集されたものはグローバルコンテンツになるというものです。


 梅雨のロケで天候が心配です。往路の紀ノ川SAで俄か雨が来ました。どうなんだろう??
 と思っていましたが、白浜は雲がかかりつつも晴れていました。やっぱり晴れ男です。
 

 これまで何度もマイクロソフトやインテル、NECなどの作品を撮影させていただいた堤監督。監督とは白浜空港で合流します。大阪からは遠い南紀も東京からが1時間。高速道路が延びたと言っても、大阪からの半分以下で東京〜白浜は繋がっています。
 タラップを降りて歩く空港って珍しくなりました。監督も「タラップを降りるなんて何年ぶりだろう」と仰ってました。笹邊が最後にタラップを降りたのは10年ほど前に種子島ロケに行った時だったと思います。
 

 合流後打合せを済ませて撮影開始。雑観撮りからスタートします。キャメラはDVCAMワイドのDSR-450WSL。レンズは6mmまで引けるワイドスタンダードのJ13×6です。
 

 撮影はメインカットに入ります。照明はおなじみの鎌田技師にお願いしました。
 

 本格稼動を始めたマグパッチカート。徐々に現場向けのチューニングが行われています。
 

 初日の白浜は予想外に好天に恵まれ、外観や雑観も問題なく撮れましたが、夕食を食べに寄った紀ノ川SAではドシャ降りの雨。さて、明日の京都の天気はどうなんでしょう。
 
 7/4は京都での撮影です。心配していた雨は降らず、全て香盤表通りの進行で進みました。
 

 今回の音声はインタビューの他、電話の録音などもあります。電話ピックアップなども用意しました。
 

 撮影は順調に進み、午後は京都の雑観。グローバルコンテンツとして海外の人にもわかる、いかにも京都という風景の撮影です。とにかくいい天気でした。


こちらは平安神宮前


 やはり京都といえば舞妓はん。笑顔や歩きなど、数カットを撮らせていただきました。
 

 五重の塔も撮影し、最後は夜の街へ・・・・ではなくて撮影です。

 
株主総会ピーク 06/27(Fri)

 3月期決算企業の株主総会が今日27日、ピークを迎えました。警察庁のまとめでは全国で1315社が開催したそうで、全国各地の映像会社も忙しかったことと思います。千里ビデオサービスも市内某所で某社の株主総会で大型スクリーンへの中継を行っていました。

 

 仕込みは前日に行い、今日は本番日。企業名、開催場所は伏せるとして、技術内容のみ公開します。
 

 キャメラは舞台正面とサイドの2箇所に設置し、ライブスイッチングを行います。撮影距離は約20mでレンズはテレ端160mmを使用しました。
 

 こちらはスイッチングのベースです。ライブキャメラの技術スタッフは邑久CAM-1/溝野CAM-2/木原VE/笹邊SWです。
 大型映像の送出ではリップのズレが非常に気になります。最大3フレーム(0.1秒)以内に納めなければなりません。スクリーンに映し出された人物の映像と、会場に流れる音声が極力ずれないように、スイッチャーにはフレームシンクロナイザーを内蔵しないジェンロックタイプSEG-2550A、シームレススイッチャーも遅れの少ないISS-108、そしてプロジェクターへはTBCを挟まずに光ファイバーでダイレクトに送られます。
 

 今回は収録が無く、スクリーンへの中継のみのため、収録での映像レベルの約束事の制限を外して、スクリーンへの送出に最適化したキャメラセッティングを行っています。まずホワイトバランスは客席から見たスクリーンに合わせて調整しています。そしてもうひとつはトーンカーブです。
 

 CCUのケーブル補償でビデオ出力を上げ、CCUリモートのRM-M7GにあるKNEE(膝という意味で映像レベルの圧縮カーブが膝を曲げた形に似ているからだそうです)をマニュアルで最大に押さえています。
 

 波形モニターを見るとその差は歴然です。左からAUTO、PRESET、MANUALで、中間トーンを同一にした状態で高輝度部分が飛んでいないことがよく分かります。
 
 本番の混乱も無く、中継はスムーズに終了しました。
 記録を残さない中継の場合は、映像レベルをスクリーンに最適化することで好結果を得ることが出来ますが、収録が有る場合は同様のことを送出系にプロセスアンプを挿入することで、収録系はNTSCの規格に合わせ、送出系のみスクリーンに最適化させるようにします。

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