映像制作フィールドレポート・アーカイブ   LIST view  RSS
映像制作会社の代表が現場で印象に残ったことなどを写真やビデオキャプチャーで綴る撮影技術日誌
(WEBへの公開は制作会社、クライアント、出演者の許諾をいただいておりますが二次利用はご遠慮下さい)

2010年03月19日(金)  CM編集無事完了しました
朝からポスプロで行っていたEOSでのCMの編集はテロップ、ナレ、MAも無事完了してHDCAMを納めました。テロップのレイアウトはクライアントさんの意見を充分に反映できたと思います。弊社のシステムでオフラインを約12時間、ポスプロで6時間の作業でした。
ポスプロのHD編集システムは弊社にあるノンリニアに比べると遥かに高機能、高速でサクサクと動きます。こういったシステムも欲しいなと思ってしまいますが、やはり餅は餅屋。それぞれのオペレーターさんに任せるのがいいですね。オンエアは4月からです。

2010年03月18日(木)  ピークはまだ先
先週から今日まで笹邊の平均睡眠時間は2〜3時間。それも殆どバラバラで、時に移動の車中だったり、編集室の椅子だったり・・・・。

きつかったのは16日、徹夜明けの松山日帰りロケ。いつもなら写真なども撮ってくるんですが、この日ばかりはJr.にデリカの運転を任せて2時間ほどの仮眠。その後がグライドカムのオペレーション。撮影終了後強風に煽られながら大阪に着いたのは22:00でした。帰路の2/3ほどは運転を任せて2時間足らずの仮眠で朝まで編集。そして17日、新しい案件の打ち合わせなどを神戸と大阪で済ませてCMの編集。

翌日(18日)は再び大阪市内でグライドカム。その後はポスプロで明日の立会い編集のための仕込・・・・

ひとつひとつ片付けて行きますが、万一歯車が狂うと大変です。そのためにも各々がそれぞれに最新の注意と努力を惜しまずに作業を進めていきます。「手を抜けば必ずしっぺ返しがある」ということを自分やスタッフに言い聞かせながらの年度末はまさにギリギリのナイフリッジの稜線です。

明日の現場は二箇所。一つは3カメマルチ収録のリハーサル。もう一つがポスプロでの作業。帰ってからはPALのDVDを変換、翻訳スーパー挿入やグライドカムを多用したVPの編集仕込み。後10日ほどで年度末の仕事はほぼ一段落しますが4月からは新しい案件が3つスタートします。もちろん信頼できるブレーンの協力は欠かせません。いつもながら大勢の人々の協力に心から感謝しています。

2010年03月10日(水)  とっておきのズームレンズ
先日撮影したCMのオフライン編集が終わりました。オフラインといってもリニア時代とは違って、PCで行うため、仮編データが本編集でそのまま利用できます。また、フルHDに出力することでほぼオンラインに近い画質でプレビューすることが出来ます。

今日紹介するのはその時に使ったマニュアルフォーカスニッコールレンズ。Ai Zoom Nikkor 25-50mm F4SとAi Zoom Nikkor 35-70mm F3.5です。

上の写真はCM撮影時の様子ですが、30年の歳月を越えて再び復活したニッコールレンズを使用しています。何を今更こんな古いレンズ・・・とも思いますが、実はこれらマニュアルフォーカスのニッコールレンズがREDにおいてRED純正NIKONマウントアダプターがあることはあまり知られていません。つまりMFニッコールレンズで4Kムービーの撮影が可能ということです。


Ai Zoom Nikkor 25-50mm F4Sです


Ai Zoom Nikkor 35-70mm F3.5です

何がとっておきかと言えば、フォーカスとズームのフィーリングです。これら二本は昨年ニコンサービスでグリスの入れ替えを行ったばかりで、その際に少し粘りを強めに調整してもらったため、滑らかなスローズームが出来るようになっています。TVズームでも定期的にグリスの入れ替えを行いますが、写真用のズームレンズもオイルの粘性によって動画用に最適化することが可能なんですね。

上の写真はTVズームレンズに使用しているクロジールのオイルダンプズーマーです。トルクの軽いズームレンズで超スローズームを行うには大きな威力を発揮します。もちろん写真用にレンズにもクロジールからフォーローフォーカスやズームも発売されていますが、上記の2本のレンズでは周辺機器を用いなくてもフォーカスの移動や超スローズームが可能です。先日の撮影でもフォーカス送りやズーミングに問題を感じることはありませんでした。おそらくフォーカスやズーム関係のパーツが全て金属で作られているからでしょう。もちろんニコンならではの加工精度も大きな要因だと思います。

