撮影技術 フィールドレポート   LIST view  RSS
撮影技術会社の代表が現場で印象に残ったことなどを写真やビデオキャプチャーで綴る撮影技術日誌
(WEBへの公開は制作会社、クライアント、出演者の許諾をいただいておりますが二次利用はご遠慮下さい)
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■2011年02月26日(土)  サイバーショットが修理されて新品同様に!
現場レポートの撮影に使っていたサイバーショットDSC-T100が修理から帰ってきました。どんな修理かといえば、オートフォーカスの不良と異音の発生、それに筐体の損傷です。購入からすでに2年以上経っているのでもちろん有償の修理です。
ここまで壊れれば販売店では当然新しいデジカメの購入を勧められますし、1万円余りの費用を払うなら新品の特価品を購入するのが普通かもしれません。
しかし、このサイバーショットはとても気にいっています。画質はもちろんですが、タッチパネルを採用していないことも大きな理由です。それに気に入った道具は長く使いたいというのも大きな要因です。そんなわけで修理をお願いしました。
修理では裏面の筐体は修理不要(前面は故障箇所ということで定額に含まれました)ということでしたが、裏面の筐体も部品代のみ負担ということで筐体全体の交換をお願いしました。

これが完了品と一緒に帰ってきた今回の修理で交換した部品です。ほとんど全体という感じですね。交換されなかった部品はLCDモニター周りだけのようです。

これが最も壊れていたレンズアッシーです。レンズ、プリズム、撮像素子などが含まれます。
「ここまで壊れたものをわざわざ修理しなくても・・・」と思われたかも知れませんが、このサイバーショットは修理しても使い続ける価値のあるカメラだと思っています。

これが修理完了したDSC-T100の姿です。新品といっても良い状態に治りました。

■2011年02月24日(木)  ロケハン
今日はロケハンでした。雨も上がり午前中は気持ちの良いというか、汗ばむ感じの陽気。ここしばらくは三寒四温ということでしょうか。週末は再び寒くなるとか。

梅も咲いています。花を見ると気分的には春に近付いてきたようです。

 

■2011年02月24日(木)  東京大学総合研究博物館小石川分館
東京大学総合研究博物館小石川分館で月18日から2月27日まで開催されている【IMAGINARIA - 映像博物学の実験室】において弊社撮影の【モリアオガエルの産卵】が展示されています。
621番がその作品で、博物館の展示室と2階廊下、そして小石川植物園の3箇所で上映されています。詳しくは下記をご覧ください。http://www.um.u-tokyo.ac.jp/exhibition/IMAGINARIA_leaflet.pdf

東京大学総合研究博物館小石川分館

モリアオガエルとは関係ないものですが、今度行う特殊な撮影のためにまたまた新たなDIYではなくて、DIMをやってしまいました。その写真を掲載します。大したものではありませんが、豆カムHDやNEX-5で使うマクロJIBアームです。記録部のLCD表示ははめ込みイメージではなくレンズ先に写真を置いた実写映像です。

写真をクリックしていただくと大きなサイズで開きます

超広角を超ローアングルで撮影するためのもので、様々な対象に効果的なアングルを提供します。もちろん野生動物や昆虫、植物、ペットの撮影などにも効果を発揮します。売っていないものは自分で作る。これが笹邊のD.I.M.精神です

■2011年02月23日(水)  パルケエスパーニャ快晴
昨日までのロケは天候に恵まれて無事終了しました。

天気が良いと言うのはまさにこんな日のことだと思います。今回の撮影は全カットNEX-VG10で行いました。使用したレンズは概ねEマウントレンズで16mmF2.8と18-55mmF3.5-5.6、16mm専用ウルトラワイドコンバーターです。そしてもう一本はNIKONの50-135mmF3.5です。右の写真はZiggyJIB(VGクレーン)に乗せたNEX-VG10です。照明技師と監督がいます。監督は7インチLCDモニターを頸から提げています。

