Field Report Archive
千里ビデオの代表が現場で印象に残ったことを写真やビデオキャプチャーで綴る写真日記
(webへの公開は制作会社、クライアント、出演者の許諾をいただいておりますが二次利用はご遠慮下さい)
明日から東京 05/19(Mon)
 3ヶ国語のVPの編集も終わり、22日から東京ビッグサイトで行われる【大阪ビジネスEXPO 2008】に行きます。行くと言っても出展者ではなく中継の仕事です。
 写真は昨年マイドーム大阪で行ったビジネスマッチング博2007です。現場でインタビュー取材をし、それを会場内各所に配置された40〜60インチPDPへのライブ中継と現場編集した再放送の送出です。

 前回の現場を評価いただき、今回の東京遠征になりましたが、現場が大きいために今回はキャメラケーブルを排して映像を無線中継します。また、アスペクトも今回からは16:9のワイドになります。実は今回の出展者の中に取引先が何社か居られてけっこう緊張します。
 本番は23〜24日ですが、ワイヤレスキャメラ(キャメラ本体はシーマさんのAJ-SDX900を使用)の調整などで23日はサービスエリアの確認やリハーサルに費やします。中継スタッフはCAM/CA/TD/VEの4名でデリカで向かいます。

横浜の現場@木原 05/16(Fri)
 横浜で行われたイベントジャパン2008に現場スタッフとして出張していた木原の写真です。
 昼に大阪を出発した木原達が富士山を見たのは夕刻でした。富士川SAから見た富士山はマゼンタを帯びています。

 横浜までは車で移動。トラックのようなスーパーワイドロングのハイエース。笹邊もこの車で何度か大阪⇔東京を走りましたが、けっこう横風に煽られてヒヤッっとしたり。

 無事横浜到着。宿泊はみなとみらいのそばのワシントン。現場はパシフィコ横浜

イベントジャパン2008の会場です。
 
 千里ビデオサービスが取引している会社の中空モニターが注目されていました。笹邊も色々とアイデアの浮かぶモニターとして注目しています。

 こちらはタケナカさんのブース。実はここで「別嬪のFさん」にお会いしましたとのこと。「別嬪のFさん」←千里ビデオサービスのキャメラマンたちはそう言ってますし、笹邊もそう思います!。

 これは木原達の現場の等身大ケンシロウ。

 他にもメイシーの着ぐるみなど。横浜組が現場を無事終了して大阪へ戻りましたが、笹邊は3ヶ国語のハイビジョンVPの編集に追われていました。休み明けの20日からは帰阪したばかりの木原達と「大阪ビジネスEXPO2008」で東京ビッグサイトへ出向きます。

 
デカ !! 05/15(Thu)
 用があって照明さんの機材庫へ行ってきました。助手さんたちが翌日のCM撮影で使うDesistiの24kをテストしていました。
とにかくデカイ!

 灯体だけでは大きさが分からないので、助手さんに入ってもらってもう一枚。いや〜でかいですね。

 24kWの電球を200Vで駆動すると120Aの電流が流れます。スタジオにこれ一発点ければそれだけで真夏が出来上がりそうです。
 
某所で仕込 05/12(Mon)
 週末に撮影していたVPの続きです。現場は市内の某所。机や椅子、HD編集システムを持ち込んでスモールオフィスを再現しました。今回は現場が重なり、前回記録写真を撮った木原はイベントJAPAN 2008でパシフィコ横浜の現場へ車で出張中。記録写真は笹邊が撮っています。で、キャメラは前回レールドリーに乗っていたMキャメラマンが行っています。

 照明は外光を活かしてHMIを2灯使用しています。この記事に使用している写真はその灯りでノーフラッシュで撮っています。ビデオの雰囲気も概ねこんな感じになります。


 背景の壁に時計を取り付けているJr.大きなホワイトボードも重要な演出です。


 役者は週末に撮影したAD役の野田マニアさんとエディター役で初登場の山本太一さん。

 モニターを覗き込むM監督。撮影はやはりHVR-Z1Jで行っています。

 エディターの操作しているデスクトップの撮影。画面タイムラインには週末にXL-H1で撮影したレールドリーのシーンが見えています。撮影はこれで終了で、後はモーショングラフィックス、V編集、ナレーション、MA、PAL変換などを行います。
 この現場に居る時、釣りビジョンさんから急なロケ依頼が入り、この日キャメラを振っていたMキャメラマンが担当することに。笹邊は数日大阪でオーサリング、MAなどを行った後にビッグサイトで行われる大阪ビジネスEXPO2008のテクニカルディレクターとしてMキャメラマンや木原達と東京へ出張します。今月は長〜い1ヶ月になりそうです。
 
