映像制作フィールドレポート・アーカイブ   LIST view  RSS
映像制作会社の代表が現場で印象に残ったことなどを写真やビデオキャプチャーで綴る撮影技術日誌
(WEBへの公開は制作会社、クライアント、出演者の許諾をいただいておりますが二次利用はご遠慮下さい)

2010年05月26日(水)  舞太鼓あすか組 リマスター版販売
飛鳥大五郎先生の旧作のリマスター版DVDが販売されます。以前VHSで発売され、PAL版のDVDも出ましたが売り切れました。現在全国ツアー中ですが、新作を作る前に来場者の要望にこたえるべくリマスターDVDを作ることになりました。初期ロットは1000枚。間もなくコンサート会場で販売されます。




28日にはコンサート会場に届くように発送します。あすか組ファンの皆様、ご期待下さい。

2010年05月26日(水)  AKG C680BLが4個
AKGのバウンダリーマイクC680BLが届きました。到着したのは全部で4本。月末の仕事でアムクロンのPCC-160を4枚と合わせて使用します。録音はもちろんローランドR-44です。

四つ揃うと中々壮観です。C680BLはユニットがコンデンサーマイクのため電源供給しなければなりませんが、PCCと同様に駆動のバッテリーは内蔵できず、ミキサーやパワーサプライからファントム電源を供給しなくてはなりません。今回録音に使用するローランドR-44は全てのチャンネル毎に独立したファントム電源を備えているため、ファントム電源のスイッチをONにするだけでセットアップがとても簡単です。

今回は医学関係の討論会のテーブル上に設置します。形がどことなくマウスのようで、先生方が間違えないように注意しないといけないような・・・・気がします。
今回このマイクを選んだ理由はPCCに比べてカメラ写りが良いことです。現在持ち上がっているUSTREAMの生中継などで利用することを考えました。グースネックタイプのマイクとともに使用頻度が増えることでしょう。

PCCと比べると半分以下。とても小型です。PCCのようなローブーストといった機能はありませんが、音質はPCCと比べて遜色は無いようです。ただし筐体の上面がPCCが金属なのに対してC680は樹脂製のため、演劇やダンスの舞台框への設置は避けたいですね。踏まれても文句は言えませんから。


2010年05月23日(日)  こんなところで撮ってます
メールが来ました。

「いつもホームページを拝見しています。〜中略〜
WEBの写真は白バックを敷いたスタジオで撮っておられるんですか?〜後略〜」


そんな大そうなことはしていません。殆どが事務所のテーブルの上で照明は事務所の蛍光灯です。時々レフ板は、といってもA4のコピー用紙やキッチンアルミホイルくらいを使います。カメラは超コンパクトデジカメのCyber-shot DSC-T100です。

↑いつもこんな場所で撮ってます。

2010年05月22日(土)  ROLAND R-44 DUAL
フィールド録音での必需品になっているローランドR-44が2台に増えて8chフィールド録音が可能になりました。音楽物や会議では音響さんからいただく2ミックスのラインだけではなく、多数のマイクをそれぞれ別トラックに記録する必要からR-44は大変重宝しています。しかしVTRのバックアップだけではなく、単独に6〜8チャンネルの音声も録らなければならない現場があり、今回月末そのスタイルが必要な仕事が決まりました。そんなわけで急遽導入した2台目のR-44です。

R-44は入力端子が右側に配置されているので2台を積み重ねることで操作性が良くなります。前後に若干ずらす事でMASTER/SLAVEともに操作がしやすくなります。

二台を連携させるにはR-44のシステム設定で親機をMASTER、子機をSLAVEにします。録音はMASTER側だけでSLAVEが追従します。この動作は録音だけではなく再生でも追従します。接続はミニステレオピンジャックのケーブルを1本でOKです。以前にも紹介しましたがR-44は4in/4outのミキサーとしても使用可能で、2台スレーブ接続すれば8in/8outのミキサーとしても使用できます。

