Field Report Archive
千里ビデオの代表が現場で印象に残ったことを写真やビデオキャプチャーで綴る写真日記
(webへの公開は制作会社、クライアント、出演者の許諾をいただいておりますが二次利用はご遠慮下さい)
「ハンナのかばん」@ワッハ上方演芸ホール 09/26(Wed)
 ワッハ上方で劇団コーロ話題の新作「「ハンナのかばん」の収録です。


 舞台下手からゲネプロの様子です。今日はBKのENGさんがHDCAMで取材にも来られていました。


 千里ビデオサービスの収録ベースは舞台下手に組んでいます。今回はプログラムとアイソレーションのためVTRは5台。久しぶりにベーカムが回っています。


 明暗比が大きく、ノーマルでは白飛びを起こしてしまいます。普段よりもニーポイントを低く設定してダイナミックレンジを大きく取っています。
 
 下の写真は笹邊が最近愛用しているカシオのイルミネーションクロックです。

 文字盤がバックライトで照明されるので舞台袖などの暗い所でもよく見えます。ライトのスイッチを押した時だけ点灯する設計ですが、現場用に常時点灯可能なように工夫しています。オススメの現場時計です。
 
連番静止画 09/25(Tue)
 19日に撮影した機械メーカーさんの編集を終わりました。今回のビデオは製品の作業マニュアルです。編集で苦労したのは画像処理でした。
 撮影はAという機械で行いましたが、仕上がりはAとBの2タイプの機械に対応する必要があります。AとBはよく似ていますが、一部その形状が異なり、AをベースにBタイプに形状を変更する必要があります。静止画であれば色の変更や形状の変更も1つのファイルを加工すればよいのですが、動画の場合はそうは行きません。


 タイムラインから必要箇所をタルガ形式で書き出し、それをフォトショップで1枚ずつ加工します。今回処理したシーンは約12秒で、その枚数は360枚でした。フォトショップで複数のアクションを作って省作業化を図りますが、実際には前後のフレームとの比較などしながらコツコツと仕上げます。作業はSFX映画と同じですが、映画と違う点はプログレッシブではなくインターレースだということです。シーンによっては1ラインずつ修正しなければなりません。作業はPremiereProとPhotoshopのみで行います。根の詰まる作業ですが、作業単価は1枚あたり約1000円です。連休を返上しての作業でしたが、クライアントさんからは大変高い評価をいただきました。ノンリニアでなければ不可能な作業でした。
 
好天のロケ 09/20(Thu)
 昨日は高槻にある機械メーカーさんの撮影でした。そして今日は、北海道?ではなくて滋賀県の大中湖畔でのロケです。でも下の写真を見るとサロベツ原野か釧路湿原のように見えます。


 今日は前回テスト撮影を行った某メーカーさんの本番撮影です。
 

 セットアップに余裕があったので、グライドカムもベストなバランスに調整できました。


 こちらはオンボードキャメラのIVISをトラクターの屋根にセットしているところです。
 

 屋根への固定は吸盤で行います。アリフレックスも取り付け可能な吸盤は映画撮影用のアメリカ製です。当然これはレンタル品です。
 

 これが本番の様子です。シットハーネスからスリンゲとカラビナでビレーを取ってフロントウエイトに乗っています。田圃の中を耕運しながら超微速で進むトラクターからの撮影はかなり難しいものでした。
 明日は昨日撮影した機械メーカーさんの録音を弊社スタジオで行います。
 
万博公園「コスパラ」写真撮影 09/17(Mon)
 アクシデントで延期になっていたエキスポのコスパラが復活しました。9/15、16がエキスポランドで17日が万博公園でした。笹邊はスタジオで編集に専念し、撮影は前回と同様、若手2名に担当してもらいました。


 全日程とも好天に恵まれ、まさに撮影日和でした。築40年の太陽の塔は今なお大きなインパクトがあります。


 白熊の前のコスプレーヤーさん。白熊というよりはグリズリーですね。


 こちらはパイレーツオブカリビアンのコスプレーヤーさん。撮影の木原はこの後月末まで九州で環境省の魚類調査に従事します。


 広い万博公園内の移動手段は「業務用」に許可書を頂いたMTBを使用します。これは木原の愛用するゲーリーフィッシャーのモンテア。(※万博公園内は自転車の乗り入れは業務用に許可された車両でなければ出来ません。)
 この日の撮影は後日サイトにアップします。公開前ということで、スナップも今日は暈し入りにてアップしました。
 
グライドカムのテスト撮影 09/10(Mon)
 今日は滋賀まで出張でした。早出のため、朝食は大津サービスエリアの「叶 匠寿庵」で戴きました。


 おばんざいの朝食は650円。お昼と夕方はおばんざいバイキングもやっているそうです。最近のSAでは珍しく、喫煙席も用意されていて有難いです。朝食の味は自宅で食べるそれと似ていて、とても食べやすい味付けでした。


