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PCを使ったライブ中継と映像送出の現場です

最近ではビデオの送出にコンピューターを使用することが当然のようになってきました。VTRやDVDに比べてアクセスも速い上に、現場での修正作業等の現場編集も可能です。もう後戻りは出来ません。
千里ビデオサービスでも2001年以降送出にはPCを使用しています。

ツイン21のイベントスペースで
OCCN
(ケーブルウエスト)さんのイベントが行われ、千里ビデオサービスはライブ中継及びビデオ送出で技術協力させて頂きました。
松下系のCATV局ということで極力Panasonic製品でシステム構築し、展示ブースのプラズマディスプレーも数台Panasonic製をレンタルしました。
仕込は前日19時から始まりましたが、ステージやブースの美術、什器のセットアップが行われるため、20時あたりから様子を見ながら仕込作業を進めます。この会場では過去MacWeekなども行われています。
ステージがほぼ完成に近づいたため、プラズマディスプレーを舞台スタッフに渡し、ステージサイドにサブを構築します。

今回の仕込図ですが現場の段取りで送出ブースとライブキャメラが入れ替わっています。

ほぼ完成した千里ビデオサービスの中継用サブです。PCはカノープス搭載のP4/3.2GHzにPremiere6.5という使用です。送出用にはEDIROLL/DV7も用意していますが今回はバックアップ機の必要性からカノープスを選びました。モニター、キーボードのスペースが無いためPC切換器を使用してマウスも含めて2台のPCで共有します。
どちらも同じスペックのDOS/Vマシーンですが、ベイのレイアウトが異なっています。双方とも同じ送出データを入れ、万が一に備えておきます。
これらのPCは笹邊がミニ四駆気分で組み上げたもので、内部の詳細まで把握している点ではメーカー製よりも安心して使用できます。
送出用音声ミキサーはYAMAHA製。
ステレオ入力があるため一つのフェーダーで両チャンネルをコントロール出来ます。
送出映像用スイッチャーは初日にPanasonic SW-300を使用し、ショップチャンネルの中継がある2日目はスーパーインポーズの関係でSW-350を使用しました。
右の写真はライブキャメラ用のスイッチャー卓です。収録用音声ミキサーはタムラTS-4000S。ライブスイッチャーは今回邑久が担当します。笹邊はビデオ送出とライブ映像が入るスイッチャーの担当です。
大勢のお客様が早朝から沢山来てくださいました。
ステージ前に沢山の野球少年が集まっています。球界OBのドカベンとマイク仲田のトークショーの始まりです。キャメラは野球中継などでも活躍する、お馴染みのTさん。もう一台は斎藤さんにお願いしています。
スイッチャーの邑久。アイリス担当はニューフェースのKO-Aです。
続いてのステージは「カレーの国のコバール」ミニショーです。「ポテチン」はとても可愛かったのですが、笹邊はおねいさまの方が可愛いと・・・・

初日は無事終了し、ここから2日目に入りました。
音響担当のサウンドジャック小野寺さん。
2日目はスイッチャーがSW-350に替わっています。いよいよショップチャンネル出張ライブです。
ショップチャンネルの中継ではお馴染みのフレームが画面に入ります。
今回キャメラのリターンはプログラムリターンの他リターン2にONAIRリターンを用意しています。リターン2のお陰で、中継中キャメラマンはスーパーの乗った映像をファインダーで確認しながら撮影出来ます。
大勢の方々がこのイベントを訪れてくださいました。多くの方々に見て頂くことが私達制作者の喜びです。
お陰様で2日間のイベントも無事終了することが出来ました。

こちらは読売新聞主催のサイエンスライブショーの中継現場です。
ここでもライブで映像送出、プレイバック等にPCを使用しています。
システムの規模を小さくするためISS(シームレススイッチャー)を用いています。
ライブキャメラ、PPT、プレイバック映像を一つのスイッチャーで行うことでシンプルな構成で複雑な送出も少人数で行うことが可能になります。
「今のシーンをVTRでもう一度」という演出があるためここではVTRではなく、カノープスを搭載したVAIOを使用しています。(上の写真)
右はパワーポイント送出用のノートPCです。ここでもバックアップとして2台のノートを用意しています。
プレイバックはカノープスのADコンバーターでiLinkに変換し、リアルタイムカードの入ったVAIOでDVキャプチャーします。
キャプチャー後、ADコンバーターをDAに切り替え、即時プレイバックを行います。ノートPC用のACEDV/MOBILEは非常に優れたリアルタイムカードですが、相性問題が多いらしく製造完了になってしまいました。そのニュースを聞くや、速攻でカノープスの在庫を追加入手したのが最後のようです。
ステージ中央の大型スクリーンへのライブ中継では特にループに気を付けなければなりません。
お陰様でこのイベントも無事終えることが出来ました。

今回2つの事例を紹介致しましたが、映像の送出ではいつのまにかコンピューターがVTRに取って代わったこの頃です。時代の流れに合わせ、千里ビデオサービスでは送出機材としてカノープス/WindowsXP Pro=2台、カノープス/Windows2000 Pro=1台、EDIROLL/BeOS=1台を用意しています。大型プロジェクター等ともにお気軽にお問い合わせ下さい。