映像制作フィールドレポート・アーカイブ   LIST view  RSS
映像制作会社の代表が現場で印象に残ったことなどを写真やビデオキャプチャーで綴る撮影技術日誌
(WEBへの公開は制作会社、クライアント、出演者の許諾をいただいておりますが二次利用はご遠慮下さい)

2012年05月03日(木)  高槻で3カメスイッチング
今日は高槻で3カメスイッチング収録です。長時間撮影のため、カメラマン4名、VE、SWの6名体制です。
暗いサブで音声ミキサーのメーターが美しく光っています。

コンパクトさが売りの千里ビデオサービスオリジナルキャリングカートは時代ごとに棚位置を変更したり、全塗装やタイヤを交換したりして25年余りが経過しました。そしてこれからも収録システムに合わせてカメレオンのごとく変身を繰り返すのでしょうか。

今日はカメラがDSR-570WSが2台とHVR-Z5Jが1台の3カメで、CCUは1と2のみ火が入っています。3カメのコントロールはRM-1000BPをキヤノンケーブルで延長したLANCで行います。

スイッチャー卓の横に置かれたRM-1000BPです。これが使えるからHVR-Z5Jを購入したようなものです。

客席中ほどに設置したDSR-570WSです。レンズはJ16aにエクステンダーを入れます。

舞台に近い位置に置いた1カメ。同じくDSR-570WSでレンズはJ15aを付けています。

舞台下手に組まれた音響さんのサブ卓。音声ラインはここから上手の千里ビデオサービスのサブまで8chマルチケーブルを引いています。

音響さんからいただく信号を受けるTAMURA TS4000S
は4CH-4OUT対応のために2台スタックで組んでいます。音響さんからはトータルミックスとヴォーカルブーストをいただき、オーディエンス、ホールトーンは千里ビデオサービスで立てたECM-56Pのステレオ音声です。

交代休憩中にカメラマンが外の様子を写してきました。ホールの中なので晴れているの以下曇っているのか・・・・ということで天候は晴れ、ハナミズキがきれいに咲いていたそうです。

外は高槻ジャズストリートの真っ最中。各地から音楽ファンがやってきます。

神社も今日はステージとなってジャズライブです。

このあともGW中はバスケットボールの中継やオープンロケが入っています。八ヶ岳へ行けるのはもう少し先になりそうです。

2012年04月28日(土)  GW初日は難波ロケでした
今日から世の中はゴールデンウィークが始まります。そして千里ビデオサービスではロケが待っています。

なんばに新しい社屋が出来るということで周辺の環境撮影などを撮影しています。

今日から運転される新型車輌も撮影します。送出はブルーレイで行われ、撮影はハイビジョンのHVR-Z5Jで行っています。

なんばにオープンしたZEPP NAMBA OSAKAです。

昨日がクbM遒箸靴悩F「脇麁ハ椶離薀ぅ屐B臉「里ウ厖佑ヒ茲蕕譴討い泙后[br>
ZEPPでは開場まで撮影しました。

新大阪の制作会社へ移動する新御堂筋淀川大橋から見た夕焼け。六甲と真っ赤な空が美しいです。

事務所の傍にあるつけ面が美味しい時屋さんへ向かいます。新大阪は伊丹空港への進入コースの真下で飛行機がすぐ真上を飛びます。

時屋さんのつけ面です。注文は鶏辛つけ面に味付け卵のトッピング。遅い時間でも店の外までお客さんが並んでいました。

2012年04月27日(金)  レンゲ畑が満開です
千里ビデオサービスのすぐ近くにあるレンゲ畑が満開になりました。もともとは水田に緑肥として栽培されていたらしいものですが、今は地区の皆さんが、里山の景観を守るために、秋から田起こして種まきをされていると聞きます。
見事に咲いたレンゲ畑の様子をYouTubeにアップしました。