会議の録音ではPCCなどのバウンダリーマイクを使用しますが、R-44は全入力にそれぞれ48Vファントム電源が内蔵され、それぞれ単独にON/OFFが可能です。廉価な電池駆動レコーダーが他メーカーからも商品化されていますが、保存ファイルのサンプリング周波数が映像機器と相性の良い48kHzであることや、使用頻度が高いコンデンサーマイクに必要なファントム電源が各チャンネル毎に装備されていることは便利と言うよりも必須の条件ではないでしょうか。

2010年05月16日(日)  月と金星が大接近
今日16日は月と金星が大接近! といってもこれは見かけだけ。もしも本当に大接近したらとんでもないことになります。日本では接近して見えていますが、東南アジアでは金星が月に隠れる金星食が見られるそうです。

沈む30分ほど前、まだ月の明るい部分だけしか見えません。金星は月の視直径(0.5度=30秒)の半分(15秒)ほど離れて見えています。
※画像をクリックすると大きな画像が開きます。


月が山に隠れるあたりで最も接近したようです。月の出は毎日平均50分ぐらいずつ遅くなり、周りの天体との位置関係がどんどん変わっていきます。今月20日には火星の傍に近寄ります。これもあくまで見かけの位置のはなしです。
こういった天体ショーを眺めていると、宇宙から大きなエネルギーをいただけた気になります。みなさんは今夜の天体ショーはご覧になったでしょうか。
そういえば5月18日に金星探査機「あかつき」と小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」が種子島からH-IIAロケット17号機で打ち上げられます。この様子はネットで生中継されるそうです。楽しみですね!

2010年05月10日(月)  5/9の中継&収録現場
昨日の現場写真(携帯)です。


この時の仕込図をアップします。オーダーがPPTと合わせてSD 4:3のため、カメラはDXC-637を使用しています。またライブスイッチャーはA/Bそれぞれの出力を収録用と記録用に使用しています。つまり送出画面と記録画面は同じ時もあれば異なった画面にもなります。スイッチャー(笹邊)は2つの3つのソースと2つのプログラムアウトを見てスイッチングしています。そしてロングのカメラ信号は中継スクリーンには出しません。アップの画でなければ肉眼で見えているステージへ出す必要がありません。(収録は全体のイメージとしてロングは必要です)


DVDやパワーポイントとライブ映像の切り替えはスクリーンプロを使用し、プロジェクターは7700ANSIのDLPを使用し、バックアップのDLPも用意しています。

こちらでスケーラブルページ
をご覧いただけます。(別ページが開きます・IE推奨)

2010年05月08日(土)  新神戸オリエンタル劇場
久しぶりに新神戸オリエンタル劇場で中継&送出、収録です。笹邊の友人が社長を務める東京の制作会社からの仕事です。今日はその打合せでしたが、分煙環境が整備されている小屋はいいですね。

GW明けの土曜とあって渋滞が無く到着しました。かなり早く着いたのですが、楽屋の喫煙スペースでゆったりと過ごしました。

ジュースの販売機だけではなく、タバコの販売機も!愛煙家の出演者やスタッフには最高の環境です。現場はPPT、VTR,そして送出用生カメ2台と収録カメラ1台でスイッチング送出と別スイッチャーで収録です。

約4時間ほどの打合せも大きな問題も無く終え、帰りは神戸で夕食。足元の消火栓はとてもいい感じです。神戸なのに、何故か北海ラーメンです。ちぢれ太麺いいですね。

若いスタッフはチャーシューラーメンとチャーシュー丼のWチャーシュー。

笹邊は北海道を懐かしみつつコーンバター。そして皆で戴いた餃子はパリッとして美味でした。今日はこの後事務所に戻って送出用Vの編集です。

2010年05月05日(水)  ゴールデンウィークの写真
ゴールデンウィークの写真をアップします。3日の高槻市の様子です。国内外からバンド約570組、約3000人のプロ・アマのミュージシャンが集う大イベントです。

