簡易中継車を使用した現場
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イベントの現場によっては屋内にサブを設置できない場合があります。この日の現場は和歌山のアミューズメント施設ですが様々な演出機材が有るために屋外に簡易中継車を設置しました。※HDCAMを搭載した4CAMハイビジョン中継車の現場もご覧下さい。→HD OBVAN | |||||||||||||||||||||||||||||
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中継車と言っても普段機材車に使用しているデリカ4WDです。しかしラックに機材を組んで電源を供給してやればサブとして十分に使用することが可能です。
電源は照明、音響と共用の静穏電源車です。今回は電源車を利用しましたが、場合によっては2.8kwや5kwの発発を車載することも有ります。 |
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荷室スペースに小型ラックで組んでいるため、この状態で2名が作業することが可能です。 搭載した機材は
CCU×2 波形&ベクトルスコープ 6入力スイッチャー 4ch音声ミキサー 小型音声モニター HDV VTR VDA他です。 |
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ワンボックスカーを中継車に仕立てるために工夫していること
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外光が入らないように暗幕で遮光しています。これを怠るとモニターに車窓の景色が映り込んで大変苦労します。S環でアルミパイプを吊ってカーテンレール状にすると簡単に暗幕を吊ることが出来ます。 | |||||||||||||||||||||||||||||
車が揺れては思うような作業が出来ません。そのためにジャッキをかけてサスペンションを殺すと同時に、車の水平を調整します。そして荷重がかかったタイヤの前後を車輪止めでしっかりと固定します。 | |||||||||||||||||||||||||||||
ケーブルは後部ドアから引き出しますが、サンドバックを使ってケーブルがドアで挟まれないようにしています。ケーブルはCCUマルチ2本、音声マルチ1本、AC電源1本、BNC2本です。 | |||||||||||||||||||||||||||||
ラック最上部に置いたベクトルスコープと波形モニター、VDA(映像分配機)、PVM-6041Q(6吋モニター)4台です。
モニターは左からAcam、Bcam、PC(ダウンコンバート)、PGMモニターです。 |
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2段目は5入力ライブスイッチャーのAW-350とCCU2台、スイッチャー用電源です。
簡易中継車とはいえ、システムはれっきとしたEFPシステムです。アイリスもCCUで調整し、当然タリー、リターン、インカムが使用できます。 |
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音声ミキサーは田村TS-4000Sを使用し、ライン音声2系統、エアーマイク2系統を入力しています。そしてヘッドフォンを掛けなくても会場の様子が判るようにアンプ内蔵スピーカーを接続しています。 | |||||||||||||||||||||||||||||
今回は中継のみのオーダーのため収録の必要は無かったのですが、リハーサル後のチェック用にHDVもHVR-M10Jを接続しています。と思っていたら、突然DVDが欲しいということになり、チェック用のVTRが記録用に昇格しました。もちろん必要な費用は戴くことになります。
HVR-M10Jはバッテリー駆動も可能なため、ホテルでの画像確認などに重宝します。 |
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音声系が全部で4回線になるため、8chマルチボックスを使用してケーブルの本数を減らしています。キャノンケーブル50m×4本を引くことを考えるとマルチケーブルはとても便利です。必要な場合は空き回線をクリアカムやインターフォンにも利用できます。 | |||||||||||||||||||||||||||||
電源車の写真を撮影するMキャメラマン。 現場の記録を撮っておくと他の現場や次回の資料として有効です。デジカメはWEBにも利用しやすく助かります。 また今回は急にロゴが必要になり、サイバーショットで撮影した看板のロゴをフォトショップで修正した後、VAIOからUSBでSW350のROMに転送して5chに割り当てました。 |
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ステージにはCO2やムービングライト、レーザーなどが設置されています。
撮影はPanasonic WV-F260を使用します。FIT型CCDのおかげでレーザーやムービングライトのような強い光線でもスミアが発生しないので助かります。レンズはフジノン16倍エクステンダー付きにワイドコンバーターを付けています。 |
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本番前の笹邊です。
撮影した映像は会場の約500台のモニターにライブ中継されます。 |
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今回の現場は前日仕込み、前日リハーサル及び当日リハーサルで本番30分というものでした。いくら現場を重ねていても本番30分にかける緊張感はライブ中継ならではのものです。
本番はM及びOキャメラマンに指示する必要も一切無く、タリーとリターンをベースにリハーサル通りの中継が出来ました。スタッフ、そしてシステムのお陰だと思います。 |
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