Field Report Archive
千里ビデオの代表が現場で印象に残ったことを写真やビデオキャプチャーで綴る写真日記
(webへの公開は制作会社、クライアント、出演者の許諾をいただいておりますが二次利用はご遠慮下さい)
緊急訓練 10/09(Thu)
 今日はある公共事業者の訓練を撮影しました。
 連続1時間のハンディーということでちょっと変わったスタビライザーを用意しました。昨日まで雲行きが怪しく、少し心配しましたが、現場はご覧のとおりドピーカン。

 HVR-Z1Jを長時間安定して保持し、カットすることなく連続シュートです。ワイドコンバーターを装着し、連続したポジション移動が必要になります。写真は本番前に画角をチェックする笹邊。

 隊長にはそれぞれワイヤレスのピンマイク(A帯)が付けられ、撮影部はB帯を使用しました。

 いよいよ撮影開始。訓練は複数の事柄が同時進行し、取りこぼしの無いように耳と目と鼻、そして足下の感触を頼りにファインダーの外に注意を分散させながら進めます。
今日は汗ばむほどの陽気。人命に関わる訓練のため皆さん必死です。もちろん笹邊も必死に隊員にくらいついて撮影。

 音響さんからいただいたライン音声に-40dBのアッテネーターをかましてRAMSAのトランスミッター(B帯)でライン音声を飛ばしています。CH-1に鼻マイク、CH-2にライン音声という振り分けです。
訓練は20分/20分/65分/20分の構成で、最終の65分は途中でテープチェンジが必要です。本日デビューのショルダーリグは具合もよく、思っていたよりも楽に撮影が出来ました。これからはけっこう頑張ってくれそうなアイテムになりそうです。
 
電撃レイヤーズ 10/07(Tue)

Jr.が「電撃レイヤーズ」(アスキー・メディアワークス出版)の仕事をさせていただきました。9月30日発売のVol.21です。

 掲載は5ページで、神戸ファッション美術館で撮影したものです。下の写真は撮影した日の様子です。

 まだまだ駆け出しですがよろしくお願いいたします。
 
演劇現場下見 10/06(Mon)
 今度撮影する演劇の現場下見に天王寺へ行ってきました。収録は3カメスイッチング。今回はハイビジョン収録ではなく、SDで行うため、全て千里ビデオサービスの機材で完結します。ただし当日電源が不足するので、仮設よりも便利な発電機を使用することになりました。
 打ち合わせはスムーズに終え、楽しみの串カツツアーです。そのなかでスタッフが一番行きたがっていた「だるま」で昼をいただきました。

 さすがに人気の串カツ屋だけあって昼前から客が列を作っていました。
 
 揚げたての串カツはほんと、美味しいです。次から次にパクパク。串の山が出来上がっていきます。

 今日一番美味しいと思った蛸の串カツ。
「ソースの二度付け、あかんで〜」と怖いオッサンの顔ですが、実物はとても愛想のいいやさしいおじさんです。

 通天閣界隈の物価の安いことは有名です。ジュースの販売機もご覧のとおり。今度の収録はとても楽しみです。もちろん芝居が楽しみなのであって、串カツケータリングは付随的なものです。
 
注文のGitzoのカーボン竿が到着 10/05(Sun)
 注文していたGitzoのカーボン竿が到着しました。
伸長278cm 、縮長86cmの4段ブームポールです。
 竿はGB1540という製品で、メーカーによると
材質: carbon fiber 6X
自重: 0.43 kg
Gロック、ALR(アンチ・レッグ・ローテーションシステム)採用だそうです。
Gロックとは
「ジッツオの新しいロックシステムです。約20%の剛性アップとよりスムーズな操作性、さらに安全かつ強固なロックを実現するため、従来のツイストロックシステムを全面改良しました。独自のコーン状傾斜面と固定リングによって「重力ロック」効果が得られ、上方から加わる負荷が大きくなるほど、ロックの効きがより強くなります。」
だそうです。