市内中心部ではジャズストリートが開催され、街中ジャズ一色でした。

貸し切りバスの中でもジャズ演奏。

笹邊の友人が結婚式を行ったカトリック高槻教会。

教会の前でもジャズ。

フリマも開催されています。

高槻ジャズストリートは5月3日/4日の開催で、5日は隣の茨木市で茨木音楽祭が開催されます。こちらも見逃せないイベントです。

2010年05月02日(日)  平城遷都1300年〜3000人の少林寺拳法
今日は平城遷都1300年祭の大極殿3000人の少林寺拳法の5カメ収録でした。

撮影はオールHDVでABCのクレーン+電動ヘッドを使わせていただきました。
2台が三脚付でステージ前、1台は客席後方から撮影台、1台がハンディー、そしてクレーン。
RM-1000BPでカメラをコントロールしながら、電動ヘッドのリモコンで操作は二人体制でモニターも2台です。

こちらかABCのクレーン。〜〜〜ん、なんと小さいことか・・・・。でも撮影できた映像はさすがにクレーンだけあって、演舞の俯瞰が移動するショットは見ものです。
今日はこの現場を終えて明日の仕込でした。システムは3カメスイッチング収録。1300年祭を撤収して、会社へ戻って機材の積み替え、そして仕込。
仕事はきついけれども、終わってみんなで食べる夕飯は楽しいものです。
でも、明日のパラ回し無しのスイッチング、ちょっと緊張・・・・・・

(5/4追記)
平城遷都1300年祭の第一次大極殿前に設置したABCのクレーンです。電動ヘッドのケーブルには電源とコントロールの他に映像とカメコン用のLANCが通っているので追加ケーブルは音声ラインのキャノンケーブルだけです。

3000人の少林寺拳法に参加し拳士は実数3500以上だったそうです。

今回の音声は籠ジャマーを付たMKH-416×1でステージの音声、ハイスタンドに取り付けたジャマー付ECM-6372×2本でオーディエンスをステレオ録音、それにPAさんからのラインをクレーンカメラと最後部の三脚カメラに収録しました。最後部のHVR-Z5Jはリレーレックで本体のテープが終わる前に外部VTRのHVR-M10Jが回ります。そして最後部のカメラまでのライン音声はケーブルを使わず無線で飛ばしました。音声はカメラの音声トラックとは別に4chフィールドレコーダーのローランドR-44にマルチ録音しました。

クレーンカメラはクレーンオペレーターとカメラオペレーターの2名で行いました。

2010年04月30日(金)  GWスペシャル! ABC Productsのクレーン調整中
いよいよGW突入ですがいかがお過ごしでしょうか。海外へ行かれた方、国内旅行をされる方、そして近隣では奈良遷都1300年の会場へ行かれる方など様々ですね。
千里ビデオサービスではこのGWに2カメENG、5カメパラ撮りと3カメスイッチングや3カメ中継の現場が入っています。そのうちの一つが今クレーンを調整している5カメパラ撮りの現場です。

クレーンはABC Productsの5.5mハンディークレーン。三脚を伸ばすと約6mほどの高さまで上がります。

ABCのクレーンは独自の構造によってクレーンの角度によってカメラの仰角を自動調整する機構がついいぇいますが、今回はカメラの向きをを自在にコントロール出来るようにABCのリモートコントロールヘッドを使用します。

ヘッドにはDC12Vで駆動できる高速モーターがX軸、
Y軸それぞれにあり、素早く向きを変えることが出来ます。またジョイスティックは速度可変になっていてゆっくり動き始め、ゆっくり止るイーズイン・アウト動作が可能です。またマルチケーブルはヘッドのコントロールだけではなく、LANCと映像信号も通っているため、RM-1000BPのケーブルや映像ケーブルを別途引き回す必要はありません。

今回の収録は全てHDVで行い、20倍付のHVR-Z5Jを3台、そしてHVR-Z1Jを2台の5カメになります。この撮影は5年ほど前に全国規模のイベントを撮影させていただいた東京のクライアントさんからの仕事です。ご指名いただき感謝しています。

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