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ケーブルテレビショーin KANSAI 2005バナー
ATC前の帆船「あこがれ」 ATCの看板
ケーブルテレビ業界の認知向上とデジタル放送の周知徹底を図る、西日本初の本格的ケーブルテレビショー「ケーブルテレビショーin KANSAI 2005」が去る12月2日(金)〜12月3日(土)の2日間、アジア太平洋トレードセンターで開催されました。弊社はメインステージの大型映像の送出、中継を担当いたしました。
ステージ裏の送出ブース
7700ANSIプロジェクター
↑送出ブースはメインステージの裏に設置し、180インチリアスクリーンに7700ANSIのプロジェクターで投影します。
プロジェクターとスクリーンの間に外部からの光線が入らないように完全に遮光します。いわば超大型のブラウン管のような構造です。

7700ANSIのプロジェクターは210,000(税込)/1日(別途搬入設置費、投影台、シャッター、スクリーンが必要です)のコストがかかります。(UXGAリアル機は262,500/1日)

送出ブース
ブースは広々として非常に気持ちのいい環境が構築できました。→
今回は現場での素材編集が必要なため、DVStormを搭載したPCを2台とACEDVMOBILE搭載のVAIO、PPT用のPC等を設置しています。
仕込み図
左はこの現場の仕込み図です。
中継車からのライブ映像もあり、ピクチャーシンクロナイザーによって映像レベルの補正、ダウンコンバーターを使ってPC画面をNTSCに変換しています。
DVStorm搭載のDOS/V機2台
今回メインに使用したDOS/V機。
リアルタイムボードはDVStormを使用していますが、1台はStormBayではなく、MTBBayを使用しています。安価ですが機能はStormBayと変わりません。
送出、編集にはPremiere6.5を使用しています。ACEDVボードに比べるとDVStormボードはリアルタイム送出対応でキーを叩いた瞬間に映像がスタートするため、キッカケを外すことはありません。
メインステージ〜カラーバー送出中
ステージの180インチリアスクリーンです。→
投影距離約3メートルの広角レンズを使用した7700ANSIのプロジェクターで必要にして十分な照度を得ることができました。
Panasonic SW-350
スイッチャーはPanasonicのSW-350です。
これとよく似た旧SW-300に比較すると性能は全く別ものです。フレームシンクロナイザーを5ch内蔵し、USBによって内部のフレームメモリーに静止画を転送することでタイトルロゴなどを6chに割り当てることが出来ます。サンプリングも13.5MHz10bitで行っているためコンポジットでの画質劣化も極少に押さえられています。
設計者のS氏から「今度のスイッチャーは自信があります。SW-300の問題点は全て解決しました。放送用途にも耐える設計をしました。値段は据え置きですが倍以上の内容です!是非導入してください」と奨められたスイッチャーです。
使い勝手、価格、性能全て◎の笹邊お薦めのライブスイッチャーです。
YAMAHA 12inミキサー
音声ミキサーはYAMAHAを使用しています。→
音響ブースへ送りつつ、音響卓からの返りを入力しステージモニターも行っています。小柄なミキサーですが`PFL、CR、アサインなども有り価格以上の性能を有したミキサーだと思います。
TAMURAやSIGMAの収録用ミキサーとは全く異なった送出用ミキサーとして愛用しています。
SONY 1024G
パワーポイントなどのPC画面をNTSCに変換するダウンコンバーターはSONYの1024Gを使用します。ズーム機能などもあり、送出だけではなくPC画面の編集用キャプチャーなどにも使用しています。
AS-3800 AS-3800プロセスアンプ部
ハムイーター ピクチャーシンクロナイザー(フレームシンクロナイザー)はPanasonicの放送システムAS-3800を使用しています。フレームシンクロナイザー内蔵のスイッチャーを使用しているのでFS機能ではなくビデオゲイン、クロマゲイン、高域補償などを使って中継車からの映像レベルの補償に使用しました。

←ケーブルの延長が数百メートルに及ぶためハムイーターを使って電位差によるビートノイズ対策を行いました。
ローランドアンプ内蔵スピーカー
送出用の音声モニターです。→
音響さんから戴いたLINE音声は送出用のYAMAHAに入れた後Rolandのアンプ内蔵スピーカーでモニターします。また、送出前のモニターや編集時のモニターにもCR(コントロールルーム)、PFL(プリフェーダーリッスン)によってモニターします。
送出中のラインモニター
本番中のブースの様子。
TBSチャンネルのコーナーでアメリカザリガニが生出演し、TBSからの持ち込み素材を送出しています。



↓下はキッズステーションのアクビちゃんのステージです。
送出中のブース
アクビちゃんのステージ
BOSEの上に乗ったITVキャメラ
ブースがステージ裏にあるためITVを設置してステージの様子をモニターします。
キャメラはSONYのAVC-D5を使用しました。
同軸ケーブル1本で電源、映像を送ることが出来大変便利です。AVC-D5はカラーではなく白黒モデルですが、ステージ照明が落ちていても明るい映像が見える高感度モデルです。
この映像は音響さんや照明さんにも提供しています。
SONY AVC-D5 7インチ液晶モニター

送出現場のネットワーク化
100BASE/Tスイッチングハブ スイッチングハブ背面
今回は本番中にも送出素材が到着し、空いているPCを使ってキャプチャー、編集の必要がありました。そのために100BASE/Tスイッチングハブを使いPCそれぞれをネットワーク化しています。
今回は番組オフィシャルサイトに接続する必要もあり、VAIOをルーターに使用しました。

満席のステージ前
今回のケーブルテレビショーはベンダー30ブース、サプライヤ28ブースの出展を基本に、ブース内でのミニステージショーや人気のゲームコーナー、番組の宣伝をかねたF1カー展示、ショップチャンネルの出張セールなどが行われ、NHKからは「風のハルカ」ヒロインによるトークショーなど盛りだくさんの内容でした。送出は全て無事終えることが出来、いまさらながらスタッフたちの努力に感謝しています。有り難うございました。