 ALR(アンチ・レッグ・ローテーションシステム)とは
「ロックリングを同時にすべて緩め、ポールを引き出して、各ロックリングを締めるだけ。ロックは上からでも、下からでも、あるいは中間からでも、順序は問いません。」だそうです。
アンチ・レッグ・ローテーションシステムのおかげでロックが緩くても竿が継ぎ手部分で回ってしまうことは無く、うっかりマイクが回ってしまうなんてことはありません。これは三脚だけではなく、ガンマイクの竿としては非常にありがたい機構です。

 カーボン6Xについてはこちらに紹介があります。
新しい機材が入るというのはとても嬉しいものですね。
 
ようやく一段落 10/04(Sat)
 三日間開催された国際会議の中継、録画は無事終了しました。そしてメイシアターのスタジオQ公演も無事終了。さらにP2CAMのHPX-555のENGも無事終わりました。
 これで一段落しましたが、この後もENGやEFPの他「吉祥寺アニメワンダーランド」そして「ビジネスマッチング博」「アニミックス アニメと漫画の祭典」等等、様々なイベントで送出や収録が続きます。

 
マルチカメラ収録システム、もう一件 10/03(Fri)
 今日の千里ビデオサービスは2現場のマルチカメラ収録システムです。
 台風はどうなったんでしょうか。国際会議の現場は気持ちのいい秋空です。こちらは笹邊組が担当し、現場は無事終了。

 夕方、陽があるうちに全員退出でき、スタッフ達と「かつアンドかつ」で夕食。もちろんメールクーポンです。

 今回、スタッフ全員のメールにクーポンのアドレスを転送して、ご覧のとおり。メールクーポンは携帯1台につき100円引き。五人で食べれば500円引き。ちょっと面白くて写真を撮ってしまいました。

 食事の後は本番が始まる別現場へ。先日品川キュリアンで公演したスタジオQさんの舞台です。なんとか本番までに到着し、こちらのスタッフにねぎらいです。2CAM/EFPのレンズは標準16倍とショートズームを使用しています。

 こちらは楽屋通路のスイッチャー。まもなく本番スタートです。

 照明はお馴染みの市川亜夫さん。笹邊が子供のときから舞台照明に携わる重要無形文化財級の大御所です。
 
 収録ベースのモニター。CAM-1は邑久が担当し、CAM-2は木原が担当です。

 本番中の邑久。こっそり母子室から仕事姿を盗撮してしまいました。
明日はいよいよ3現場の日。野外ENGのHPX-555組も良い天気に恵まれそうです。
その後は待望の日曜日。少し骨休めが出来るかも。
 
マルチカメラ収録システムによるライブ中継&収録 10/02(Thu)
 今日から3日間は笹邊も見学に行った事のある某社の国際会議のマルチカメラ収録システムによるライブ中継&収録です。
 収録はHDVアイソレーション(パラ撮り)を行いつつ、スイッチングしたプログラムを東京と大阪に中継します。

 実は今回大きな問題がありました。それはHDVカムコーダーを使ったスイッチングのため、プログラムタリーが点かないことです。VTRが回っているHVR-Z1Jのレックタリーは点灯していますが、選択中のプログラムタリーが点かないということは大変です。
プログラムタリーが使えないシステムでスイッチングをされた関東在住のF氏(ブログはかなり有名)の言葉を引用すると以下のようになります。
>「1カメ行くよ〜」
>「ハイ、1カメ行った」
>「・・・まだ1カメだからね。そのままフォローして・・・」
>「次3カメで司会抜くからヨロシク!」
>「あぁ、まだ1カメだっつーの」
>「インカムちゃんと聞いてろよ!」
>「動くんじゃねーよ、コラァ!」
>「2カメはそのまま引きでスタンバイね」
>「よし、じゃぁ3カメ司会行くよ」
>「上手から一人出てくるから1カメはそっち狙っておいて」
>「ハイ、3カメ司会行った!」
>「1カメ大丈夫?2カメはそのまま引きでスタンバイだよ」
>TDのしゃべりは延々続きます。(^^;
これでは大変ということで、急遽外部タリーを製作しました。スイッチャーのタリー回路のオープンコレクタを利用してLEDをON/OFFさせます。ケーブルは映像会社で最もよく使う同軸ケーブルが利用できるように接続にはBNCコネクターを使用しています。今回は50mの3C2Vを使いました。