2012年04月24日(火)  山菜の季節到来
桜が終わってツクシも食べ飽きた頃、いよいよワラビとタラの芽の季節です。

会社からほど近い山中に毎年見事に花を咲かせる八重桜。今年もこんなにきれいに咲いてくれました。

この桜はあまり人に知られていないもので、おおきな採石場(採土場)の傍に咲いています。

桜の咲く下には池があり、山から注ぐ水が湿地を形成していて生き物も沢山います。

浅瀬には小さな魚達が泳いでいます。メダカのようですがどうやらカワムツの稚魚ではないかと思います。

里の方に下りていくとベニシジミが美しい羽を広げていました。NEX-5Nにタムロン18-200mmで撮っています。

ベニシジミを撮っているとすぐ近くでキジの鳴き声がします。18-200mmはフルサイズ換算で27-300mm相当。畑を歩く雄キジの美しい姿をフィルムじゃなくて、カードに収めることが出来ました。

キジが逃げていかないように少しずつ間合いを詰めてもう一枚。
今日ここへ来たのは写真が目的ではなく、例のものが目的です。少し痛い目をしますが、美味しさを思うとイバラや棘もなんのその!

夕暮れが近づいてきたのでそろそろ撤収です。さて、今日の収穫はいかほど?

収穫はご覧の通りです。
タラの芽は全て摘んでしまうと木が枯れてしまうので、来年のために要所要所新芽を残しておきます。

次期が良くて芽吹いたばかりで棘のある葉は出ていません。天ぷらよりもお浸しでいただけるものが沢山採れました。旬の山菜はたいへんおいしゅうございました。まさに山菜の王様に相応しい味に舌鼓の笹邊たちです。

2012年04月23日(月)  それ、どこで売っていますか?
野外で撮影していると時々尋ねられることがあります。「それ、どこで売っていますか?」と。

てっきりAHEADCAMのことかと思いました。
HVR-Z5JやZ1J用に開発した自転車パーツを多用したアヘッドカムです。
そのときはカメラにHDR-CX560Vをつけていました。

笹邊「これは自転車用のハンドルと・・・・」
質問「あっ、それじゃなくて、カメラを取り付けている金具です」

知りたかったのはこっちの方だそうです。
ソニーの放送用のフネ VCT-14にカメラをワンタッチ装着するためのアダプターです。


これはマンフロットの357に、最近使用しなくなったソニーのカメラから取り外したクイックリリースのカメラ側の前方部分のみを取り付けた改造品です。VCT-14は後部の金具無しでも十分な強度があります。サードパーティーからVCT-14風の前部分とクイックリリース金具のセットが販売もされていることから、VCT-14の取り付け強度は前部分だけでも十分だということがわかります。残念ながらマンフロットやサードパーティーからは今のところ該当するものは出ていません。
笹邊の経験からも強度は全く問題ありません。問題は売っていないことです。
とはいっても自作はいたって簡単で、手持ちの357に若干の加工を施しているだけです。クイックリリース金具とマンフロット357の固定はM5のステンレスビス3本で行っています。三脚やリグにこれを付けておくとカメラの脱着はワンタッチです。とても便利なので興味のある方は是非作ってみてください。とにかく便利です。



2012年04月21日(土)  ここで50回のスイッチング収録
2カメのスイッチング収録でした。この場所にベースを組んでスイッチングするのも今回で50回目になります。

カメラはDSR-570WS 16:9で50mのCCZケーブルを引いたCCU-M5から制御します。カメラマン3名、SW、VEの体制です。

音声は【音らんど】の大谷さんからトータルミックスとヴォーカル系のみのブースト、それにECM-56P×2本で拾ったオーディエンス。ミキサーは4ch出力が管理ができる点でSRP−V200Rです。以前はグループアウトが4CHあるタスカムM-208を使用していましたが、ファントム電源を内蔵していないことで最近はチャンネル毎にファントムが入れられるSRP−V200Rを使用しています。
SKBのケースに収めているので嵩は高いけれども傾斜が付くので使いやすくなっています。

収録はDSR-1600をマスターにDSR-45をバックアップで使用しています。尺が長いのでカメラごとのアイソは録画せず、PGM(プログラム)のみの収録でVTRは3台です。通常は2台で同時収録し、テープ交換時のみ1台を録画スタートさせ、交換の2台のVTRが録画している状態を保ちます。今回は2カメだたので、万一のミスを回避するため、AW-SW360のPST(プリセット)を収録しています。PSTはスイッチングしていない方のカメラ映像が出力され、ディゾルブ中もPST出力はディゾルブせず、エフェクトが終わるまでバックグランド側のバス映像が出ますからディゾルブ中のミスがあっても編集で修正することが出来ます。
ということで保険をかけて収録しましたが、おかげさまで収録は全編PGMの映像だけで納品できるものになりましたが、緊張感だけではなく安心感も必要だと思います。しかし4:3でスタートしたものが16:9になったといえどもSD収録はあと数年も無いと思います。来年はHDになるかも知れません。

