フィールド用ミキサー
	
		
			
 「フィールド用ミキサー」だ。やはり思い浮かべるのはシグマのSS-302やSS-342などのコンパクトミキサーである。いずれも生産は完了し、現役はKS-342というところだろうか。KS-342を使ったことは無いがシグマの製品に間違いは無いはずだ。ただしどの製品も出力は2系統のステレオであり、1台で4CH音声出力の制御は不可能だ。 
 ちなみに私の会社では4CH収録の際にはTS-4000Sのスタックや4CH出力可能なコンソールタイプを使用する。 
 また、一時AZDENからデモ機をお借りして真剣に考えたENG MIXER FMX-42のスタックも一案である。 
 ただしいずれの場合も電源が複数必要だったり、ヘッドフォンの差し替えが必要であり、最初の写真のように2ミックスを聞く為に別なミキサーを用意しなければならなかったりする。 
 前出の記事とダブることになるが、フィールドレコーダーのR-44だ。このコンパクトな4CHフィールドレコーダーを4in4outのミキサーに使おうという算段である。もちろん4CH使用としてモニター系統のセレクターも充実している。記録メディアとしてシリコンメディアを使用したことが耐衝撃性が飛躍的に向上させ、パソコンとの親和性も非常に良い。ブロック図を見るとLINE OUTに達するまでにA/D⇒D/Aのプロセスを通ようになっていて、そのままミキサーとするには抵抗もあるが、DVCAMの場合4CH収録時のサンプリング周波数がが32kHzであることから、R-44を通過した音でも十分使用できると考えられる。それどころか、現在発売されているデジタルミキサーではA/D⇒D/Aは当たり前で、これが無ければアナログミキサーとして使用できない。 
 そしてR-44はフィールド用ミキサーである。MA本番用にはSDHCカードに記録された非圧縮の48kHz以上の音声を使用できる。気になるSDHCカードだが16GBでも5000〜8000円というところで販売され、東芝の32GBのSD-HC032GT4も4万円台だ。 
収録時間は16GB/SDHCカード使用時で 
  16bit/48kHz ステレオ23時間 
  24bit/48kHz ステレオ15時間 
  24bit/96kHz ステレオ7.5時間 
  24bit/192kHz ステレオ3.8時間 
  16bit/48kHz 4チャンネル11.5時間 
  24bit/48kHz 4チャンネル7.6時間 
  24bit/96kHz 4チャンネル3.8時間 
となり、32GB/SDHCカードでは上記の倍になる。 
 またもや私の大好きな「目的外使用」が始まった。週明けにはこのR-44が届く。私の狙いが合っているか、そうでないかは収録現場で従来のスタイルと併用することで確認したい。ローランドのサイトではR-44のマニュアルの他、録音ガイド←(とてもよく出来ていると思う)などがダウンロードできる。A-4で20ページの冊子で、アマチュアの方には勿論だが、映像製作の技術者が読んでいても面白いし、おさらいとしても役立つ内容だ。R-44ユーザーでなくても自由にダウンロード可能となっている。 
  
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		2008年8月1日
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音声・録音・音響 / 
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