クレーンのモニターは5吋LCDで行いました。クレーンが小さいことで、風の影響を避けるためにマットボックスは使用していません。光量調整にはねじ込み型のガラスNDフィルターを使用しています。

左はクレーンカットの本番。ローアングルの上向きからフロートを若干見下ろせる高さまで一気にアップします。もちろんカメラの仰角は自動的に下がります。VG10クレーン動画サンプル
右は三脚で運用するNEX-VG10です。マットボックス、5吋モニター、HDMI分配器が装着されています。ハンディでのカットは先日紹介したハンディーリグに5吋モニターとHDMI分配器を付けて撮影しましたが、マットボックスが付いた3倍ズームレンズとのバランスはとても良かったです。
いずれの場合も日フィールド用に改造した単三駆動のHDMI分配器はとても役立ちました。
 

■2011年02月20日(日)  着々とロケ準備
CS局で流すCMの撮影をNEX-VG10で撮影することが決まり、そのための準備が整いました。撮影はVG10を三脚に載せた状態とハンディー、そしてミニクレーンのZiggyJIBへの搭載です。いずれの場合も制作さんへ映像を見せなければならないので撮影映像を外部モニターに出さなければなりません。EOS7DであってもVG10であっても映像出力のHDMIがファインダーや液晶モニターと排他関係になっているためにHDMIで外部に映像を出すとカメラ本体のモニターが消えてしまいます。
このことについてはブログに【乾電池駆動のHDMI 2分配器】として掲載いたしました。
残るはカメラ周りの整備になりますが、乾電池駆動のHDMI分配器を三脚アタッチメントへの取り付けやカメラモニター、そしてLANC端子が無いVG10でのトリガーリモートです。

準備が整ったNEX-VG10です。カメラ側に付けたモニターは拡大フォーカスとピーキング機能が付いた5吋液晶モニターCLM-V55です。発売前のため写真はデフォーカスしています。VG10のファインダーは使用しませんが、アイピース入る外光が集光されて内部を溶かさないためにカバーをつけました。

HDMI分配器はソニーの三脚アタッチメントの後部に取り付けて、映像出力を撮影用モニターと制作モニターへ分配しています。

HDMI分配器は三脚アタッチメントに元々付いていた3本のM4ネジ穴を利用してローレットビスで固定したため着脱も容易です。

トリガーリモートはSNSで知り合った方から眼からうろこのアイデアを戴いて、それに笹邊風のアレンジを加えました。トリガーリモートは最新デジタルビデオカメラにもかかわらず、写真用の機械式レリーズです。レリーズはニコンF用のものを使用しています。

トリガー部分の取り付けはVG10のレックトリガー付近にアクセサリーシューを貼り付けて差し込んでいます。レリーズ取り付け部は硬質樹脂を削りだして作りました。

ハンディーでの運用には以前HDV用に製作したアヘッドカムをバージンアップしました。モニターは同じく5吋液晶を取り付けています。

撮影にはニッコールレンズを使用しますが、Eマウントの18-55mmと16mmも使用します。そして写真に写っているウルトラワイドコンバーターもチョイスしています。16mm×0.75倍=12mmとなります。VG10の動画使用での画角は約90度の超広角になります。テスト撮影の結果も16mmF2.8専用というだけあって湾曲も無く非常に良好です。
NDフィルターはマットボックスに4×4吋NDを挿入します。マットボックスと内臓マイクがぶつかるところまで近づけた状態でケラレは無くなります。