音らんど 05/11(Sun)
 音らんどさんへ行ってきました。「音らんど」⇒言わずと知れた大谷さんが社長を務める会社です。関西で大谷さんを知らない音響さんは・・・かも。
 きれいに整頓された機材ケース群。うちも見習わなければなりませんね。で、今日は大谷さんに憧れるJr.も同行してお社長のリスニングルームで作業をしていただきました。「大人の隠れ家」で作業してくれているかっちゃんとタチ君。お世話になります。



 下の写真は大谷さん自慢の4312Dです。私もこんな部屋が欲しい!欲しい!・・・欲しい!でした。


 
業界モノ=主役は技術スタッフ 05/08(Thu)
 GW明けはとても楽しい現場です。クライアントや代理店の意向を活かしつつ、我々技術、制作スタッフが納得できるスタイルを突き詰めた形の再現です。
 ロケ前のスタジオ撮りではFOBAの撮影スタンドを使ってリフトショットの撮影を行っています。

 キャメラは今回もHVR-Z1J。毎回ショットトランジションのお世話になっています。というのも、左手でリフト、右手でパン、ということはズームやフォーカスは・・・・セカンドが付かなければ不可能な撮影もショットトランジションのおかげでワンマンオペレートが可能になります。

 さて、今回のメインになるオープンロケ。公園の使用許可を申請して公園にレールドリーを32feet敷きました。出演者はシアターOMの稲森さんにお願いして、7名の役者を用意していただきました。

 左から稲森誠たむらめぐみ堂下朋恵(敬称略)です。

 奥の二人は稲森誠堂下朋恵です。他にもAD役=野田マニア、メイク役=竹田三保、ブームマン役=中島じーや、エディター役=山本太一です。ただし今回のVPは業界の人間が見る業界モノです。つまりプロが納得できる無駄の無い動作が必要です。そのためにメインの技術スタッフは全て本物でまとめています。キャメラ、ドリー、VE、照明技師、照明助手は全て本職です。
 右手前は監督役のたむらめぐみ、その隣にジャケットが見切っているのはプロデューサー役:実は本当のプロデューサーのH氏。

 こちらは本職の監督である前川さん。左は照明技師の太田さん。

 グライドカムにHVR-Z1Jを付けているのは笹邊です。笹邊は本編収録のため当然出演はありません。

 そしてグライドカムの出演はでは最新のHVR-Z7Jを搭載しています。

 これがグライドカムの出演シーン。堂下朋恵の移動ショットをHVR-Z7Jで撮影しているシーンをHVR-Z1Jで撮ります。もちろん本編にも出演キャメラのHVR-Z7JやXL-H1で収録した映像を使います。そのことを考えても技術系出演者(キャメラ、VE)を本物でまとめなければ笹邊が差し替えカットを撮らなくてはなりません。
 
 さて、ロケ場所は屋外から屋内に変わり、出演者のトークシーンです。撮影は音楽ホールを貸切で行いました。
 ここでは撮影準備をする照明部や特機部、録音部、演出部などがどんどん見切ります。これも全て演出したタイミングで動いています。

 カーブレールに乗って移動するドリー(XL-H1)をもう一本のレール(SVSオリジナルのAYUドリー)でフォローします。もちろんそれぞれの動きは途中で変わるように演出しています。撮った画を業界の人が見ればレールを2系統敷いた事に気付いてくれるはずです。
 おかげさまでオープンロケも好天に恵まれて予定日程で無事終了しました。この日スタッフさんからいい言葉を聞きました。「天気がいいのも仕事」だそうです。これまでの人生でそんなことは気にもしなかったのですが、屋根大工と同様に晴れ男であることは仕事にはプラスになりますね。さて、千里ビデオサービスではだれが晴れ男なのでしょうか。
 
 この後は週明けに編集室シーンを撮影して完了です。撮影は市内のマンションスタジオを借りて行います。
 
現場写真色々 04/27(Sun)
 昨日までのあわら温泉での写真がスタッフから届きました。
 DSR-450WSLの感度が高く、照明を入れにくい環境でも補助光を入れずに定常光のみで撮影しています。それでも光量不足にはならず、十分な絞りを得ることが出来て自然な描写をします。高感度キャメラは有り難いですね。ただしいくら感度が上がったとはいえ、光の質は変わりません。強すぎる外光などは紗やトントン、カポックなどを使用して灯りをコントロールする必要があります。光を当てるのではなく、光の制御(コントロール)が照明部の仕事です。

 XDCAM譲りのお尻がピッと上がったデザインは特徴的です。千里ビデオサービスではエンデュラではなく、NP型ケースにリチウムイオンバッテリーを入れて使用しています。

 普段液晶ディスプレーはTCや音声レベルを表示させていますが、状況に応じてピクチャーモニターとして使用します。

 ENGミキサーはシグマのフィールド用ミキサーSS-302です。出力端子は最近の業務用フィールドミキサーとは異なりメスで出力します。そのためDSR-450とは♂⇒♂のケーブルを使用します。