2012年04月17日(火)  今年もまた湖北の黒山へ
昨年秋に訪れた湖北の黒山地区へ行ってきました。

青空の美しい国道161号に桜が映えます。平日のため車も少なく、気持ちのいいドライブです。

マキノを過ぎて小荒路あたりまで桜が咲いています。桜は追坂峠まではよく咲いていましたが、峠を越えるとほとんどの桜が未だ蕾のままでした。ひと山越えるとこうも違うものだと驚きました。

今日4月17日は稲荷神社のお祭り。雨が降っても、雹が降っても、必ず実施される神事があります。

小さな神社ですが黒山の氏子によって大切に守られています。

普段は閉ざされた本殿や拝殿も祭りの今日は完全に開かれています。

祭りの日以外では見ることの出来ないめずらしい姿です。

神社の傍には黒山石塔群(鎌倉時代〜室町時代)と黒山石仏群があります。石仏群は住人のYさんが付近で牧場の開墾の際にゴロゴロと出てきたもので「こりゃえらいこっちゃ」というわけで今の場所に並べられたものだそうです。石塔群や石仏群のことなど、これから取材させていただきます。

仏様やお墓のことは置いておいて、こんなものを見つけました。そう、タラの芽です。まもなくシーズン到来です。

これは開いてしまったフキノトウ。フキ味噌ならまだいけそうですが。

紫が美しいエンゴサク。他にも色々な草花が花を付けていました。

今年も「笹邊さん」とお声がかかり、運転を木原に任せて宴に入れていただきました。

同行した邑久も楽しい会話に加わらせていただきながら貴重な話も伺うことができました。

16時頃まで皆さんと過ごさせていただいてそろそろ帰路につきます。黒山の皆さん、有難うございました。

帰りはマキノ町の「清水の桜(しょうずのさくら)を見ることに。

有名な桜で、間もなく日が沈むというのに次から次に自家用車やバスが来て、大勢の人が写真を撮られていました。

清水の桜の解説によると開花すぐには燃えるような真紅になるそうです。来年は是非とも見たいものです。

たしかに普通のソメイヨシノとは色味が違うようです。来年に期待しましょう。

清水の桜は平成3年に滋賀県の自然記念物に指定されています。推定樹齢300年ですから、この木が生まれたのはほぼ元禄の初め頃でしょうか。赤穂四十七士が散った年にもここで花を散らせたのでしょうか。

黒山で採れたツクシとコゴミ。春は苦味のある山菜が美味しいです。

これは祭りのお下がりでいただいたお饅頭です。来月また訪れさせていただきます。

2012年04月16日(月)  町並みシリーズの追加ロケ
爆弾低気圧で撮影できなかった伝統的建築物群の屋外カットのロケです。

始発で東京を出発されたディレクターさん達を能登川駅でピックアップします。

能登川駅の桜もほぼ満開です。天候は曇りぎみですが、建物のディティール撮影には好都合な天候。そして前回撮影した映像とはうまく繋がると思います。

爆弾低気圧の雨で水が濁って撮れなかった寺前鯉通りの撮影です。ローアングルにマンフロットの桟敷三脚が活躍します。

偏光フィルターを入れていないコンパクトデジカメで撮った寺前の鯉。ビデオにはサーキュラPLをかけてもっとクリアに鯉が見えました。

地元のご協力でハイアングル撮影。踏み台は脚立ではなく釣り用のイスです。この日見せていただいた釣りたてのホンモロコ(モツゴではなくモロコです)の大きさ、姿に驚きました。

八幡山ロープウエイからの撮影。窓が開くのでとてもクリアに伝建地区の撮影ができました。揺れが無く、音が飛行機のようでまるで空撮のような感じです。

八幡堀の桜はほぼ満開。しっとりとした雰囲気が町並みに似合います。

旧八幡郵便局は平成16年に地元のヴォーリズ建築保存再生運動を目指すNPO「一粒の会」によって再生されました。アンティーク、民芸品やヴォーリズ水彩画絵葉書などを販売しています。