 出来上がった外部タリーをHVR-Z1Jに取り付けた状態です。今回は急な工作作業のためアクセサリーシューにはテープで固定しましたが、近日中にアタッチメントを使って直付け出来るようにします。

 オンタリー状態ではこんな感じになります。これを作ったおかげで今回の現場ではF氏のいうような
>TDのしゃべりは延々続きます
という状態にはならず、スイッチャーは放送現場と同様、口より先に手が動く状態で、インカムはスイッチングのための通話ではなく、外部入力したライン音声や同通さんの翻訳が流れていました。

 国際会議ということは上に書いたように同通(同時通訳)があります。
収録する音声は1.オリジナル、2.英→日翻訳、3.日→英翻訳、そして会場のオーディエンスマイクの4系統です。収録及び中継のコントロールを行うため、今回は2台のミキサーと4CHフィールドレコーダーのローランドR-44を使用しました。
下が今回の仕込み図です。

 そしてこれはローランドのR-44。16GBのHCSDカードに48kHzの16bitの4CH音声が11時間余り記録できます。
 先日の東京品川キュリアンでの3CAM収録や、宮内タカユキライブの録音でも大活躍したR-44は笹邊の超お気に入りギアになっています。近日中にスレーブ用にR-44をもう一台追加してで8CHに対応予定になっています。
 
 そして何と何と、同通さんもR-44のユーザーさんでした。R-44のデモムービーを作らせていただいた手前、思わず「有難うございます!」ローランドの営業になった気分です。
同通さん曰く「これほど同通向けのレコーダーは無いですよ。出来れば音質をもっと落としていいから、とにかく長時間4ch録音出来るモードが欲しい」ということでした。そういう要望もあるんですね。クォリティー追求とはまた違った用途に「確かに!」と納得の笹邊でした。

今回の会議は4日まで続き、明日からは別現場の芝居収録が同時進行します。そして最終日はこれらの現場とは別にP2CAMのHPX-555によるENGがあります。こちらは技術協力のみで、キャメラマン1名が行きます。ちょっと現場重なりすぎな近頃ですが、忙しいほど気合が入って元気が出ます。そういえば昨日、大手技術会社のT社さんから要請があり、今回のVEとして仕込みに来ていたI君に急遽音声技術でT社へ行ってもらいました。
現場はなんと、清原の引退取材で京セラドーム!グランドに入って取材し、生の清原&剛に会ってきたそうです。笹邊は昨日J Sport ESPNで見ていましたが、トンボ、ギター1本、一曲だけなのにものすごい迫力でしたね。ちょっと羨ましかったです。
 
50周年で無借金経営 09/28(Sun)
 今日は大阪北区のヒルトンホテルで、ある企業の50周年記念パーティーの収録でした。
 盛大に行われたパーティーでその会社(きっとほとんどの方がその会社の製品を見たり、触れたりされています)の社長が「目標は借入金0」と話され、それは確実に進み、49期でほぼ目標を達成されていました。それどころか、現在200万円までの現金決済が時期からは1000万円に緩和します」とも。いや〜、素晴らしい。
 
 撮影はHC-D45に21倍のJ21×7.8を装着して、三脚はビジョン100。収録は一体型VTRのDSR1でDVCAMフォーマット。ハンディーはディレクターさんがZ1Jを回しています。
 
 メインのDSR1はDSR45をバックアップで回しています。万が一を考えての安全対策です。

 今日のマイクはMKH-416ではなく、ソニーのC-74をクレードルサスペンションでアベンジャーのロングスタンドに取り付けています。MKH-816ほどの指向性はないものの、会場スピーカーの音をしっかりと拾ってくれます。もちろんホテルの音声ラインは戴いて、これはバックアップ及びオーディエンス用です。

 無事に収録を終えて今日はキャメラのM君とインド料理の夕食です。私も彼も共にインド経験者で、お互い味にはうるさい方かもしれません。
 
 付きだしのシシカバブとサモサ、タンドリーチキン。実はこの後メインのチキンカリーがあったのですが、よほど空腹だったのでしょう。写真も忘れて食べてしまいました。こんどゆっくりと紹介しましょう。店は千里ビデオサービスの近隣にあるシーラです。
今週はハイビジョン3CAMでのスイッチング収録&遠隔地中継と3CAM/EFP、ENGなどの現場が複数ダブっています。しっかり食べてしっかり頑張りましょう。
 
