Field Report Archive
千里ビデオの代表が現場で印象に残ったことを写真やビデオキャプチャーで綴る写真日記
(webへの公開は制作会社、クライアント、出演者の許諾をいただいておりますが二次利用はご遠慮下さい)  
前倒しで岐阜へ 05/16(Wed)

 明日の天気が良くないために急遽岐阜まで走りました。

 たまたま停めたローソンとニッケンの高所作業車が良く似た水色をしていました。昔のニッケンといえば抹茶のような緑色だったのですが、いつの間にか空色になっていたんですね。
 
 世界遺産である東寺(教王護国寺)五重塔を撮影した時の高所作業車も同じ空色でした。安全カラーの緑もいいですが、空色は爽やかですね。
 
 今回の撮影はハイアングルからの同ポジ撮影でした。難しい撮影ではありませんが、位置ズレを起こさないように普通の三脚ではなく、自由雲台をスーパークランプでバケットに取り付けました。
 
 この自由雲台を見た人に「やっぱりプロはジッツオですか?」と言われますが、実は全くの国産品です。バブリーな時代から写真を生業にしていた人はご存知ですが、コニカがARUKASというブランドで自由雲台を売っていました。アルカスはアルカスイスにも間違われそうですがアルカスイスはArca-Swissで全く異なります。ARUKASはコニカ販売が扱っていました。
 精度は国産はもちろん、海外の有名製品さえも足元に及ばないほどのものだと思います。まさにジッツオを超えたジッツオということができるでしょう。バブリーな時代背景があったからこそこういった超弩級製品が誕生したのだと思います。ジッツオと全く同じ塗装を施したのに、よくクレームが付かなかったものだと思います。
 
 雲台の品番はerde-3065というもので、上部は円形のクイックリリースプレートになっています。回転止め機構の付いたプレート3個と本体をセット購入できました。
 高所作業車での撮影が終わった後はキヤノン:iVIS HV10にワイコンを付けてオンボード撮影です。やはりここでもスーパークランプとARUKASが活躍します。iVISの映像はは高所作業車からのキャメラと同期してPinP用の映像になります。
 次は食品関係のVPで神戸でグライドカムを使ったステディー撮影です。
 

Windows 大暴走 05/15(Tue)

 笹邊がビデオ編集以外で普段使っているメインのパソコンが突然ダウンしました。インストール以来3年間無事故無違反だったウインドウズが・・・・
 なんか重くなってきたなと思っていると、PC内部からピーというビート音とともに一瞬でダウンです。再起動してもなかなか反応せず、熱暴走かと思って5分後に再起動するとBIOSがクロックアップに問題があるというメッセージを出します。ハードウエアのコンディションを見るとCPUの温度がなんと85度Cにもなっています。早速電源を落として内部を調べると、、、

 CPUのファンを固定する部品が割れて、CPUとヒートシンクの間に隙間が出来ていました。
 あ〜〜〜〜〜!!
 
 早速ソケット478のASUS P4P-800E Deluxを検索したところすでに生産打ち切りです。他に挙がって来たサイトを見ると、何とプレミアが付いていて新品定価よりも高値で取引されています。他にも千里ビデオサービスではP4P-800E Deluxがもう1台とP4C-800 Deluxも2台稼動しています。経年変化による台座の劣化なら大変と、早速ASUSに連絡を取ったところ修理には約3週間ほどかかるということです。そこでこの部品の正式名称を聞くと「CPUリテンション」だそうです。CPUリテンションを検索すると680円でソケット478用を売っていました。早速数個注文すると同時にヨドバシ梅田に問い合わせると2個ありますとのことです。WEB購入よりも高くなりますが、緊急事態ということですぐにヨドバシへ走りました。
 
 これがヨドバシで買ったCPUリテンションと固定用のピンです。価格は併せて1260円で、WEB販売の約2倍でした。時は金なりではなく、ゴールドカードのポイントで2台購入して帰りました。
 
 マザーボードの表側から外せるかと思いましたが、かなり硬くなっていて表からの作業は断念し、マザーボードを外して裏側に出たピンをニッパーで切断を考えました。ところがそれではプリントパターンを傷つけそうなためにこれも断念。結局二重になったピンの内側にあるロックピンを低回転ドリルで削ってCPUリテンションを外しました。
 
