Field Report Archive
千里ビデオの代表が現場で印象に残ったことを写真やビデオキャプチャーで綴る写真日記
(webへの公開は制作会社、クライアント、出演者の許諾をいただいておりますが二次利用はご遠慮下さい)
ハイビジョン時代は家庭用から 03/03(Sat)

 今日乗馬教室のビデオが届きました。今までHi8やDVだったのですが、いつのまにかソニーのHC-1を購入されていて、持ち込まれたテープは1080iのHDV方式で記録されていました。

 千里ビデオサービスは一昨年からHDVに対応し、再生可能VTRはすでに3台保有しています。そして編集もPMEG2TSだけではなく、AVIにリアルタイム変換する業務用を導入しているために今回の仕事も問題なく対応することが出来ました。購入当時はVARICAMの編集くらいで、HDVでは殆ど稼動しなかったシステムですが、最近ではHDのWMVに書き出すなどの利用が増えてきたために稼働率が上がってきました。
 HDVが一般に普及することで、我々が使う業務用の機種も今以上に高性能化することは必至です。すでに米国のJVCでは新しいHDVが発売されています。ハイビジョンが益々身近で楽しいものになってきました。

GY-HD-250  GY-HD-200  GY-HD-110
 
快晴!志摩スペイン村 03/02(Fri)
 昨日は早朝の6時前に出発して志摩スペイン村のロケに行ってきました。天候はまさにロケ日和です。
往きの車中から見る伊勢道路。

パレードを撮るMキャメラマン。

今回のメインキャスト=ダルちゃん。

 撮影の殆どをMキャメラマンに任せて、笹邊は移動ショットを担当します。この日はグライドカムスムースシューターのベストも汗ばむほどの好天に恵まれ、撮影は順調に進みました。帰りは「伊勢うどん」を食べて「赤福」をお土産に帰りました。天候に恵まれると同時に、とても美味しいロケでした。
 
Audio Track 02/28(Wed)

 あるライブイベントを収録したDVCAMが20本近く届きました。仕事はこれをDVDにエンコードすることです。仕事内容は特に問題ありませんが、収録されている音声が問題です。思わず千里ビデオサービスのDSR-2000が壊れているのかと耳を疑いました。ピークレベルは最大でも-6dB程度ですから、収録レベルとしては問題ありません。なのにローはベロベロでハイはサチッています。おそらく収録時にミキサーの入り口で頭が支えてしまったのだと思います。音響さんから貰ったレベルが高すぎたのでしょう。こういう場合はやはり-10dB程度のアッテネーターを挟むべきであり、それよりも音響さんとレベルの打合せを行うことが必要です。ライブ会場ではミキサーのヘッドフォンでモニターしても隙間から入ってくる大音響のために正しくモニターできません。試し撮りをして静かな時にチェックすべきです。
 クライアントに連絡をするとこれがオリジナルで、どちらかいい方のチャンネルを使ってくれということでしたが、両チャンネルともラインが入っていて、よりによってライブなのにエアが収録されていません。はっきり言ってどうしようもありません。観客はノリノリなのにその雰囲気も無く、プレーヤーがサックスを吹きながら客席を練り歩いている時などはほぼ無音です。
 笹邊はライブではエアが基本で、ラインは芯を付けるものだと考えて収録しています。そしてステレオの必要が無ければラインとエアを別トラックに収録します。客席に居て聞こえる音が入っていないということは完全な録音ミスです。ビデオの映像は重要ですが、それを支える音はもっと重要です。音は目を閉じたり、よそ見をしていても必ず聞こえますからね。
 自分の会社が収録したものでなくて良かったと思いつつ、こういう音を録って平気で納品する業者が居ることに悲しくなります。何処の会社かは言いませんが、WEBサイトも有るENGの会社です。この後6時間、この音と付き合わなくてはなりません。
 
またまたZ1Jが活躍 02/27(Tue)

 CS局でオンエアするCMの収録にHVR-Z1Jを使用することが決まりました。同時にグライドカムも使用します。

 上の写真は先日某病院でZ1Jとグライドカムを使用した時の様子ですが、ワイコンを使用しているためフードが付いていません。必要に応じて照明さんがハレ切りで抑えてくれたので問題はありませんが、フードが無いことは不便です。