 仕事は農機メーカーのトラクターの先端に乗っての防振撮影です。ハーネスで固定しての撮影をディレクターは「タイタニックショット」と表現されていましたが、たしかに的を射た言い方だと思います。


 今回の撮影は後日行う本番のためのテスト撮影でしたが、気になっていた問題点もクリアーし、クラシアントさんも満足できる結果でした。本番はオンボードなどを含めて3台のHDVキャメラで行います。
 テスト撮影を終え、ディレクターのお薦めで近江八幡の「たねや」へ立ち寄りました。


 目的は日牟禮ヴィレッジのClub Harieの「焼きたてバームクーヘン」をゲットすること。


 バームクーヘンは一人3ホールの限定で行列が出来ていました。(バームクーヘンはホールという単位で数えるということを初めて知りました。)


 厨房の中では手際よくバームクーヘンがカットされていました。笹邊はお土産に3ホールと、好物の最中を「たねや日牟禮の舎」でゲット。
 
徹夜 09/08(Sat)
 日本テレビの番組取材で三重まで行ってきました。

 仕事は夜21時から翌朝8時半までの密着取材。テープを抜こうとカラーバーを入れていたら急遽インタビュー。終わったのは朝10時前です。番組の取材は面白いけれどもきついです。
 
スタジオに銀幕 09/06(Thu)
 広くなったスタジオにスクリーンを吊りました。

 スクリーンといっても今までスタジオの遮光用に使っていたロールカーテンの再利用で、ライトグレーの表面が何処と無く銀幕風です。また、色がニュートラルなので発色は自然です。反射率が低いので暗いかと思いましたが、プロジェクターがこれまで現場(近鉄小劇場や新宿シアターモリエールの送出)で使用してきた業務用のもので、今では旧式ですが,現場で200吋で使用していただけあって、80吋のスクリーンはスタジオではPDPにも引けを取らない照度があります。
 試験映写は今日の「鳥人間コンテスト」と「ミシェルバイヨン」のDVDです。結果はさながらビデオシアターといったところ。音は編集卓のモニターから流します。一応送出プレビュー用という用途がメインの目的ですが、休日のスタジオではCINEMA SVSになりそうです。映画好きのクライアントのHさんが喜ぶこと間違いなし!
 
九月も全開 09/03(Mon)
 リニューアルも終えてホットしている間もなく、NTVの9/2オンエアのHDCAM取材が急遽入りました。また翌日からは劇団のEFP/3CAMの定期収録です。


いつも通り収録はメイシアターです。

 小さなワゴンに波形やピクモニをぎっしりと積んだために機器の温度が非常に高くなります。対策として隙間に冷却ファンを入れて空気の流れを作っています。効果は抜群です。
 この後は某メーカーのシミュレーター用オーバークランク撮影です。気候も猛暑を脱して過ごしやすくなってきました。千里ビデオサービスは全開モードです。
 
20年目の大リニューアル 08/29(Wed)
 千里ビデオサービスは今秋で満20年を迎えます。それが理由というわけではありませんが、事務所及び編集スタジオをリニューアルしました。リニューアルの内容は、

1.事務所の移動
これまで1Fにありましたが、今回のリニューアルでBF(道路と同じ高さ)に移動しました。
2.編集室の改装
    従来通り1F(道路から見ると2階)に位置しますが、ノンリニア編集を2ブース(E-1はハイビジョン対応)として、従来のリニア編集卓を録音に適したシステムに再構築しました。ナレーションは遮音に適した鉄筋コンクリート構造のBFで行い、映像送りとトークバックは1Fの編集卓から行います。さらにこれまで1Fのパーテーションになっていたテープ庫をBFに移動し、ミーティングスペースを確保しました。