オープンでの制作モニターはソニーの新製品LPM-770BPです。価格を考えると究極の製品だと思いますが、実は運用時に問題が生じました。フードはよく出来ているんですがショルダーストラップが付属していません。もちろんフックも付いていないので大変です。
モニターの左右に付いた1/4吋三脚ネジを利用してカメラのショルダーベルトを取り付けてみましたが、フードの重量で液晶面がお辞儀してしまいます。ここは当然のことながらホームセンターのコーナンのお世話になります。フックを取り付ける位置を重心から遠ざけて液晶が上を向くように出来る金具が見つかったので加工しました。金具のモニターへの固定部にはナイロンワッシャーを挟んで任意の角度で停まるフリクションロックを採用しています。その結果、頚からぶら下げた状態で液晶面がいつも自分の方に向くようになりました。もちろこれは監督自ら頚にぶら下げていただくもので、スタッフの省力化作戦の一端です。
邑久いわく「久々のホームラン」だそうで、作った笹邊も自画自賛のできる仕上がりになりました。
Compilation RIGやZiggyJIBなど、けっこうホームランを打っているつもりなんですけれど・・・・・・・

※画像の一部に企画製品が写っているために画像処理を行っています。本掲載までしばらくお待ちください。


追記:レリーズの取り付け部分の出来に不満があったことと、長いレリーズ(クレーン使用などのため)を使用するために汎用タイプに対応しました。
アクセサリーシューに取り付ける水準器のベースに穴を開けて先端部分にレリーズ用のテーパーネジを切りました。これで長いエアレリーズなどにも対応できます。ストロークはレリーズの芯を若干短く削って対応しています。
ちなみにこのレックトリガーの名称は【Scales Drop Trigger】ということで落ち着きました・・・・え?何のこっちゃ?大した意味はありません。眼から鱗が落ちるということで【ウロコレリーズ】の方が良さそうです。これに決定です。

■2011年02月14日(月)  雪のバレンタインデー
先日の南岸低気圧に続いて今度は【二つ玉低気圧】による大雪。


雪のバレンタインデーに戴いたのは六花亭のホワイトチョコレート。


今では普通に手に入る六花亭のホワイトチョコレートですが、今から40年ほど前に帯広で初めて食べた時は不思議な食べ物のように思いました。ホワイトチョコレート、雪景色にはよく似合いますね。

■2011年02月13日(日)  【レッド・ワン】ごっこ・・・・NEXの動画現像?
先週は現場撮影〜編集〜送出というハードな仕事に続いて東京発注のロケの連続でした。そして2/11から三連休にはいりましたが、湾岸低気圧の通過で11日はなんと里雪が降って大阪市内は阪神高速の通行止めなど交通に大きな影響が出ました。
千里ビデオサービスの在る箕面も夜半から雪が降り出して朝には10cm近い降雪がありました。事務所の東側のロールカーテンを開け放つと1.5m×4mのパノラマが拡がります。

休みの日に早起きしてぼーっとしていてもこの景色に申し訳ないので少し動画を撮ってみました。暖房の効いた事務所から撮ったために室温と外気の温度差によって揺らぎが生じていますが、これも雰囲気ということで・・・・レンズはAi Zoom Nikkor 50-300mm F4.5SにKIPONのマウントアダプターを付けてNEXに取り付けています。


上の動画はEDIUSのタイムラインに置いてホワイトバランスやトーンカーブ、シャープネスのフィルターを掛けたものです。オリジナルファイルはMPEG(1920x1080/50Mbps)です。

さて、ここで少し変わったことを思いつきました。NEXでEマウントの純正ズームレンズを使用すると倍率色収差や湾曲収差が大きいたことが気になります。今回は試しということで上の動画素材で実験しましたが、オリジナル動画をTIFFの連番ファイルに書き出して写真現像ソフトで各収差の補正とトーン調整を行っています。
NEXの動画は60iとはいいながら素子の読み出しは30pになっているので静止画は1920x1080のフィールド画像ではなく完全なフレームになります。
動画では比較用に左右に並べてみたりしていますが、ページに埋め込んだ状態ではさほど違いが判りませんが、YouTubeマークをクリックして1080pサイズをフル画面で見ていただくとYouTubeでもけっこう判るようです。
撮影に使った50-300mmのは古いとは言ってもさすがにEDレンズだけあって倍率色収差の補正値は0でした。またKIPONのマウントアダプターはフランジバックの追い込み調整を行っていますのでテレ端で合焦させた後にズームバックしてもフォーカスは外れません。

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