 写真はセンチュリーのワイドコンバーター専用の角型フードです。これはセンチュリーの本国サイトに掲載されているのですが、日本国内での販売はされていませんでした。そこで代理店の駒村商会さんにお願いして急遽輸入してもらった新着ホヤホヤです。CMの収録時にはせめて1/8ブラックプロミストはかけたいところですが、ワイドコンバーターではうまく装着できません。この角型フードは4×4サイズのティフェンが入るようになっていて、フードと呼ぶよりはマットボックスといえるほどの出来栄えです。さすが映画の国アメリカですね。このフードは間もなく駒村商会さんのサイトでもお目見えすることになり、システムファイブさんから購入できるようになります。日本のメーカーもこういった周辺機器を充実させてくれると嬉しいんですけれど・・・・
 そういえば昨日のアカデミーショーのステージにあったディスプレー、おしゃれな演出をしていました。小さなプラズマですが効果的な送出だったと思います。受賞者よりもこういった部分が気になるのは職業柄ですね。
 
楽しい収録でした 02/24(Sat)

 メルパルクホールでの収録を終えて先ほど戻りました。会社に戻って最初の仕事は明日のロケスケジュールの確認と機材準備です。昨日急に決まったロケで、発注元は先日行った東寺の番組収録をいただいた制作会社です。今回はHDではなくSDとなり、DVCPROでの収録です。ロケ先は奈良で、こちらへは笹邊と音声の今西が向かいます。もう一班は近江今津へザゼンソウの取材です。そして笹邊の今日最後の仕事は日々好日の更新です。

 今日は和太鼓の本番日で二回公演でした。収録はEFP/3CAMで、センターに1台、上手に1台。そしてもう1台のキャメラは二階席に設置します。

 二階席のキャメラは写真では判りにくいかもしれませんが、スリンゲで三脚、キャメラ、レンズのビレーをとっています。

 出演者による客入れ前の最終打合せです。我々スタッフはシステムの最終チェックを終えて休憩に入ります。

スタッフ楽屋が用意されている現場は嬉しいですね。

これはスタッフ弁当。

この日のケータリングは嬉しい事に「イチゴ」があります!スタッフ大喜びです。

 食後はやっぱり珈琲とピースです。メルパルクホールのホワイエにはご覧のような立派な喫煙ルームがあります。今回スタッフに最も人気があったくつろぎの部屋でした。笹邊もこの部屋でSJの中村さんやMATの松岡さんとゆっくりお話をすることも出来ました。いつまでもこの部屋が残っていてくれると嬉しいのですが・・・・

 照明家の三島うにさんです。
うに:「写真、ホームページにのせるんでしょ?」
笹邊:「はい、もちろん」
カシャ!(デジカメは無音です)
 今回の収録ではIZUMIさんや役者の宮○君、そして他にもいろんな懐かしい人がお客さんでこられていて、収録以外の部分でも大変楽しい現場でした。もちろん収録もイメージ通りで、特に録音は簡易的なシステムにも関わらず、熱いステージを立体的に伝えられるものになったことが現場を楽しく終えられた理由です。
 
簡易8in4outミキサー 02/24(Sat)

 和太鼓舞台撮影のリハーサルです。照明さんのシュート時間を盗んでサイバーショットT9で撮ってみました。こういうポジションにもテレビキャメラを入れたいですね。残念ながら明日の本番は3CAMです。
 ※現在千里ビデオサービスではリモコン3Dヘッドとレンズリモートコントロール、CCUを使った遠隔操作キャメラを舞台で使用できる体制を整えています。キャメラ2台、3Dヘッド2台、CCU 2台、キャメラケーブル100m×2のリモートシステムです。スペックは3CCD/フルデジタルプロセス/リモート14倍レンズ/LAN制御16ポジションメモリーヘッドコントロール/遠隔距離100mとなります。オーケストラの指揮者狙いやピアニストのイマジナリーライン越え、またドラムスの手元狙いや、ステージからの客席狙いにも利用できるでしょう。近日公開予定です。

 最近2ch中心の収録現場が多かったのですが、今回は和太鼓の収録で4ch録音を行いました。以前和太鼓のプロモーションビデオQURIOのラストライブを収録した時はDA-88を使った24chでしたが、今回は低予算で臨場感を出すということから以下のようなシステムで収録します。