 これが取り外したCPUリテンションです。クーラーの固定部分がしっかりと割れて無くなっています。そして下の写真が新しいCPUリテンションとロックピンです。ソケット478のCPUリテンションが割れて駄目になったという話は時々聞きます。そしてショップで新しいマザーボードに交換した話も聞きます。やはりパソコンもDIY精神でやるとスピーディーに、また低コストでメンテナンスが出来ます。
 
 新しいCPUリテンションを新しいピンで固定します。これで一応は修復完了です。
 
 あとはCPUクーラーを取り付けるだけですが、CPUとクーラーのコアの間には必ず熱伝導の良いシリコーングリスを塗ります。塗りすぎると逆効果になるので、極力薄くのばすことがポイントです。
 
 幸い今回はマザーボードの脱着もスムーズに行えましたが、一時は血の気が無くなる思いでした。このPCには250GBのHDを6台内蔵していて、保管しているデータの量はとんでもなく大きいものです。もし失ってしまったら大変な事になってしまいます。皆さんもCPUの熱暴走の時は、一応CPUリテンションを疑ってみてください。
 今日はPCの暴走で本業以外のバタバタになってしまいましたが、明日はY農機さんのVPで高所作業車によるクレーン撮影です。PC相手にチマチマやっているよりも高いところの方が好きです。今月は月末までEFPやENG等、めいっぱいのスケジュールになりました。バタバタするまえにPCのトラブルが解決できたのはなによりです。
 

DVD完成 05/14(Mon)

 先日ハイビジョン中継車で収録した大衆演劇のDVDが完成しました。


 送られてきたものは大川良太郎座長の劇団九州男と小泉たつみ座長の劇団のぼる會のサンプル盤です。勘亭流のフォントがいかにも大衆演劇らしくっていいですね。
 
 この大衆演劇DVDはシリーズとなり、今月もハイビジョン中継車での収録が決まっています。次は神戸の新開地劇場です。
 
 技術会社として嬉しいのは自社の名前が印刷されることです。もちろん本編のエンドロールには私やスタッフのクレジットが流れます。笹邊はTDになっていました。
 

ご要望にお応え 05/11(Fri)

 久々の笹邊工房です。


 上の写真は技を支えるProToolで紹介したコインドライバーです。スタッフから「三脚ケース毎に入れておいたほうが良い」と言われて、今回大量に生産しました。
 
 写真はビンテンの舟に付いたヘソのネジを回しているところですが、ネジの取り付け部が窪んでいるために500円硬貨では干渉して回りません。そこで500円ほどのトルクがあり、かつネジのミゾを舐めない大きさのコインドライバーが便利です。
 
 市販のコインドライバーは先端が500円硬貨と同じカーブが付いていて、バッテリー液のキャップなどを回すには便利ですが、残念ながらビンテンの舟には大きすぎます。そこで少し加工を施してビンテン用に改良を加えます。加工前に比べると加工後ではかなり幅が小さくなっています。
 
 手順は簡単で、ドライバーの両サイドを写真のように削るだけです。ただし連続して削ると金属部分が過熱して強度が低下したり、熱のために持ち手の樹脂との接合部が緩んだりするので濡れタオル等で冷やしながら削ります。また切削作業用の防塵メガネも着用しましょう。
 
 先端は写真のように綺麗なカーブを描くように削ります。削り終えるとヤスリで面取りをし、縁に残ったバリを取り除きます。
 
 最後に小径のドリルを使って持ち手に穿孔して細引きを通します。ただし持ち手の中に空洞入り込んだドリルの削りカスは下のようなエアダスターなどできれいに吹き飛ばしておきます。
 
 笹邊が愛用しているエアダスターはもちろんコーナンの「毎日がお得値」シリーズです。ロケで埃を被った機材などもこれできれいに吹き飛ばしています。但し光学製品に多用するとかえって内部に埃を侵入させてしまうので注意しなければなりません。
 
 折角加工したビンテン用のドライバーですから、何か品番を付けなければということで、WEBから拝借したロゴをテプラを使って印字しました。なんとなくビンテン純正風な感じに自己満足です。
 