 照明はHMIの575を使用しています。ハロゲンのユニフォーカスライトの筐体を使用した均一で明るい光を得ることが出来ます。色温度は太陽光と同じ6000Kで外光や蛍光灯とのバランスはフィルター無しで可能です。カポックホルダーに挟んだカポック(スチロールボード)をセンチュリースタンドに付けて反射光源にしています。
 
 技術とは違って昼食の話です。
 お昼は現場の近くにあった蕎麦屋「日の出屋」で摂りました。メニューを開くと大きな字で「そば」
 やはりここは福井の名物ということで、全員他のメニューには目もくれずにそばを注文。

写真は季節の山菜天ぷらそば。

 今年初めての「タラの芽」です。ほんのり苦くて春の味です。

 これは「天ぷらおろしそば」の徳盛。蕎麦が普通の約三倍のボリュームです。福井は「おろしそば」が名物だそうです。

 サービスカット。カメラのMさんとディレクターのSさん。浴衣に着替えて温泉に向かうところ。温泉入浴は地方ロケの楽しみですね。

 色々楽しく過したロケですが、帰路では新しいオンボードキャメラのテストを行いました。防振や解像度なども使えそうなレベルです。オンボードカメラのテスト映像をご覧下さい。オリジナルの640×480/MPEGをWMVに変換しています。
オンボードカメラ映像
 
あわら温泉 04/26(Sat)
 今週始めから社会福祉法人のVPを撮影していました。週の前半は大阪を中心に撮影していましたが、最終はあわら温泉にある施設の取材です。撮影はDSR-450WSLによる16:9です。お年寄りや子供が中心になるシーンでは基本ノーライトで、必要に応じてバッテラやレフを使用しました。最近のデジタルカムコーダーの高感度のおかげです。ただし、インタビューなどは光の質を考えてHMIを使用しています。大阪での撮影から記録部が色んなシーンをデジカメで押えてくれていますが、お年寄りや子供たちの個人情報保護を考慮して写真の掲載はひかえました。

 最終のあわら温泉ロケでは「風情のある温泉街」というカットに苦労しました。というのも芦原温泉旅館協同組合によるとその昔、芦原温泉中心部の温泉地帯は低湿な沼地でした。明治16年に町内堀江十楽のひとりの農民が灌漑用の水を求めて水田に井戸を掘ったところ、約80度の温泉が湧出したのが始まりです。翌明治17年には何軒かの温泉宿が開業し湯治客を泊めるようになり、明治45年に旧国鉄三国線が開通して以降、温泉街として発展していきました。その後、福井大震災(昭和23年)、芦原大火(昭和31年)など度重なる震災を乗り越え今日に至っております。というように、ほとんどが戦後の建物で、ホテルは大きな観光旅館がほとんどです。

 ディレクターと思案の末駅の案内図や一両編成の鉄道などを使って環境紹介を組み立てました。一両編成のえちぜん鉄道の電車はとても可愛いい姿をしていました。

 撮影中のMキャメラマン。この日は朝7時から温泉に浸かっていたそうです。DSR-450にキヤノンの6mm×13倍の万能レンズを使用しています。16:9のワイド画面ではワイド端6mmでも十分広角になります。

 インタビュー中のSディレクターと施設の責任者。マイクはラムサのB帯を使用しています。

 照明は窓外の中庭を活かすためにHMIをディフューズして行いました。

 最終カットのインタビューを終え、嶺北地方は天気予報どおりのにわか雨になりました。撮影を開始した21〜23までが晴れで、予備日の24日のみ雨で、撮影は全日程を好天でまわすことが出来ました。
 後はGW中の粗編集〜本編集、MA、オーサリングとなります。収録したテープはDVCAM/124分が5本です。29日は休日返上でSディレクターが粗編集を行います。
 
今日はMAスタジオ 04/22(Tue)
 今日のブログに書いておいたように、今日の笹邊は撮影部とは別行動で朝からナレ録り&MAでスタジオに入っての作業です。
 ナレーターはこの前のVPと同じジェームスさんです。キレのいいナレーションはクライアントさんにも気に入っていただけました。

 明日も笹邊は撮影部とは別行動で編集室。撮影部は河内長野ロケに朝6時30分に出発します。もう一息でGW突入です。一段落すれば打ちあげしなければ!
 
新兵器登場 04/20(Sun)
 今日は少し変わったスチルの仕事でした。とはいっても、決していかがわしいものではありません。アニメのコスプレイベントのプロモーション用スチルです。
 会場には檻セットや教室セットなどが用意されていて、敏速にポジション移動出来るように写真のような移動ライトを用意しました。特別変わったものではなく、普段動画の撮影に使っているスタンドを三脚ドリーに載せているだけです。


ただ、ストロボ用のアンブレラではなく、アベンジャーのグリップを活用してハンドストロボとカポックをカポックホルダーで一体化しています。使ってみるとけっこう便利でした。これからはさまざまな現場で役立ちそうです。


 明日からは社会福祉法人の案内ビデオのロケです。キャメラはDSR-450WSLの16:9で行います。
       
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