映像制作フィールドレポート・アーカイブ   LIST view  RSS
映像制作会社の代表が現場で印象に残ったことなどを写真やビデオキャプチャーで綴る撮影技術日誌
(WEBへの公開は制作会社、クライアント、出演者の許諾をいただいておりますが二次利用はご遠慮下さい)

■2009年05月26日(火)  2CHマルチケーブル
今日笹邊がスタジオへ行っている間にサウンドハウスに発注していたケーブルが届いていました。L-4E3-2Pが100mです。

ケーブルが付いて早速スタッフが行った行動は順播きされたケーブルを一旦延ばして必要な長さに切断することです。切断した後は全て返し(8の字)で巻き直します。

5m程度を測って折り返して必要な長さにすればよいのですが、正確さを求めて測量用の巻尺で実尺を測ったそうです。

30m×2、15m×1、10m×2、5m×1本を作るために切ったケーブルの被服を剥がずJr.今回作るケーブルは2chマルチのためキャノンコネクターの半田付けは20個分。かなり大変な作業です。
VEさんは「他人が作ったケーブルは信用できない」といいますが、これまでに30本余りのキャノンケーブルや100本近いBNCケーブル作ったJr.ケーブルは安心して使えるレベルになっています。

作ったケーブルはコネクター部に社名とケーブル長を印刷したテプラ貼って収縮チューブで包みます。

マルチから露出した各チャンネルのケーブルは保護チューブを使って強化し、分岐を収縮チューブで保護します。ついでにコネクターのブッシュをノイトリックのカラーブッシュに交換してチャンネル識別を容易にします。

舞台収録では8chマルチ(BOX付)を使用しますが、今回の2chマルチケーブルは音響さんからラインをいただく時や、スタジオで複数の有線ピンマイクを使用する場合等に省力化に繋がると思います。
最近近いところに焦点が合いにくくなってきた笹邊にとっては安心してケーブル作りを任せられることは本当に有り難いと感じます。といいつつも、笹邊は今は豆カムHD用のミニクレーンやレールドリー、フレキシブルサポートなどの製作に取り掛かっています。

■2009年05月25日(月)  豆カムHDの動画
先日購入した豆カムHDの動画をYouTubeにアップしてみました。裏山で撮った、といっても正式名称は「明治の森箕面国定公園」で、昭和42年に「明治百年」を記念して東京都の高尾山とともに国定公園に指定された由緒ある公園です。そこで撮ったヨコヅナサシガメ。
をクリックするとスタートします(※Operaはダブルクリック

                       再生開始後HDボタンをクリックすると高画質になります↑↑
よく映るので驚きました。この日は豆カムHDを水中ハウジングに入れてオオサンショウウオを撮影した帰りで、ハウジングに入れたままでの陸上使用でしたが、ハウジングのおかげでレンズの汚れなど気にせずに超マクロ撮影が出来ました。しかし凄いですね。アタッチメントなど付けずにここまで寄れて、それもハイビジョンなんですね。

さて、現在編集室では先日撮影した5CAMパラ撮りの芝居を編集中です。大きな画像も置いておきました。
画像をクリックしていただいても大きな画像が開きます。
映像は5系統、音声は6系統のマルチ。編集担当のJr.もかなり意気込んでいます。見ているとやりたくなるので笹邊は別の編集。
明日からローランドさんの撮影でスタジオに入ります。終了は27日。今回はビデオ関連ではない商品。

■2009年05月20日(水)  HVR-Z5Jに使えるSONY製高倍率、広視野のHGアイピース
grp0520105538.jpg 450×300 31K八ヶ岳ロケのFiejoReportで述べたHVR-Z5Jのファインダーへの不満

アイピース部分に粉雪が付着し、撮影のたびにブロワーで付着した雪を吹き飛ばして使用します。Z1Jに比べると画質が向上し、レンズの守備範囲は広くなりましたが、ファインダーのアイピースはZ1Jよりも落ちています。平地では液晶モニターを使うので全く気になりませんでしたが、レインカバーを被せると液晶が使えないのでファインダーが頼りです。小型化の弊害なのか、視野角が狭くなり、クリアーさもZ1Jが勝ります。解像度は向上しているにも関わらず、とても残念です。アイピースは画質に影響はしませんが、人間との最も重要な接点になるわけですから、ぜひともグレードアップしたアイピースが欲しいところです。出来れば交換用の高倍率、広視野のHGアイピースは商品化してもらいたいと思います。(Z1J用のアイピースは接合部のサイズが異なるため、そのままでは取替えは出来ませんでした)



この不満を解決する高倍率(Z5J純正と比較して約1割高倍率、広視野)がありました。それもソニーの純正部品です。写真の左は従来のZ5J用アイピースで、右が今回購入した高性能なアイピースです。一見して判るようにのぞき口のレンズの幅が広くなっています。

下の写真で見ると全長は少し短くなっています。ちょっと考えると広視野→倍率低下と思われますがさにあらず。従来のものと比較すると1割ほどファインダー画像が大きくなっています。そして周辺の解像度も向上していることが確認できます。