 細引きを通してジッパータブをロックするとまさにビンテン純正ですね。ビンテンも何十万もの商売をしているんですから、この程度の工具くらいはオマケに付けて欲しいと思うのは笹邊だけでしょうか。とりあえず今回はスタッフの要望にお応えして6本を追加制作しました。前回作と合わせて合計8本のビンテンドライバーの完成です。
 

GWの現場 05/04(Fri)

 ゴールデンウイークの現場は3CAM/EFPの中継録画でした。キャメラはSDのDXC-637が3台で舞台袖にベースを設置しました。


この日は全員で6名のスタッフです。

 スイッチャーはSEG-2550Aを使用しました。入力は3INまでで4IN以降のボタンにはカバーをして事故を防いでいます。CCUはラックの下部に置き、アイリス調整はキャメラと同じ並びで配置したRM-M7Gで行います。
 
 RM-M7Gはキャメラのリモート端子に直接接続も出来ますが、CCU-M5やCCU-M7をリモートコントロールすることも出来ます。
 
 ラック下部に積んだCCU-M5と収録用VTRのDSR-45×2とDSR-40です。
 

液晶三連モニター for SD 04/18(Wed)

 2CAM/EFPの中継現場です。
 収録は無く、本番約30分のライブ中継のみですが、ベースの設置場所はかなり狭い状況です。ソースは生キャメラ2台とダウンコンバートしたPCの映像になります。

 ベースの機材はスイッチャー、CCU、プレビューモニター、プログラムモニター、波形&ベクトルスコープ、そして音声ミキサーですが、今回はソースモニターに先日購入した液晶三連モニターを使用しています。世の中がハイビジョン化する状況であるにもかかわらず、新たなSDモニターの導入というのは如何なものかとは思いますが、やはり必要不可欠なものは購入せざるを得ないということです。
 
 液晶モニターは見る角度(特に上下)によって明るさが変わるためにアイリスの確認には不向きですが、それでもさすがにソニー同士ではCRTも液晶も同じ色合いを見せてくれて、思っていたよりも見やすい画面になっています。
 
 前日に急遽自作したモニターマウントケースですが、6インチのCRTモニター(PVM-6041Q)の上に上手く収まっています。横から見るとCRTに比べた奥行きの違いが良くわかります。
 
 液晶はスイッチャーの目線に合わせて5段階で角度調節が出来るようになっています。
 
 小さなワゴンの上に5台のモニターが乗っていますが、従来よりもはるかにコンパクトに収まっています。LMD-5320はタリーランプが赤、緑、アンバーの3色表示が可能になっています。現在は未接続ですが、時間が有る時にCCUと接続するケーブルを自作します。
 
 ACアダプターはマウント内部に固定しています。自作マウントに収まったLMD-5320は持ち運びも簡単で見栄えも良く、千里ビデオサービスオリジナルの自作モニターマウントに笹邊はとても満足しています。2011年までと期限が切られたSD環境のEFPですが、十分以上に活躍してくれるでしょう。
 

モノレールドリーを使ったHDCAMロケ 04/12(Thu)

 今日は湖北へ行ってきました。天候は良く、マキノ町の桜は見頃でした。桜の咲く様子に奥行きを付けるために今日はレールドリーを使用しています。

 HDV用に作ったライトウエイトモノレールですが、トロッコの五徳を100mmで作ったたおかげでVISION 11が使用でき、HDCAMでも滑らかに動いてくれます。
 
 トロッコの中には金属ローラーが4つと軌道修正用のナイロンローラー4個、そしてローラー&レールの自浄ブラシが内蔵されています。
 
 一見重そうですが、モノレールの下に取り付けた三脚をつけたまま、トロッコを片手に軽々と移動することが出来ます。
 
 花のアップでは写真のようにレフ板で暗部をおこして撮影します。
 
 ファインダーを覗きながらの撮影はも可能ですが、やはりキャメラワークを考えると小型液晶モニターが必要です。今回のロケには間に合いませんでしたが、現在8.4インチのHD用液晶モニターの入荷を待っています。
 8.4吋のHD液晶モニターはまだですが、会社に戻ると5.6インチのSD三連液晶モニターが届いていました。このモニターはEFPのVE用モニターとして購入したものですが、EFPの省スペース用にはもってこいのモニターです。
 