2012年04月12日(木)  琵琶湖周辺へ
数年前から取り組んでいる琵琶湖の撮影です。今日は先日訪れた大津の坂本、そして近江八幡へ行きます。

大阪ではすでに散り始めた桜も琵琶湖周辺ではこれからが見ごろです。

坂本駅から日吉大社へ向かう桜並木もまだ五部咲き程度です。

4月12日〜15日にかけて、日吉大社最大の祭礼、山王祭が行われます。
初日の12日早朝はどこも山王祭の準備で、交通規制もまだ始まっていません。

街路には縁日が準備され、お寺には提灯が吊られて少しずつ祭りが近づいていることを感じます。

こちらは比叡山延暦寺の僧侶の隠居所であった里坊の一つ止観院です。

比叡の空に映える桜は見事です。

この日撮影した【どこでもドリー】のサンプル映像をYouTubeにアップしました。

舗装されていない地面でのドリーショットの部分は揺れが残っていますが、移動距離の長いドリーショットが得意です。

所が変わって、ここは近江八幡日牟禮八幡の八幡堀です。ここの桜も今からが見ごろです。

お昼を少し過ぎて混雑がおさまった【たねや日牟禮の舎】で昼食をいただきます。名称がいつの間にか【近江八幡日牟禮ヴィレッジ たねや】に変っていました。

季節のうどんにはなんとタラの芽の天ぷらが付いています。注文した制作部も満足の様子でした。毎回同じものを頼んでいるような・・・・美味しいものは何度食べても美味しいですね。

こちらはせいろ蒸し膳です。あずきのおこわ、近江牛じゅんじゅん赤こんにゃく、青菜とあげの炊き合わせ、丁字麩からし酢味噌、フキの山椒風味、竹の子炊きもの、氷魚のうま煮などなど、とても美味しかったです。

あずきのおこわと、手前は梅ゼリーです。

食後のお菓子にはさくら餅が付きました。上品な甘さと桜の葉の香りが絶妙です。

4月14・15日は八幡まつりが催されます。写真は祭りで火が点けられる松明です。残念ながら今回は見ることが出来ませんが、14日は松明まつり、15日は太鼓まつり、16日にも宮司、巫女、各郷神約が出仕する須寺渡りと呼ばれる祭事があります。松明はヨシと菜種がらを材料に作られ、火を付けながら手で振りかざす「振松明」や、引きずりながら持ち込む「引きずり松明」など、大きさや形も多種多様にわたります。

制作部が顔なじみのお店に車を停めさせていただいて八幡堀の撮影です。

八幡堀を行く屋形船は以前お世話になった女船頭さんが操船されています。

橋をくぐる先は桜のトンネル。近江八幡は今が見ごろです。

昨年から地元の有志によって運営されている手漕ぎの和船。今日はご好意によって舟の上からも撮影させていただきました。

船頭さんの本業はデザイン会社。櫓の操作が板についていて、どちらが本業なのか・・・・
現在はまだイベントのみで営業はされていませんが「この先営業も視野に入れています」ということでした。

2012年04月10日(火)  7360x4912ピクセル=NIKON D800
なんとも大きな画像です。写真をクリックしていただくとオリジナルの7360x4912ピクセルの写真をご覧いただけます。撮影はNIKON D800でレンズはNikkor-UD Auto 20mmF3.5 Ai改造。


RAWデータはCapture NX 2やシルキーピクスではかなり重いのですが、ViewNX2ではサクサクと軽いです。D700では収差が気になるレンズですが、D800では画像処理が進んだためでしょうか、けっこうイケルなと思いました。
D800には動画機能が付き、ファインダー視野率も100%、またライブビュー時のAFポイントはCyberShotR1のようにフレキシブルになりました。それと動画撮影時の音声レベルメーターも付いています。もちろんレベル調整も出来ます。
NABではブラックマジックの非圧縮DNGファイル記録できるカメラや、フルHDでs-パースロー対応のソニーNEX-FS700、EOS-C500などなど、様々なものが出てきたようです。今期の映像業界がどう変化するのか、注意深く見定める必要がありそうです。

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