 いつもの3CAM/EFPのワゴンですが、今回は音声部分が少し違っています。

 右下にTAMURA TS-4000Sが2台とYAMAHA 12chミキサーが1台納まっています。

 上のTS-4000Sに音響さんからの2MIX-LRとPCC-LRを入力しVTRのCH-1、2に振り分けます。これが前音になります。そして下のTS-4000Sに吊りマイクのLRを入力しVTRのCH-3、4に振り分けます。これがホールトーンです。これで1台のVTRに4CH録音が出来ますが、これでは最終的なバランスをモニターできないため、YAMAHAでVTRからの1CH、2CH、3CH、4CHをLRにミックスして簡易的にモニターします。

 吊りマイクはホールの3点吊り装置をお借りして持ち込みのマイクを載せています。ノイマンのU-87を使いたかったのですが、今回の小屋ではモーターのパワーが小さいため、照明に影響しない高さまで吊り上げることが出来ず、SONY ECM-56Pを吊っています。

 これはDSR-45のオーディオメーターです。CH-1とCH-2が前音で3と4がホールトーンLRです。編集ではADOBE AUDITIONを使ってLINE系とAIR系の時間を5msec単位で前後させて臨場感を調整します。
 
和太鼓舞台撮影 02/22(Thu)

中橋敏彦君の和太鼓舞台撮影が始まります。


 これまでは豊能町のユーベルホールで行っていた公演ですが、今回は大阪市内へ進出します。撮影は3CAM/EFPで、音声はCH収録になります。少し変わったシステムを構築するので、いずれここで紹介いたします。
 和太鼓の収録はまさに音命です。楽器から出る音ではなく、小屋全体の響きを録音しなければなりません。映像を支える音、音を支える映像。ビデオ作品は音と映像のコラボレーションといえるでしょう。今からワクワクしています。
 
コンソール1.1とXL H1/XH G1 02/21(Wed)

 XL H1とXH G1のテストは無事終了しました。当日は笹邊も含めて12名ということになり、運用テストとしては十分であったと思います。参加者はキャメラマン=5名、VE=3名、照明=2名、監督=1名、モデル=1名という内訳です。今回テストした最大の目的はパソコンをCCUにできる「コンソール」というソフトウエアです。

 これをバイオにインストールしてiLinkケーブルでキャメラと繋げばバイオがCCUに変身します。

 写真はHD-SDIモニターとHD-SDI波形モニター、そしてバイオです。

 XH G1を使用すると全ての機能がバイオでコントロール出来るようになります。ノートパソコンがあれば7万円弱のソフトウエアによってHDVキャメラ用のCCUが出来上がります。同等の機能を持ったCCUは50万円は下りません。凄いというか、とんでもないというか、大変な時代です。
 参加者の監督が携帯で撮影したテストの様子です。かばさん、有難うございます。


Video: XLH! Test
こちらに当日のレポートを掲載しています。
http://svs.ne.jp/home/svs/home/camtest/index.html
 
志摩スペイン村 02/19(Mon)

 志摩スペイン村のロケが決まりました。詳細はこれからですが、なにか面白いことがありそうです。演出はH企画のHさんです。これまでに色々な仕事をさせていただいてますが、その度に新しいことをやってきました。今回は私の方からステディーショットを提案しています。

 志摩スペイン村 七つの不思議 だそうですが、いったい何が起こるのでしょうか。私はスペイン村が初めてなので、今からワクワクしています。
 
鮎罹さんから! 02/17(Sat)

 今日鮎罹(Ayuri)さんからメールを戴きました。
 先日の現場の労いの言葉と、オフィシャルサイトに私が写っているということです。???
 早速行ってみると、なんと彼女のブログに「笹邊さんと一緒に。。」と題して私とのツーショットと、私がサイバーショットT9で写したステージが載っているではありませんか!
 ちょっと照れくさいながらも、嬉しいですね。彼女にはどんどん活躍してもらいたいと思っています。そしていつか彼女のステージ写真も撮りたいものです。もちろんライブも!


Ayuriさんの唄声をオフィシャルサイトで聞くことが出来ますが、ここで少しだけ。破片 体温
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