九州 04/05(Fri)

 「笑って腹筋、歌って背筋」の後、笹邊は一人で四国、九州と遠方へ行っておりました。普段遅くまで起きているので、せめて出張の時だけはゆっくり寝ようと、車移動ではなくてフェリーの船旅です。

 大阪南港から新門司まで、少し贅沢をして一等洋室を貸切で使いました。
 
 貸切料金は7250円。これを高いか安いかの判断はお任せするとして、ご覧のような部屋を自由に使えます。もちろん衛星テレビも見ることが出来、コンセントがあるのでパソコンもバッテリー切れの不安もなく使えます。
 
 しいて不満を言うとLANが無いことです。これで衛星回線を使ったLANがあれば文句なしです。H"はこちらの電波が弱くて使えません。携帯電話をモデムに使うことになります。
 
 大阪南港を17:20時乃至20:00時に出航して翌朝05:20時乃至08:00時に新門司港に到着すす2便が運航されています。
 
 1便なら大阪を夕刻出発して翌朝7時過ぎには博多に到着して仕事が出来ます。2便でも9時半には博多到着です。長距離運転の必要も無く船上ホテルでゆっくり休んでのロケなら大歓迎です。
 
 福岡はヤンマーさんのロケ以来で数年ぶりです。今回の仕事内容は社外秘の極秘事項?ですから、詳細はお伝えできませんが、フェリーでゆっくり出来たのでとても楽でした。
 
 帰りは大阪での仕事があり、陸路を選びました。大阪まで650kmは遠いですね。以前ヤンマーさんの仕事で大阪夕刻出発で早朝宇都宮ロケというのが有りましたが、ほぼ同じです。そして今回は笹邊一人での運転です。
 
 少し不安もありましたが天候もよく、関門橋もスイスイと流れていてドライブ日和でした。
 
 山陽道のサービスエリアは何処も桜の見ごろです。レストランではなく、お弁当を買って昼食も屋外で戴きました。ただし一人さびしく・・・・
 
 高速の吹流しも鯉のぼりに付け替えられています。もうまもなくGWですね。ただし今年もイベントが入ったため、千里ビデオのGWはその後になります。
 

笑って腹筋、歌って背筋 04/01(Sun)

 お初天神通りのamホールで串田アキラ&宮内タカユキのライブ「笑って腹筋、歌って背筋」でした。システムはSD3CAMスイッチング収録です。音声はライン系とボーカル系、そしてオーディエンスを別チャンネルへ振り分けた4CH収録です。

 センターのキャメラは三脚で客席後方から撮影し、他の2台はハンディーです。ハンディーはほぼ全プログラム(2時間半)を担ぐ事になり、かなりハードな収録です。笹邊は1フロア上の控え室にベースを組んでスイッチャーです。
 
 本番前のひと時、キャメラマンと一緒に屋上の喫煙スペースで一息入れます。amホールもいつの間にか全館禁煙となってしまいました。
 
 ライブはことぶきつかさ(キャラクターデザイナーと同姓同名だが別人)さんの前説でスタート。
 
 キャメラマンも舞台に上がっての演出もあり、二人とも打合せどおり上手くやてってくれました。
 
 宮内さんをCAM2が撮ると、CAM1はオーディエンスを撮っています。呼吸の合ったキャメラワークで笹邊はとても楽でした。
 
 今回はスチルも千里ビデオサービスの写真部が担当しました。デジカメはEOS-5Dと70〜200mmF2.8Lです。
 
串田アキラ熱唱!

宮内タカユキ熱唱!

ついでにキャメラマンも撮影されていました。

打ち上げは京橋の「まつい亭」で行なわれました。

宮内さん、串田さんと一緒の笹邊です。

笹邊はやっぱり若い女性が・・・当然ですね。

 ラストはまつい亭の前で記念写真の撮影。今日一日お疲れ様でした。熱いライブを有難うございました。スタッフの皆さんもお疲れ様でした。
 またやりましょう!
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