宮内タカユキLIVE 09/23(Tue)
 神戸ファッション美術館のオリビスホールです。
 今日はスチルと録音です。スチルでは久々に300mmF2.8が活躍します。

 昔はカウンターバランスの無いミラーのLPヘッドなどに載せていましたが、最近はマンフロットやビンテンのDV用を使用しています。今回はビンテンのビジョン3の3kg仕様です。300mmF2.8および+テレコンの600mmF5.6でベストなバランスが取れます。望遠ではスチル三脚よりもビデオ三脚の方が遥かに使いやすいと思います。

 録音にはローランドの4CHフィールドレコーダーR-44を使いました。電源はビデオ用のBP-90を使用しています。外部電源端子は形状、極性がソニー使用になっているので問題なく使えますが、電圧をメニューのシステム設定でACアダプターの9.6Vから12Vに設定変更します。万一外部電源が落ちた場合には自動で内臓の単三乾電池に切り替わるようになっています。

 R-44はステレオ×2の4CHでサンプリングは96kHz/24bit量子化による非圧縮WAVに設定しました。

 エア用のマイクはブログでも紹介しているECM-2637です。ライン系とのディレイ量は編集時にAdobe Auditionで調整します。

 本番中のR-44。リミッターは入れず、ピークで-12dB程度の振りです。

 Toolsやハードディスクレコーダーのマルチトラックは必要ないものの、編集でエアの調整くらいは行いたいといった用途にはR-44はピッタリです。また、R-44は2台スレーブ接続することで8chフィールドレコーダーまでは簡単に設定可能です。ちなみに今回使ったSDHCカードは16GBでした。これで96kHz/24bitの4ch音声が3時間45分ほど録音出来ます。
昔カセットデンスケやオープンデンスケを担いで生録に出かけた頃に比べるとR-44の手軽で高性能なことに驚きます。
※いくら小型レコーダーが優秀になったからといって、海賊録音はいけません。最近のコンサートでは客だけではなく、スタッフによる海賊録音も大きな問題になっています。携帯電話での録音ももちろん禁止です。くれぐれもごご注意ください。

※9/24追記
ライブの写真の現像が上がりましたので一部だけ掲載します。現像といってもデジタルのRAW現像ではなく、薬液での現像、つまり銀塩写真です。納品用のデジタル写真は木原がEOSで撮影しています。つまり銀塩&マニュアルフォーカスは笹邊のコダワリ、ではなくて趣味かもしれません。使用フィルム感度はISO 1600 カメラは ニコンF3Pです。次回は是非フルサイズデジタルのD700で撮りましょう。

Nikkor Ai-s 300mm F2.8 (1/125秒 開放)

Nikkor Ai-s 300mm F2.8 (1/125秒 開放)
 
前夜祭 09/22(Mon)
 明日行われるビーチサッカーの大会前夜祭です。
チラシの写真はビーチサッカーのホームページを運営する木原の写真が使われています。
 神戸MOZAICにある「シュラスコ&バイキングブラジリアーノ」での貸切パーティーです。

 ゲストはリピート山中さんご一家。歌は当然「ヨーデル食べ放題」客席で輝いているのはビーチサッカー日本代表の佐藤さん。

 そしてもう一人のゲストは宮内タカユキ!明日神戸オルビスホールでのライブ前夜祭として特別参加です。リピートさんのギターオンリーでのピュアアコースティック「仮面ライダーBLACK RX」もちろんマイクPA無し。それでもド迫力の宮内タカユキ・・・・すごい!
明日は一斑がビーチサッカー、そして笹邊は宮内タカユキLIVEです。

 宮内氏曰く「同級生マブ達ショット!」同い年です。ふたりともスザンヌのお爺ちゃん薦めの「逆ピース」

実はこのサインはリバース・ピースと呼ばれ、イギリスなどでは中指を立てることと同じような意味になります。つまり、相手を侮辱することになりますので、無邪気に使ってしまうと危険です。くれくれもご注意を。
     
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