2個並べて透過した光を撮ってみましたがその大きさの違いをお解かりいただけるでしょうか。「やれば出来るじゃないの!ですね。」

HVR-Z5Jユーザーの方にはお薦めのグレードアップパーツです。以前の記事に書いたように「アイピースは画質に影響はしませんが、人間との最も重要な接点」として効果的なアップグレードだと思います。
価格は定価で5,400円(税別)で品番は下記の写真の通りです。

■2009年05月19日(火)  エネループその後
エネループ昨年大量導入したエネループのことです。
フィールド用ミキサー、フィールドレコーダー、ラジオマイク、コンデンサーマイクetc.とにかく単三電池を良く使います。そして一度使った電池は残量が有っても現場では怖いから新品を使う・・・悪循環です。
以前は余った単三は電卓やペンライトなどにまわしていましたが、それもごく一部です。結局半分以上残量を残したまま回収箱行きという状態でしたが、今は緊急用や、壁掛け時計、リモコンにアルカリ電池を購入するくらいになりました。
現場で使ったエネループは充電器にかけて再度満充電になります。
導入した時は「こんなに買ってどうする!」と言われたものが、今はストロボ用に充電式エボルタを合わせて64本。大電流の流れるもの=ストロボ等と、小電流のもの=ミキサーやマイク用としてグループ分けしています。特にエボルタが大電流にいいというわけではなく、区別するために銘柄を変えているだけです。もちろん逆でも構いません。
昔使っていたカドニカ(サンヨー)や他社のニッケルカドミウムに比べ、新しいタイプのニッケル水素電池は自己放電が少なく安心して現場で使えるものと考えています。
エネループ(充電式エボルタも含め)は電池代よりも無駄な廃棄を抑えるものとして高く評価しています。電池+充電器のコストが1年を待たずして十分に回収出来たということで「エネループその後」としてご報告します。

■2009年05月18日(月)  豆カムHDと水中ハウジングが入りました
注文していたSONYの豆カムHDが入りました。

アクセサリーキットには予備バッテリーとワイドコンバージョンレンズも入っています。操作部分に液晶モニターが付いていて、ズームやアイリス、ホワイトバランスのマニュアル設定も可能です。
豆カムHDと一緒にFisheyeの水中ハウジングも注文し、これで豆カムHDの行動範囲は非常に大きくなります。ワイコンをつけた状態で水中に浸けられるドームポートや水中専用のワイドアタッチメントも間もなく発売になります。大きく期待の膨らむ豆カムHDですが、秋にはPANASONICからも同様のマルチパーパスカメラレコーダーAG-HMR10が発売されるようで、こちらは24Mモード搭載の他、HD-SDI入力も可能ということです。
秋まで待てないというわけで豆カムHDを導入したわけですが、まずは今年の夏に大活躍してもらいます。そこで利益が出ればAVCCAM AG-HMR10導入といきたい所です。AVCCAMの詳細はこちらにもあります。


アクセサリーキットのワイドコンバージョンレンズ。


こちらが豆カムHDの記録&操作部です。メディアはメモリースティックDUO/16GB


■2009年05月14日(木)  『YOGAヨガよ〜が妖怪大作戦』の現場へ行ってきました
現場へ行ったと言っても、今日は撮影ではなく会社の若い衆を連れて撮影現場の見学。実はこの作品の演出をされているのが例のMURASEさん。
第一作の『YOGAヨガよ〜が健康大作戦』監督:亀井澄夫は間もなく全国の書店から発売され、『YOGAヨガよ〜が妖怪大作戦』はその第二弾。

今日は殆どのキャストが出演するシーンの撮影で、出演者、スタッフ、関係者は総勢60人に及ぶものでした。

紺の作品の衣装は腐れ縁(すみませんねぇ)のいずみさん。久しぶりに会って話しに花が咲きます。そういえば彼女とやった仕事は数年前のJ:COMのインフォマーシャル以来。「また現場一緒にしたいね〜」
で、この現場に招待してくださったMURASEさん。「写真、ブログに載せていい?」「いいよ〜」といつもの軽い調子。でも彼の演出への取り組みはシビア。能ある鷹はいつも爪を磨いています。
今月は紅萬子さんの「浪花人情紙風船団」ケッサク音楽ファンタジーVOL.2[キャバレー]の演出補もされ大忙しです。
ここでちょっと関係者のブログを紹介します。
YOGAヨガよ〜がシリーズ出演の「ことぶきつかさ」さんのブログ「コトブキツカサの回転日記」
そしてケッサク音楽ファンタジーVOL.2[キャバレー]の脚本家北林佐和子さんのブログ 「佐和子のささやき」です。
このブログのURL http://www.jiraiya.co.jp/sawako/cgi/diary.cgiから判るように佐和子さんは児雷也伊瑳谷門取さんの奥様。
最近ごアサヒ緑健の「緑効青汁」の番組にご夫妻で出ておられえました。
何やかやと繫がりの多いこの世界です。

