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55倍箱型レンズによる高倍率撮影
55倍を装着したBVP70is
スタジオやスポーツ、大きなコンサートホール以外では55倍や70倍の箱形レンズを使うことはありません。しかし今回1200名の来客が入る式典で客席内にキャメラを設置することが出来ないにもかかわらず、壇上の正面バストショットが演出上必要であり、さらに舞台照度が低くエクステンダーも不可ということから55倍箱形レンズを使用しました。
レンズの細部を調整する笹邊
今回はピンスポット等が設置される2階ギャラリーにキャメラを設置します。左は昭特のE-12型三脚に55倍とBVP-70isをセッティング中の笹邊。大型キャメラの場合は昭特E-12はベクターより好まれています。レンズも電動ズーム、電動フォーカスが増えてきましたが、キャメラマンは押し引き派が多いようです。
動作確認中の笹邊
キャメラのセットアップ完了後、各部の動作を点検しています。 特にレンズのフランジバックと光軸については出来るだけ正確に調整しなければなりません。
55倍の背後から客席を見たところ
2階ギャラリーから客席、舞台を眺めたところ。舞台上下にはリア投影されたスクリーンに中継映像が映し出されています。
ファインダー内のフレーム
光軸を正しく調整すると、引きの画面中心と寄りの画面中心が完全に一致します。ワイド端でファインダーのセンターマーカーで狙いを定めたところへ一気にズームイン、被写体を逃がすことは有りません。
舞台前に設置したBVP-70in
もう1台のキャメラも同じくBVP-70isですが、舞台前を自由に移動出来るようにドリーを使用します。レンズは最新の放送用J-16インナーフォーカスが装着されています。キャメラは邑久が担当。
サブのスイッチャーとCCU
サブは55倍と同じく2階ギャラリーに設置しました。エビンVS-4000フィールドスイッチャーとCCU-355をいつも使用しているワゴンにセットアップしています。
エビンVS-4000スイッチャー
エビンには液晶4連モニターを装着していますが、VEさんは6インチおよび9インチモニターを使用します。
客席とステージのスクリーン
2階ギャラリーから見下ろした全景。
仕込み完了後リハーサルが始まります。本番を確実に成功させるにはリハーサル時に感じた些細な疑問点は全て解決しなければなりません。イベントで「たぶん」は禁物です。
55倍を点検するHキャメラマン
リハーサル前にキャメラチェックをするHさん。普段から野球等で押し引きレンズを使用しているため、今回は迷うことなく彼を登用しました。