このCM撮影の前にキヤノンのAFズームやニコンのAFズームも試しましたが、フォーローフォーカスやズームダンパーが無ければとても無理と言うことは検証していました。新しいものは新しいだけにより写真に特化しているのは当然ですね。それを動画にそのまま使用するにはそれなりの道具が必要ということでしょう。


これは上記の2本よりもまだ古いAi Zoom Nikkor ED 50-300mm F4.5です。会社には50-300mmがこのほかにAi Zoom Nikkor ED 50-300mm F4.5Sも有りますが、動画用として使うにはAI-Sになっていない重量2.2kgの旧タイプの方が滑らかに動きます。レンズ構成は全く同じ11群15枚のEDで描写も同一ですが、機構がしっかりしているものと思われます。

2010年03月10日(水)  先ほど撮影終了で25時帰社
3/9の現場を終えて遅い夕食をすませて帰社したのは日付が変わって3/10になってしまいました。でも作業はまだ終わりません。これから収録データのコピーなど、明日の編集に備えての下準備です。つまり作業はまだ昨日の続き・・・・で、現在時刻は2520です。作業の合間に先ずはフィールドレポートの更新。

今日の撮影は昨日の続きの出演者〜物撮りです。

物録りではHVR-Z5JにRM-1000BPのセットでショットトランジションも多用します。

ラストカットは回転台を使ったイメージカット。照明部さんの素晴らしい明かりのおかげでとてもいいものが撮れました。皆さんお疲れ様でした。
 

2010年03月08日(月)  今日の現場
今日の撮影現場、無事終了しました。
撮影場所はとても高いビルの一室。

大阪市内はもちろん一望できますが、わが箕面もとてもよく見えました。ディスプレイと色温度をあわせるために照明はHMIを3灯で行いました。

取扱い説明には器機のFFとディスプレーを別なカメラで収録し、PinPで解りやすく表現します。

カメラはHVR-Z5JとHVR-Z7J。ともにメモリー記録&テープバックアップです。2台のタイムコードはリモコンのTC-RESETボタンを使って揃えます。

タイトなスケジュールで編集をアップさせるために先行して録音したナレーションをノートPCに入れて持ち込みました。現場で機器の操作に合わせてタイミングを調整し、本番のタイミングに合わせたナレーションを現場で書き出します。編集ソフトはEDIUSではなく、Premiereを使用しました。非力なノートPCですが、音声ファイルは一瞬で書き出せます。もちろんカノープスコーデックのPCカードが入っています。一応はリアルタイムでDV出力は可能です。一応・・・・
ラストの写真はカメラ好きのクライアントさんが愛用するヤシカエレクトロ35CCです。フォクトレンデルのファインダーとボトムグリップが付いています。カッコイイです!

2010年03月05日(金)  ナレーションの録音のスタジオでした
sanken.jpg 116×400 23K
今月に入って忙しくなってきました。
Jr.は昨日、今日、明日と別現場でカメラオペレート。笹邊は今日ナレーション録りでスタジオでした。これをPCのタイムラインに貼り付けてナレ先行のVP撮影。
先日撮影したCMはすでにオフラインが終盤に入り、次はHDスモークデでの本編集とナレ録り〜MA。
それまでに愛媛、大阪でグライドカムを使ったVPや4CAMマルチカメラのリハーサル・・・・

暖かくなったお陰でしょうか、スケジュール表が赤くなり、コンスタントに現場が詰まってきました。今月は運良く現場が重なることも少なくて助かります。

今日のナレーターは【ハリヨの里】をお願いしたN京子さん。今回は医療系のVPですが、とてもいいナレーションを録らせてもらいました。おかげで撮影も順調に進みそうです。
週明けの撮影の照明部は先日のEOSの現場を担当した平田さんと森田さん。今回も技師2名という贅沢なコンビです。

2010年03月03日(水)  高津宮の梅花
桃の節句ですが、写真は梅の花です。場所は大阪市中央区の高津宮。サイバーショットT100で仕事の合間に撮ったものです。