■2009年05月11日(月)  鉄道シリーズ最終回
今日は難波駅での撮影でした。

新しくなった難波駅構内をグライドカムなどで撮影した後、午後後半は時間変化による照明の推移を同ポジで撮影します。三脚にウエイトを取り付けて位置を固定し、RECはLANC接続のリモートコマンダーを使用します。


撮影は高野線の時と同様、HVR-Z5Jです。

同ポジ撮影ではポジションのズレは致命的です。WAKOのリモートコマンダーです。附属のワイヤレスリモコンやRM-1000BPでも問題ありませんが、WAKOには電源ON/OFFが付いているので、バッテリーの消耗を防げます。Z5JはPOWERをOFFにしてもフォーカスやアイリスを憶えているので便利です。
この時の撮影場所ではすぐそばでバンドの演奏があり、長時間の同ポジ撮影を音楽を楽しみながら進めることが出来ました。演奏曲はJAZZ/POPSが中心で、クォリティーも高くて安心して聞けます。いつの間にか若いスタッフがメンバーとこころやすくなってCDも購入。アドレスの交換も。


点灯した新しいイルミネーションです。この後どんどんと周りが暗くなっていきます。

今回の撮影で鉄道シリーズは一段落。夕食は待望?のタイ料理。とはいっても日本向けにアレンジされ大変食べやすくなっています。


生春巻きとカツパン。とても美味しいです。

他にも様々なものが出ましたが、写真は最後の麺とカレー。最近食べ物ネタが多くて・・・・すみません。でも美味しいんですよね。

■2009年05月06日(水)  GW最終日にようやく休日気分
GWも最終日です。子供達はそれぞれ四国や奈良へ出かけ、残った私と妻は裏山へ出かけてきました。
もう諦めていたタラの芽です。信州ではこれからが山菜の季節ですが、こちらはもう終わり。先週行った南海電鉄高野線の取材の時に採集したタラの芽が最後と思っていましたが、少しだけまだ食べられる状態のものが残っていました。

そして蕨。開いていないものは殆ど無く、大方が葉蕨状態ですが、灰汁抜きをして水にさらすと美味しくいただけます。削り鰹を乗せて醤油で食べるのが最高。

これは山ウド。上部は水にさらして先ほどのタラの芽と一緒に天ぷらにします。

山ウドの下部はきんぴらにしました。麦草峠に行った帰りに買った善光寺の七味唐辛子が効いて、甘辛の味付けがご飯の友として最高です。

これは茨木市佐保にあるユニバーサル園芸さん(貸し植木で大変有名で大阪市内でもしょっちゅう同社の車を見かけます)の本社の直売所で買った肉鶏の有精卵。「玉子ごはん専用卵」だそうです。

少し小ぶりの卵ですが、殻の下の薄膜も大変しっかりした卵の優等生です。見山の郷の卵のように濃厚な味かと思ったのですが、意外とあっさりとしていました。でも美味しい。甲乙付け難しというところ。

4日まで仕事に追われたGWでしたが、終盤に入ってようやく休日気分に浸った気がします。近場に出かけたために渋滞にもあわず快適なドライブも楽しめました。
さぁ、明日からまた仕事です。頑張っていきましょう!

■2009年05月05日(火)  今年もたくさんいただきました
毎年さくらんぼが鈴なりになるお隣の樹に今年もたっぷりとさくらんぼが成りました。先ほど奥様がとどけてくださって、早速いただいています。例年どおりに甘く、スーパーで売っている山形産さえ色褪せて見えるほどの出来栄えです。ヒヨドリにも食べられず、殆ど全てが熟しています。

このさくらんぼ、どうやって食べようか?果実酒という意見もありますが、新鮮なまま採りたてを食べるのが一番!写真を撮るまでに二十個近く頬張ってしまいました。奥様と自然の恵みに感謝。

■2009年05月03日(日)  今日でGWの現場一段落
今日でGWの現場が一段落しました。場所は高槻市内。3カメスイッチング収録の現場です。
昨日は前出の記事のように5カメ収録の現場があったためにこの現場は当日仕込となりました。前日の機材から一部を減らすだけだったため、システムはほぼ同様。朝7時30分に入って8時30分にほぼ仕込完了。9時30分の本番まで若干余裕を残して立ち上がりました。

スイッチング収録とパラ撮りのVTRは昨日と全く同じですが、今回はプログラムアウトも収録します。SEG-2000Aのキャリングケースに装着したAW-SW350もみなれた所為か、落ち着きを感じます。4番目以降のスイッチは安全のために磁石式のスイッチガードで覆っています。

本番の様子。長時間の収録のため、スイッチャーは溝野さんと笹邊で交替します。カメラもローテーションを組んでVEを担当しているJr.もカメラに入ります。11時間に及ぶ現場でしたが総勢6名のローテーションにより無事終了しました。
皆さんお疲れ様でした。残すところ3日となったGW、思う存分楽しんでください。4日からJr.は四国へ、木原は奈良へ行きます。

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