3.ダビング、コピーシステムの再構築
従来のダビングシステムにDVCPRO VTRを追加して対応フォーマットを拡げました。またDVDコピー及び盤面印刷、パッケージ印刷を全てBFで行えるようにして効率化を図りました。
4.機材庫の改修
撮影機材、中継機材を効率よく運用できるように1箇所にまとめ、機材架を追加しました。機材庫は従来通り車庫とつながり、敏速な積み込みに対応しています。
5.車庫の改装
これまで車庫に保管していた旧機材や撮影小道具類を近隣の倉庫に移動し、車庫の奥に特機類(ジブ、レール、照明等)を保管できるようにしました。
6.ネットワークの再構築
BF〜1F〜2Fのネットワークを100Mbpsに変更し、Windows間、Macintosh間、Win-Mac間のファイル共有を高速化しました。またミーティングスペースのサービスターミナルを増強しました。インターネットへはどのターミナルからもDHCPでIPアドレスが割り当てられます。もちろん社内と外部のネットワークの間にはファイヤーウォールを立て、セキュリティーの強化を図っています。CATV回線によるIPアドレスの割り当ては従来通り2つあり、1つはWEB閲覧用で、もう一つが動画送信用です。
7.WEBサーバーのハードウエア入れ替え及びOSの入れ替え
これは弊社内で行ったものではなく、偶然にも時を同じくして弊社契約のサーバー会社が行ってくれました。SVS.NE.JPを運用していた「WEBサーバーが老朽化したため」ということで8/20からコピー作業に入り、8/28にDNSサーバーの切替が無事終了しました。ハードウエアがあたらしくなったことでCGIやPHP/MySQLの処理速度も高速化しました。OSはTuboLinux6.1からCentOS4変更されました。
 以上が今回のリニューアルの詳細となりますが、夏季休業に合わせて行ったおかげで、業務に影響する事無く無事に終了することが出来ました。リニューアルされたスタジオは窓外に広がる緑の風景が心を癒してくれる編集スタジオだと自負していますがいかがでしょうか。ちなみに笹邊のデスクも移動し、WindowsとMacintoshを1モニターに統合ました。WEBの更新はここで行っています。お盆から更新が止まっていましたが、これからは快適に更新出来るでしょう。
 
練馬を終えて帰ってきました 08/05(Sun)
 2泊3日練馬の旅から戻りました。送出する素材は28本、現場で場当たりをしながら微調整を行うためにDVStormを2台を使用したスタイルです。
 現場の「練馬文化センター」周辺ではいたるところに懐かしいアニメの垂幕があります。右の写真は今回の送出ブース。

 3連液晶モニターは左からPC-1、PC-2、PreviewでProgramはCRTモニターのPVM-6041Qです。PCのデスクトップは15吋液晶をPC切替器を用いてマウス、キーボードも共用しています。スイッチャーはAW-SW350で音声ミキサーはヤマハの12ch。

 Nikon10×50の双眼鏡はスクリーンのフォーカス確認用です。プロジェクターは小屋のBARCOを使用していますが、プロジェクターまではコンポジットで送り、PALMEDIA SVC305Dを用いてRGB信号にアップコンバートしています。アップコンバートの際にビデオレベル、クロマレベル、色相などを調整します。

 本番前の最終チェックをして客入れです。大ホールでリハーサルを行っている間も、小ホールやロビーでは「プリキュア5」や「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクターショウや松本零士さんやちばてつやさんのサイン会も行われています。そして本番は大竹宏さん、氷上恭子さんをナビゲーターに清水マリさん、松本零士さん、ちばてつやさんを迎えて大盛況に終えることが出来ました。
 本番で送出した映像は白蛇伝鉄腕アトム狼少年ケンワンダースリージャングル大帝レインボー戦隊ロビン魔法使いサリー太陽の王子ホルスの大冒険長靴をはいた猫ひみつのアッコちゃんあしたのジョー魔女っ子メグちゃん一休さん銀河鉄道999とんがり帽子のメモル綿の国星メイプルタウン物語おじゃる丸デジモンアドベンチャーデ・ジ・キャラットギャラクシーエンジェル魔豆奇伝パンダリアン嘉兵衛の海神様家族練馬大根ブラザーズYes!プリキュア5ゲゲゲの鬼太郎などです。使い慣れたシステムで送出を行ったため、ミスやトラブルも無く、主催者にも満足していただけました。

 現場が上手くいくと当然打ち上げも楽しくなります。打ち上げは練馬の某所で総勢50名で盛大に行われ、笹邊の席は大竹宏さん、氷上恭子さんの隣!氷上恭子さんとのツーショットをスタッフが撮ってくれました。氷上恭子さんは、今回ゲスト出演してくれたデ・ジ・キャラットラ・ビ・アン・ローズ(うさだヒカル)の声優さんです。というか「サクラ大戦」の高村椿役の恭子さんに「ブログに載せる」とお約束したので「恭子さ〜ん、載せましたよ〜」

 氷上恭子さんは声優だけではなく、絵の才能も素晴らしいです!ご本人は照れていましたが、いつもスケッチブックをお持ちです。これも「恭子さ〜ん、載せましたよ〜!」
 事務所に戻ってみると大竹さんからメールが届いていました。子供の頃に見た「狼少年ケン」のユーモラスで少しずる賢い「ブラック」というか、「秘密のアッコちゃん」の「大将」、もしくは「ニャロメ」からメールが届いたかと思うと感無量です。そして何よりも嬉しかったことはNHK木曜時代劇「陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜」のタイトルアニメーションを担当された「遊左かずしげ」さんが「オープニングムービーの掴みは決まりましたね」と仰って下さったことです。そして今回の現場でお手伝いしていただいたpakiraさんが今回の現場をブログでレポートして下さっています。大勢のスタッフに支えられて大きな現場を無事終了できたことを感謝します。
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