古典落語「高津の富」の舞台にもなった高津宮。昔から人々がにぎやかに集う神社です。



2010年03月02日(火)  EOS動画の現場
今日はEOS動画の現場でした。内容はオンエア用90秒作品。場所は市内のマンションスタジオです。


照明部は技師の平田さんと森田さんで助手さんは無し・・・。
贅沢な組み合わせです。技師二人のコンビネーションは最高でした!で灯体は全てHMIで1.2kが3灯と575が3灯です。

ベースに用意したパナソニック17インチHDモニターとシグマのフィールド用ミキサー。録音は別録りでR-44を回しています。R-44の奥にある変換ボックスはトランス内臓&レベル可変でSS-302からの信号をバランス→R44、アンバランス→EOSに送っています。同録のマイクはRAMSAのB帯デュアルとMKH-416を使いました。
※今日キヤノンからEOS5DMk2のファームウエアアップデートの知らせがありました。
デジタル一眼レフカメラ「EOS 5D Mark II」ファームウェア公開に関するお知らせ
内容は
1. 以下のフレームレートを追加・変更
 NTSC:
  1920×1080 30fps <29.97fpsに変更>
  1920×1080 24fps <23.976fpsを追加>
  640×480 30fps <29.97fpsに変更>
 PAL:
 1920×1080 25fps <25.0fpsを追加>
 1920×1080 24fps <23.976fpsを追加>
 640×480 25fps <25.0fpsを追加>
2. 録音レベル手動調整機能を追加(64段階)
3. 動画マニュアル露出撮影時にヒストグラム表示(輝度またはRGB)を追加等です。
録音レベル設定がオートだけしか無かった5Dmk2が、これでポータブルミキサーからのライン録りでも編集に使える音になるでしょう。
ダウンロードは3月中旬に開始できるように準備するということです。


本番前のリハーサルです。


今回用意したニッコールレンズ群です。

デジタル一眼レフの動画機能は益々進化して、動画制作への利用が急激に伸びています。もちろんそのスタイルと機能から決して万能ではありません。しかし使い方次第で今回のCMのように、高品位なHD映像がつくれる手応えを感じた一日でした。

2010年02月28日(日)  箕面名産の【ゆず】を使ったとんこつラ〜メン
【ゆずともみじの里・みのお】のラ〜メンをご紹介します!といっても明日28日で終了する『ゆずとんこつラ〜メン』

箕面市今宮交差点にある『大名ラーメン』箕面産の『ゆず』を使用しております。

お店の入り口の看板。明日までとは寂しい限りです。

右のキャラクターはイメージキャラクター「たきのみち ゆずる」君です。

これが『ゆずとんこつラーメン』。箕面産のゆずがたっぷり入っています。さっぱりして美味しいですよ。
こちらで箕面のゆずを紹介しています。http://www.yuzuyuzu.jp/

続いてもう一つ【箕面のゆず】を紹介します。
年末に収穫した笹邊の裏庭に成った実生のゆずです。たくさん獲れたのでご近所や友人にお裾分けまで出来ました。

♪タンタラタリリラ、タンタンタ〜ン 【みのおのゆず】お料理教室!
ゆずの表面を良く洗って皮を剥きます。剥いた皮を二三度湯でこぼすと苦味が和らぎます。

実から果汁をオレンジ搾り器などで搾り、種を取り除きます。

湯でこぼした皮に果汁と砂糖を加えて煮込めば出来上がり。砂糖は三温糖がおすすめ。
といって、笹邊はパイは作ってもジャム作りは苦手。すぐに焦げ付かせてしまいます。今回は家内に作ってもらいました。こけももジャム、木苺ジャム、ブルーベリージャムetc. 色々美味しいジャムを作ってくれます。
このジャム作りの写真は家内と娘の合作です

 

2010年02月26日(金)  CMスタジオロケハンwith EOS5DmarkU
次の撮影に向けての下見とシチュエーションのチェックでした。
マンション形式のハウススタジオですが、天井が3.5mと高く、照明機材等が入れ易い造りにひと安心。

クライアントさん、代理店、演出部、制作部、美術部、照明部、撮影部、録音部の参加するロケハンでしたが、意外と広くて打ち合わせもここで行いました。マンションなので電源はトータル8kw程度ですが、1.2kのHMIを2灯とユニフォーカスのHMIなら充分です。

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